二年ぶりの訪問でたらこと昆布のおにぎりと団子。代替りしても丁寧な仕事ぶりは受け継がれているようです。 : 伊勢屋

平日のこの日は気分を変えて新宿、渋谷経由で帰宅。東急多摩川線を矢口渡駅で降りて徒歩で家に向かいました。その途中、矢口渡商店街で立ち寄ったのがこちらのお店。大田区に多い◯に越マークの和菓子屋さんです。

和菓子屋さんと言っても雑色の同じマークの伊勢屋餅菓子店と同様に、主力はおにぎり、巻き寿司、いなり寿司等のご飯系。というか底面以外ぴっちり巻かれた海苔や、ご飯の炊き具合と塩加減、具材の質は雑色以上だと思います。

そんな訳でここ10年くらいの間に少なくとも5～6回は利用。2年ぶりの今回は17時過ぎに伺ってたらことこんぶのおにぎり各一個とみたらし団子一本を購入しました。

家に帰って食べたおにぎりはどちらも美味しい。この日のたらこはかなりレア。レアでありながら、この時間まで美味しい状態がそのまま維持されているのが凄い。

こんぶは小倉山本の夕霧のような細切り昆布とゴマがご飯に混ぜられたもの。ご飯粒にまとわりついた昆布の旨みがたまらない一品です。みたらし団子は舌触り、歯ごたえとも水準以上。こちらも美味しく頂きました。

なお、今回対応頂いたのはたぶん息子さんの方。この10年徐々に進んでいる気がしましたが、今では完全に代替わりした感じです。しかも丁寧な仕事ぶりはそのままらしい。

後継者難で惜しまれつつも閉めざるを得ない個人商店も多い中ではとても頼もしいこと。是非末永く続けて欲しいものです。

緊急事態宣言後初めての週末は徒歩で田園調布まで食材の買い出し。途中の矢口渡で商店街の中程にあるこちらのお店に立ち寄ってみました。○越マークの和菓子屋さんですが、主力商品はおにぎり。

朝早くから営業しているのと手作りのおにぎりが美味しいのとで一時期頻繁に利用していたお店です。しばらくこの辺りに出没しなかったこともあって今回は実に4年ぶりの訪問。懐かしいくてちょっとどうなってるのか見てみたいというのが立ち寄りの理由です。

13時過ぎでしたが、お店は以前と変わらぬ佇まい。店頭には十種類以上のおにぎり、のり巻き、いなり寿司等が並んでいます。いままでにおにぎりは鮭、たらこ、昆布、赤飯等、各種買ったことがありますが、せっかくなのでまだ試したことのない いなり寿司(一個90円)を二個買ってみました。

結局道中では機会がなくて食べたのは家に帰ってから。早速頬張ると油揚げにつゆがじゅわっと染みてかなりのジューシーさです。味付けが濃いめの関東風なのもなかなか。

これで油揚げがもう少し厚めでふっくらしていれば言うことありませんが、街の和菓子屋さんのいなり寿司としては十分美味しい。

人口密度の高い蒲田駅周辺はしばらく近付きがたい感じがありますが、一駅隣の矢口渡なら少しは安全かも。収束までこの街には頻繁に出没することになりそうです。

2016年1月訪問
この日は出勤途中に矢口渡商店街の中程、整形外科のビル一階にあるこちらに伺いました。雑色と同じく､○越の伊勢屋ですが、雑色以上におにぎりが主力商品。朝早くから営業しているし、手作りのおにぎりも美味しいので重宝しています。

今回伺ったのは平日朝7時前。定番のものは揃っていましたが、山菜の炊き込みご飯など、こちらならではのものはまだ出来上がっていない様子。今回初めての昆布といつも買うたらこを頂きました。

昆布は白いご飯の芯に昆布があるのではなくて、混ぜ込みタイプ。雑色のものより気持ち色が薄くてその分味も柔らかい気がします。たらこはいつもの通り、ミディアムレア。こちらも旨い。

おにぎりの世界もチェーン店の支配力が高まっていますが、味は個人商店の方が絶対上。是非今後も頑張って欲しいと思います。

2015年4月訪問
今回は矢口渡商店街初レポートです。
蒲田から東急多摩川線で一駅のこの街に来るといつも思い出すのは、かれこれ10年以上前の日テレのドラマ「続・平成夫婦茶碗」(東山紀之さん、優香さん主演）。ドラマの舞台がこの商店街なのですが、商店街の店員さん、駅員さん、サラリーマン、小中学生などがEarth Wind and FireのSeptemberの曲に合わせてブレイクダンスを踊るという番組のエンドロールがとても印象的でした。

そのエンドロールに魚屋さんの魚正、お菓子の松月などと共に写っているのがこちらのお店。おにぎりが美味しくてお気に入りの和菓子屋さんです。和菓子の伊勢屋は東京には沢山あって門前仲町が有名ですが、こちらもなかなか。放送当時は先代がやられていたと思いますが、今は後を継がれたのか若い男性が店頭に立たれています。

この日伺ったのは朝のまだ７時前。お店のショーケースには梅、おかか、鮭、たらこ、山菜、赤飯などのおにぎりが並んでいました。この時間にこの品揃えは有り難いですね。ランチ用に鮭、たらこ、赤飯のおにぎり（各120円）を一つずつ頂きました。いつもの組み合わせ。

昼休みに開封。こちらのおにぎりは海苔がぴっちり巻かれているところが良心的。海苔がないのはおむすび型の三角形の底辺部分だけです。具の鮭とたらこがフレーク状ではなく元の形を保った塊なのも、たらこの焼き加減がミディアムレアなのも嬉しいですね。
お米の炊き具合や塩加減も申し分なく、美味しく頂きました。赤飯は塩味がやや薄いですが、その分もち米や小豆の味がわかります。

この商店街もご多分に漏れず、チェーン店が増えているようですが、こちらのような個人商店には是非頑張って欲しいです。東京中どの街に行っても、コンビニとファストフード店ばっかりでどこの街にいるのか分からないなんてことは願い下げです。