グラスの中の宝石 : PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI

2020.2.

パフェを彩るフルーツは数あれど、やはり味わいや見た目の可愛さから見てもイチゴが1番好き。イチゴが旬の今の時期だからこそ、きっと新作はイチゴのはずと思っていた等々力にある「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」。
予想通りホワイトデーに向けて提供し始めたのが『Parfait Bijou Fraise』という4種のイチゴ(とちおとめ・古都華・淡雪・天使のいちご)を贅沢に使ったイチゴ尽くしのパルフェビジューです。

いつもの時間に訪れて、確りとカウンターを確保して、パルフェビジューを待ち侘びます。無機質なグレーのカウンターに一輪の花が置かれるかのような美しさが映えます。

構成は…イチゴ型イチゴムース、フランボワーズアメをトッピングして、イチゴソルベ(とちおとめ)とルッコラジェラート、フランボワーズクラックラン、フレッシュ赤イチゴ(奈良県産古都華)、ブラケットダックイジュレ、フレッシュピンクイチゴ(淡雪)、スミレとベリーのガナッシュソース、フレッシュ白イチゴ(天使のいちご)、イチゴシトラスジャム、マスカルポーネフロマージュブランクリーム、イチゴバルサミコハーブマリネ、レモンジュレ、イチゴコンポート。

最初は苺らしい甘酸っぱさ、段々と苺の味わいが濃くなり、クリーミーな味わいへ。最後は濃密な甘酸っぱい味わいが残ります。相変わらず、グラスの中にドラマを感じられる味わい。

今回もグラスの中の宝石を堪能できました。

2019.12

もうすぐクリスマス。しなきゃいけないことは特にないですが、食べなきゃいけないものはあります。その1つが等々力にある人気のパティスリー「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」の12/21までのクリスマス限定の『Parfait Bijou de Noël』です。先日食べに行った時にはまだ提供していなかったパルフェビジューで、クリスマスらしく苺をたっぷりと使っていた贅沢な仕立てになっています。苺のパフェは定番なれど、やはりこの時期になると、絶対に食べたいマストなパフェだと思います。

『Parfait Bijou de Noël』
上からフレッシュイチゴ・フランボワーズメレンゲ・リング状のルビーチョコレート・金粉。
グラスの中に入って、フランボワーズホワイトチョコレートジェラート・ピスタチオジェラート・ピスタチオフランボワーズクラックラン・フレッシュフランボワーズ・レモンジュレ・ブラケットダックイジュレ・イチゴカシスソース・ピスタチオクレームドゥーブル・フランボワーズ葛ジュレ・イチゴのローズとバルサミコマリネ・イチゴローズフランボワーズコンフィチュール。

いつも食べ進めると、味わいが変化して決して飽きないようなパフェなのですが、今回のものはどんどんと味わいが濃くなっていく仕立てで、苺とフランボワーズの甘酸っぱい味わいを存分に堪能できるパルフェビジューとなっています。やっぱり苺のパフェは見た目も美しくキュートで、甘味と酸味の味わいも素晴らしいですね。またこのパルフェビジューとは違った苺のパルフェビジューを提供すると思うので、また必ず食べに行かなければ！3500

2019.11.

新しいビジュー(宝石)に出逢う為にやってきた「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」。季節毎に『パルフェビジュー』としてスペシャルなパフェを提供しており、その見た目と味わいから多くの方を魅了してやみません。今回の訪問時には『Parfait Bijou poire』という洋梨が主役のパフェがあり、私も勿論コレを狙います。

平日や休日で提供台数が限られており、記帳制なので店頭で並ばなくてもいいですが、時間的にはかなり待ちますので、早めな行動がベター。私はいつも…な時間に行っているので、確実に食べることが出来ます。

季節のショートケーキ
パフェばかりに目がいってショーケースは疎かにしがちですが、今回はショーケースからもいただぎした。スタンダードな苺と季節のフルーツであるラフランスで彩ったショートケーキです。甘酸っぱい苺の酸味とラフランスの官能的な濃密さが同時に味わえる素晴らしさ。

Parfait Bijou poire

構成は…
フレッシュ洋梨
洋梨チップス
タイム
チョコレートのトッピング
キャラメル洋梨ジェラート
フロマージュブランソルベ
フィユタージュラピット山椒チーズ
白ワインジュレ
パールクラックラン
洋梨とディルのマリネ
キャラメルソース
マスカルポーネクリーム
洋梨のキャラメル煮
レモンジュレ
カシスソース

ダイレクトなラフランスの官能的な甘味。中央部はマスカルポーネチーズのコクやハーブ、キャラメルなどの濃密な味わい、最後はレモンとカシスの酸味で爽やかになります。
多くのパフェはフルーツ・クリーム・アイスという構成なので、どこまで食べても味わいは一緒なので単調になりがちな中で、この『パルフェビジュー』は食べ進める度に味わいが変化する、グラスに入ったデザートコースみたいな感じです。

…そして、クリスマスまでにもう1つ。苺が主役の『パルフェビジュー』が登場するようです。コレは食べたい！

2019.6.

見た瞬間から「コレは食べたい！」と思い、等々力へ。料理の外観から心掴まれるのは、いつもスイーツ。「等々力+スイーツ」といったら、ここしかありません。東急東横線の線路沿いにある「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」です。

オーナーパティシエールの岩柳麻子さんは服飾の専門学校をを卒業した後に、独学で製菓の勉強をしたというちょっと変わった経歴の持ち主。また日常生活の中でもインスピレーションを大切にしてらっしゃるそうで、張り巡らせたアンテナから刺激を受けることで、パフェやケーキなどにも見られる独創性あふれるデザインが生まれているのだと思います。

今回の目的のパフェ『Parfait Bijou Cerise』は、山梨県甲州市宿沢フルーツ農園のさくらんぼを使っており、その構成は…

フレッシュサクランボ
ピスタチオジェラート
サクランボとグリオットのコンポート
サクランボのキルシュマリネ
グリオット葛ジュレ
ハイビスカスジュレ
レモンジュレ
チョコレートプリン
ピスタチオフロマージュブランクリーム
フロマージュブランクリーム
ドーナツ型板チョコ
ピスタチオとフリーズドライイチゴのフィユティーヌ

グラスの中のピスタチオの緑色とサクランボの赤色がグレーを基調としている店内でより映えて、その名の通りグラスの中に光る宝石みたい。また味わいとしても、生クリームとアイスのありがちなものではなくて、スプーンが底に行く度に甘味と酸味が交互に味わえる飽きの来ないものになっています。
パフェとしては決して安いものではありませんが、目と舌で楽しめる素晴らしいパフェだと思います。次のビジューは、季節的には桃かな？楽しみです。

2019.3.

まだ食べたことがなくて出逢いたいと思う料理の多くは、〜シェフが作ったものでなくて、心惹かれるような料理の美しさでしょう。久しぶりに心惹かれて「コレは出逢ってみたい！」と思ったのが、等々力にある「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」のパフェ『Parfait Bijou Rosé』(パルフェビジューロゼ)。

オーナーである岩柳麻子さんがご自身の名前を冠したお店「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」をオープンさせたのは、2015年12月。岩柳麻子さんは、桑沢デザイン研究所・ドレスデザイン研究科卒を卒業してから、独学でパティシエールになったというかなり異色の経歴の持ち主。
お店のコンセプトは「notre inspiration,c’est vous!!　インスピレーションの始まりは、あなた」。岩柳さんが見るものや感じるものも全てが、まだ見ぬケーキへのきっかけとなり得るということでしょうか。その証拠に、九十九折れをイメージした人気の高い『峠モンブラン』や未舗装路という意味を持つ『シュマン』、石畳の意味を持つクッキー『パヴェ』などは、ご趣味という自転車を通して作られたものだそう。素晴らしいセンスですね。

「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」で食べたいものは、フルーツの入荷次第で変わる『パルフェビジュー』。「宝石のパフェ」という名前の通り、まさにグラスの中で作り出される芸術作品のようで、他のお店とは一線を画す美しさがあります。
今回の訪問のきっかけとなった『Parfait Bijou Rosé』は、当初は3/14のホワイトデーまでの限定だったそうですが、歴代の『パルフェビジュー』の中でも最高人気だそうで、3月末日までの延長となってパフェです。

等々力駅から線路沿いに歩くこと数分、目立ったサインなどはありませんが、グレーを基調としたお店が目的の「PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI」です。岩柳さんの夫であり、一級建築士の宿澤巧さんが手掛けた店内は工房と一体となっていて、制作過程も見ることができます。今回はパフェの色が映えるグレーのカウンターでいただきます。

『Parfait Bijou Rosé』の構成は

ルビーチョコレート
白いちご（パールホワイト）
マスカルポーネジェラート
旬のフレッシュいちごソルベ～ローズ風味～
ホワイトクラックラン～ピスタチオとフリーズドライいちご入り～
白いちご（淡雪）
赤いちご（とちおとめ)
白すぐり
ナタデココ
アロエ
フロマージュブランのクリーム
いちごのローズオイルマリネ
レモンジュレ
ローズヒップジュレ
ローズとベリーのコンポート

見た目は素晴らしいですが、それ以上に驚くのがその味わい。酸味と甘味が交互に押し寄せてきて、その中で食感や味わいの変化が楽しめるパフェです。値段としてはちょっと高めかもしれませんが、コレは食べる価値のあるパフェだと思います。平日は50台、土日80台の限定品で、毎日夕方までには売り切れてしまうそうなので、15時までにの入店をお勧めします。

想像以上だったので、「季節のパルフェ」である『Parfait japonais』も食べに行きたい！