カリブ海のマルティニーク島を意識したフレンチ : マルティニーク

この日は、家内の誕生日祝いの会食を地元ムサコのこちらのフレンチレストランで行うことにしました。

ムサコ周辺は、フレンチもイタリアンもなかなかの名店が揃っているのですが、当店は、オープンしてまだ１年半程度にもかかわらず、武蔵小山駅800ｍ圏内のフレンチレストランの食べログランキングで第４位に頑張っているお店です。

こちらのお店のある場所では、以前もフレンチレストランの「プチモンターニュ」というお店が営業しており、結構気に入っていて数回利用していたのですが、長続きせずに閉店。
その後に入ったのが当店です。

店名のマルティニークは、カリブ海に浮かぶフランス海外県小アンティル諸島マルティニーク島からきています。
マルティニーク島をイメージした青いトタンが目印のお店なのですが、何故マルティニーク島かと言うと、仲間二人とともに当店を立ち上げたシェフの宮川氏が2015年から2016年にかけてマルティニーク島に渡ってクラブメッド内のレストランで研修を受けていたことに因んだようです。

場所は、パルムを平塚橋方面へ進んで二つ目のブロックを抜けたところの雑貨の「丸清」がある角を左折。
すると間もなく右手に見えてきます。
向かい側の並びにはとんかつの超著名店「たいよう」がある（実は、私は人気ほどには評価していませんが・・）ほか、近くにはボリューム洋食の名店さんきちなどもあるちょっとした人気飲食店の集積スポットの趣があるエリアです。

この日は、12時から席だけ予約して出掛けました。
階段を上がったところが入口。
我々が近づくと中から店員さんが扉を開けて出迎えてくれます。

店内は、ほぼプチモンターニュの居抜きだと思われます。
あまりあるべき姿を追い求め過ぎずにイニシャルコストを抑えるのは飲食店経営の鉄則ですので、そこは納得です。
予約の旨を伝えたら奥のテーブル席に案内されました。
先客は誰もおらず、我々が一番乗りだったようです。

まずドリンクメニューが提示されます。
ランチタイムでもワイン中心で、ノンアルコールドリンクは、ミネラルウオーターとぶどうジュースしかありませんが、ぶどうジュースはワイナリーで作ったものとの触れ込みだったので、＠780円（税別）とやや高価ながらもそれを注文しました。
ただ、これは素晴らしく美味しいです。
暑い日だったので、つい飲み干してしまい、食前酒扱いのような感じになってしまいました。
カベルネ・ソーヴィニヨンと聞こえたように思ったのですが、勘違いだったらすみません。

ランチはプリフィクススタイルのコース料理になっており、前菜、メインをチョイスする形態でドリンク付きで1,580円（税別）。
デザートを付けると＋480円です。
それぞれ思い思いに料理をチョイスして告げました。
私は、前菜は、鶏レバーの滑らかなムースと豚肉のリエット、メインは、じっくりと焼き上げた自家製ソーセージ、そしてデザートはバナナタルト キャラメルアイスクリーム添えをそれぞれチョイスしました。

待つこと18分ほどで前菜が揃って提供されます。
どうやら出来上がったものから順番に出すのではなく、全てが出来上った段階で一緒に出すスタイルのようです。
これも気遣いでしょうか。

鶏レバーの滑らかなムースと豚肉のリエットは、ともにコクがありますが、タイプが異なるので、バランスがいいですね。
添えられていたサツマイモとの相性が抜群で、さらにバゲットを添えると絶品の前菜になります。
娘二人はパテドカンパーニュ、家内は、鶏肉と豚肉とピスタチオのスライスソーセージをチョイスしてましたが、皆とても気に入っていました。

メインの提供は、前菜から18分後。
これもほぼ揃っての提供になります。
私の注文したじっくりと焼き上げた自家製ソーセージは、プリプリのソーセージで、ナイフを入れると肉汁がジュワッと溢れます。
マッシュドポテトをつけながらいただきますが、さすが自家製の素晴らしい風味。
こういうソーセージをいただくと市販の廉価品は食べられないですね。

家内は、鶏モモ肉のパン粉焼き 粒マスタードソースでしたが、柔らかくて美味とのこと。
娘たちは、アッシェ パルマンティエ（ミートソースを敷いたグラタン）でしたが、美味しそうに食べてました。

デザートは、私と下の娘が本日のタルト（バナナタルト）・アイスクリーム（キャラメルアイスクリーム）添え、家内と上の娘はチョコレートのテリーヌ・カシスアイス添えにしました。
バナナタルトは結構甘めでしたが、ほんのりと洋酒の香りのするキャラメルアイスクリームといい取り合わせで美味しかったです。
チョコレートのテリーヌも見るからにねっとりしていてとても美味しそうでした。

料理、デザートとどちらかと言うとカジュアル系ながらもしっかりしたフレンチでした。
店員さんの接客も気持ち良かったですし、料理説明、地図を用いたマルティニーク島の説明なども興味深く聞くことができました。

ただ、ドリンクは、アイスコーヒーにしましたが、これはちょっと残念賞。
ドリンク評価は、ぶどうジュースだけだと3.8点はいったのですが、これがあったので、下方修正せざるを得ませんでした。折角のこだわり料理を生かすにはアイスコーヒーも手を抜いて欲しくないですね。

この日は、我々の後は女性一人客が１名来ただけでお店は終始閑散としていました。
ランチはこんなものなのかもしれませんが、休日ランチでしたので、ちょっと寂しかったですね。

今回のランチの会計は、以下の通り。

・ランチコース＠1,580円×４＝6,320円
・デザート＠480円×４＝1,920円
・ぶどうジュース＠780円×４＝3,120円
小計11,360円
消費税（端数切り上げ）909円
合計12,269円（＠3,067円/人）

ドリンクが高かったこともあって、ランチコース価格（＠1,580円）と照らすとそこそこの値段にはなってしまいましたが、こだわりのある料理、デザートがいただけましたし、接客も丁寧で素晴らしかったので、満足度は高かったです。
機会があれば夜の部も試してみたいですね。