Vive le jeu : シノリ

登録されている業種が
焼鳥、ビストロ？？？
なんとも不思議な「シノリ」さん
実はすごくいいお店なんです。

料理のメインは炭焼きで
鶏中心で野菜もあります。
料理の姿は焼鳥ですが
その料理の方法はフレンチなのです。
こちらをシェフの旦那さんが担当します。

飲み物はワインがメインで
ナチュールワインが主体だとか。
ワインはソムリエールの奥さんが担当します。

料理は
5串コースというおまかせの串焼きコースです。
Shinoriコースというのもありますがこちらは
予約？かなと思います。
後の単品の串焼きの追加はできます。
黒板にその日のおすすめメニューがあり
スペシャリテや産直の食材やジビエがあります。
小さめの黒板におすすめのワインなどもあります。

自分は5串コースです。
まず始めにオードブルが出ます。
パテ ド カンパーニュとリエットです。
スパークリングワインと一緒に頂きます。

串焼きは
ササミのタプナードソースからスタートです。
焼き方を見ていたのですが
何かを塗りながら焼いています。
白ワインかワインヴィネガーかなと思いました。
火入れはササミがしっとりジューシーにあがり
そこにタプナードソースの風味が加わり
とても美味しいです。
見た目はササミの焼鳥なのですが
フレンチの一品を頂いている感覚になります。

次はワインを頼みます。ワインリストはないので
ソムリエールにオレンジワインをお願いしました。
凄いなぁと思うのは
フランスのもので用意してくれます。
オレンジワインを頂く場合、他のお店では
イタリアやニューワールドや日本のものが
多いのでフランスワイン好きの
自分としては感激です。しかもアルザスの好きな
造り手さんのものだったので更に嬉しくなりました。
このフレデリック ゲシクトのワインは
ビオディナミで
環境といい、作り方といいアルザスの自然を
生かしたワインなのでとても綺麗に感じます。
美味しくてスイスイ飲めてしまうし
変な二日酔いが無い気がします。
このワインはオレンジワインでもルビー色なんです。
このチョイスさすがです。

次の串焼きは
なんとねぎまです。このねぎまが並みのねぎまでは
ありません。形、向きがしっかりあった鶏もも肉が
均質に焼かれ、皮がかなりパリっとして肉からは
溢れるジュース。その鶏油と鶏のエキスとが旨味
となり、皮と肉の食感の二重奏で小さな一切れの
鶏ももの美味しさが半端ないです。
炭焼きの遠赤がローストチキンより美味しく
させるのかな？今までで一番美味しいねぎまだと
思いました。

次はスペシャリテ
フォアグラと半熟卵のオープン焼きです。
オーブンディッシュに
フォアグラのテリーヌと半熟卵
ヴァンブランソースが熱々に焼かれています。
これをスプーンでタルタル状に混ぜて
別添えのバケットにのせて食べます。
フォアグラと半熟卵のコクとヴァンブランソースの
ほのかな酸味が渾然一体となって
バケットと一緒に食べるとサクふわの食感と
小麦の香りが加わりとても美味しい一品です。

次の串焼きは
つくねです。こちらも素敵な一品で
まわりは若干香ばしく焼けて
柔らかい仕上がり、ジューシーで旨味たっぷりです。
ネギは玉ネギ？コクを何かでプラスしているかの
ようなしっかり美味しいつくねです。

19:00過ぎ
業者さんが来て何やら食材を持ってきたようです。
鳩？のような何かの鶏。フランス産のようです。
一緒にフランスローヌ産のホワイトアスパラガスが
納品されたようで旦那さんにおすすめされたので
ぜひとお願いしました。まわりのお客さんも
皆さん頼んでいました。
他のお店で頂いたことがありますが
フランス産の野菜は美味しいですよね。
炭火で焼いてふきのとうのソースがかかり
仕上がりました。
甘味の濃いホワイトアスパラです。
ふきのとうのソースがアクセントになって
若干の苦味と風味とで美味しく頂きました。

次の串焼きは
レバーです。これは焼鳥屋さんと同じ味わいの
タレのレバー焼きです。レバーのタレ焼きは
焼鳥屋さんのメニューの中で好きなものなので
嬉しいです。焼き上がりにペッパーミルで山椒を
挽いて香りも素敵な一品です。

次の串焼きは
千葉県産の蓮根です。分厚くカットされ
まわりはこんがりと焼き上がり美味しそうです。
ガブリといくと塩気が程よく蓮根のジュースも
きて食感はホクホクでとても美味しいです。
焼き色の香ばしさと蓮根の甘味の余韻が
素敵でした。

次はジビエです。野生です。
愛知県尾長鴨です。1/2羽分です。
網を使いながらの炭火焼きです。
半身の全ての部位を綺麗に盛り付けてくれます。
味わいは食肉用に育てられた牛、豚、鶏などとは
違い、かなり淡白な感じと肉の締まりがあり
血の濃さから鉄分を感じます。
かための肉を噛み締めるとじゅわっと出てくる
肉汁に野性味溢れる肉の味があり
余計な脂のないこの個体の旨味を
ひしひしと感じながら頂きました。

次は〆です。
鶏キーマカレーと鶏スープです。
小丼で〆に丁度いいサイズです。
焼いたししとうをトッピングして
鶏挽き肉で作ったキーマカレー
その味わいはスパイシーさ味の濃さを
控え目にしている優しいカレーです。
スープは鶏の出汁がとても美味しいもので
両者を交互に食べて
ほっこり〆のお食事になりました。

料理、ワイン共に感服致しました。
お二人の素敵な仕事に
自分も素敵な時間を過ごせました。

狩猟をお二人共やるようです。
ジビエの季節には
お二人で捕ってきたものを頂けるかも。

またお邪魔させて頂きます。
ごちそうさまでした。

J aime un poulet roti bien roti et des
oeuf cuits de differentes facons,
comme au plat ou brouilles cest
reconfortant pour moi.

私は上手くローストされた
鶏のローストが好きですし
目玉焼きにしたり
スクランブルドにしたり
いろんな調理の卵が好きです。