丁寧に作られた料理と雰囲気よい店内&接客。ランチもディナーも使える良店。 : フィーロ

RISTORANTE FILO＠武蔵小山

【メモ3】

◆訪問情報

2011/05/04/18:50頃訪問
先客2人/後客2人

武蔵小山にあるイタリアンのお店。
「RISTORANTE FILO」と書いてそのまま「リストランテ フィーロ」と読む。
武蔵小山駅からだとパルム商店街を真っ直ぐ直進。
アーケードの終わり付近、右手にお店がある。
パン屋の「こみね 平塚橋本店」のほぼ向かい側、セブンイレブンの右隣。
質屋の「大黒屋」が入るビルの2Fにお店がある。
2Fだが、イタリア国旗が掲げられていて、階段前に黒板メニューなどが置いてあるので、分かりやすいとは思う。

◆事前情報

2009年08月にオープンしたイタリアン。
武蔵小山にありながら、綺麗で小洒落た店内にしっかりした接客。
丁寧に作っているのにそこそこリーズナブルと、満足度の高いお店。

初訪問時はランチで、その後ディナーで食べて、どちらも中々の満足度。
この日は前回から約4ヶ月ぶりの訪問。
正月三が日に訪問して以来。
本当は違うお店で食べようかと思っていたのだが、GWと言う事もありファミリー層が利用するようなお店は大混雑。
こちらは確か水曜定休日だったような。
どうだろうと覗いてみると祝日だったからか営業していたので入店する事に。

よいお店だし適度にお客は入っていると思うのだが、小洒落たお店と言う事もあり、ファミリー層の多い武蔵小山だからか比較的空いている事が多いと思う。
リーズナブルなランチはともかくディナーは特にそう思う。
もっと別の地でも勝負できそうなポテンシャルは秘めているのだが、武蔵小山でやっている事が有難い。

◆メニュー

ディナーメニューは色々と用意されている。
アンティパスト、パスタ、メインとアラカルトで基本を揃えている。
それぞれ5-10種類前後とまずまずな品揃え。
現在は「ディナーコース(3800円)」も用意しているようだ。
黒板メニューも用意されていて丁寧に説明して下さる。
この日もアラカルトでアンティパスト、パスタ、メインを1品ずつ適当に。
全て黒板メニューから注文してみる。

◆料理

▼シマアジのカルパッチョ(1000円)

こちらは黒板メニューから。
その名の通りのシマアジを使ったカルパッチョ。
上にたっぷりと香草が乗っている。
その上にある茶色いのはガーリックチップかなと思ったのだが、食べてみるとどうやらカラスミのようだ。
アジは身が柔らかく噛むと甘味を感じるもの。
味付けは必要最低限といった感じでとてもさっぱりしてシンプル。
香草と共にアジを食べる。
個人的にはもう少しソースやオイルを強めに使ってくれてもアリなのだが、素材を生かすと言う意味ではこれくらいでもいいのかしら。

▼ホタルイカと緑野菜のオイルスパゲッティ(1300円)

こちらも黒板メニューから。
ホタルイカ好きとしてはそれを使ったパスタは嬉しい。
この時期のホタルイカは大振りになる。
ボイルして酢味噌で食べるより、こうやって調理するのに向いていると思う。

パスタはスパゲッティーニ。
しっかりアルデンテになっていて、程よい固さ。
ソースはホタルイカの風味が効いた濃厚なオイルベース。
オイルスパゲッティと書いてあったので、アーリオオーリオをベースにしてくるのかと思ったら全く違うもの。
どうやらソースにもホタルイカを使っているらしく、濃い色合いのソースからホタルイカ特有のねっとりとした香りが出てくる。
丁寧に作っているのが分かる一品。
そのソースがパスタによく絡み、具材はホタルイカ、そして菜の花、春キャベツといった旬の野菜。
ホタルイカは大振りで、ソースにも味わいがよく出ているものなので全体との相性ぴったり。
美味い。
ホタルイカ好きならニヤリとできる仕上がり。

▼鶏モモ肉のロースト ニンニク・香草風味(1600円)

こちらも黒板メニューから。
鶏モモ肉のローストとの事だが、感覚的にはコンフィに近いかしら。
付け合わせはソテーしたジャガイモ、オニオン、タケノコ、サツマイモ。
肉の上に皮付きのガーリックが2欠片とローズマリーかな。
鶏モモ肉は骨付きで、表面がカリッと仕上がったもので、身はプリッとよい仕上がり。
味付けは岩塩を使っているのかしら。
ソースは使っておらず、塩胡椒でシンプル、それに香草の香り付き。
パリッと仕上がった皮が香ばしく味も結構好み。
このままでも充分味はしっかり付いているが、好みに応じてマスタードを付けるとよいようだ。
驚きはないが、見た目通りの味になっているので外れる事はないだろう。

◆接客

店内はあまり広くはないが綺麗で洒落た店内。
カウンター席、テーブル席を用意。
テーブル席は幅が狭めで小さいテーブルなのだが、隣との距離は窮屈ではないので、居心地は悪くはないと思う。
カウンター席もあるのでお一人様でも楽に訪問もできる雰囲気。
小洒落ていて綺麗な店内だが、かっちりしているお店ではなく、適度にカジュアルさが残っているので、気軽に利用できるだろう。
接客はとても丁寧。
丁寧な対応をしてくれるし、気配りもよく出来ている。
心地よい適度な接客。

◆総評

やはり使えるお店。
どの料理も丁寧に作ってくれるし、接客も丁寧。
小洒落ていながら適度なカジュアルさも持ち合わせたお店は、居心地がよい。
武蔵小山のイタリアンでは、このお店と「Carina」が個人的には好みかな。
正直、他の地でも勝負できるお店だと思うし、ファミリー層の多い武蔵小山と言う土地に合っているかは分からぬが、よいお店なのは間違いない。
武蔵小山らしい気軽に利用できる雰囲気はしっかり残しているとは思う。
この地でずっと頑張って欲しくもある。
また利用したい。

--------------------

【メモ2】

◆訪問情報

2011/01/03/21:50頃訪問
先客4人/後客0人

文字数制限につき詳細はブログにて。
http://www.tabememo.com/archives/1912118.html

--------------------

【メモ1】

◆訪問情報

2010/11/15/14:10頃訪問
先客0人/後客1人

武蔵小山にあるイタリアンのお店。
「RISTORANTE FILO」と書いてそのまま「リストランテ フィーロ」と読む。
武蔵小山駅からだとパルム商店街を真っ直ぐ直進。
アーケードの終わり付近、右手にお店がある。
パン屋の「こみね平塚橋本店」のほぼ向かい側、セブンイレブンのお隣。
現在は質屋の「大黒屋」が入るビルの2Fにお店がある。
パルム商店街内であるし、イタリア国旗が掲げられていて階段前に黒板メニューなどが置いてあるので、分かりやすいとは思う。

◆事前情報

2009年08月にオープンしたイタリアンのお店との事。
通る度に気にはなっていたのだが、まずはランチで伺いたいと思っていたら中々訪問するタイミングがなく、ずるずると引き延ばしになってしまっていた。

食べログお気に入りレビュアーさんのレビューも高評価で、全体的にも評価が高い事もあり、次イタリアンを食べたくなったらここに行こうと決めての訪問。
ランチ時間が終わるギリギリであったが無事入る事ができた。
ランチ営業は14時に終わるお店も多い中、14時30分までやっているのは個人的には助かる。

お店外にあるメニューをチェックしてから、階段を上り右手にある店内へ。
こぢんまりしたお店ながら綺麗な内装で落ち着く事ができそう。

◆メニュー

ランチメニューは基本的にセットメニューになるようだ。
A、B、Cの3通りが用意されている。
Aは「本日のパスタ」+「サラダ」+「自家製パン」+「ドリンク」で1000円。
BはA+「前菜」or「デザート」で1400円。
CはA+「前菜」+「デザート」で1800円と言う組み合せ。
個人的にはかなりリーズナブルな価格設定。
初訪問なのでとりあえずAでお願いした。
この日の本日のパスタは「秋茄子のトマトソーススパゲティ」「数種のキノコのヘーゼルナッツを使ったクリームソーススパゲティ」「特製！！ボローニャ風ミートソース和え自家製フェットチーネ」「小柱と緑野菜の青海苔風味リゾット」の4種類。
この4種類から1つを選べるとの事。
連れが「秋茄子のトマトソーススパゲティ」を頼んだので、自分は「特製！！ボローニャ風ミートソース和え自家製フェットチーネ」を注文。

◆料理

▼サラダ(Aセット)
▼自家製パン(Aセット)

セットで付いてくるサラダと自家製パン。
サラダはとてもシンプルなもの。
少し酸味が強めなさっぱりとしたドレッシングがかかっている。

この日の自家製パンはオリーブを使ったパンのようだ。
フォカッチャの部類に入ると思う。
このパンのレベルが何気に高い。
表面の照りはオリーブオイルを使用しているがくどさは全くない。
噛むとサクッとした外に中はもちっと噛める食感。
少し塩気があり噛むと程よい甘味。
練り込んだオリーブとのバランスがよい案配。
このままパクパクと食べてしまえる。
このパンを食べるだけで期待が高まる。

▼特製！！ボローニャ風ミートソース和え自家製フェットチーネ(Aセット/1000円)

見た目も鮮やかに盛りつけられたパスタ。
食欲をそそる。

パスタは自家製のフェットチーネとの事。
噛むと食感がもちっとしていて面白い。
生パスタではないのだが、それに近い食感。
ボロネーゼとの相性も意外と悪くはない。
ただ、個人的にはこのフェットチーネはクリームソースで食べてみたい気も。
ボロネーゼにはスパゲッティのほうが合うと思うのだが、どうだろうか。

ソースはしっかりとミートの旨味が出たボロネーゼ。
トマトソースは控えめに、ミートのコクを前に出した仕上がり。
しっかりと旨味を感じる事ができ、しっかりと肉が主役になっている。
肉を主役にトマトの酸味とほんのり赤ワインの風味かな。
それにパルメザンチーズが結構多めに入っておりコクを強めている。
しっかりとボロネーゼになっているし本格的な作り。
肉の旨味がしっかり詰まっているしコクを感じるソース。
濃厚な旨味を感じれて、ボロネーゼ好きなら納得の味だと思う。

量はそんなに多くはないのだがある程度は膨れてくれる。
物足りない場合はBセットなどで前菜も頼むとよさそう。

▼全体

しっかりと腕を感じる本格的なパスタの仕上がり。
素直に美味い。
このフェットチーネでクリームソースベースのものを食べてみたいなと思えたし、他のパスタも食べてみたいと思える。
ちなみに「秋茄子のトマトソーススパゲティ」もレベルが高く、個人的にはそちらのほうが好みだったかも。
トマトソースの使い方が秀逸であった。
個人的にはアーリオ・オーリオのようなオイルベースのパスタが好みなので、このお店でそういったものも食べてみたいのだが、ランチタイムにはやらないのかな。
しかし、これらが全てセットでさらにドリンクが付いて1000円ぽっきり。
コストパフォーマンスは抜群だと思う。

◆接客

店内はこぢんまりとしていながら綺麗で洒落た店内。
カウンター席、テーブル席とあり、間隔も狭くないので窮屈さはない。
洒落ていながら堅苦しさもなく入りやすい。
お一人様でもカップルでも同僚とでもファミリーでも入りやすい空間。
いい意味で武蔵小山らしさが残っている、洒落たお店だと思う。
接客もとても丁寧。
ランチタイムであっても、しっかりともてなしてくれる。

◆総評

初訪問であったがかなり満足できるお店。
雰囲気も接客もよいし、味もしっかりしている。
そして何より抜群のコストパフォーマンス。
あのセット内容にドリンクまでついて1000円はかなり惹きがある。
その価格設定故に、パスタの種類は限られてしまいそうだが、しっかり味わいたいならディナーで食べるべきなのだろう。
ランチタイムのCPも魅力的だが、次はディナーで伺ってみようかしら。
武蔵小山ってどちらかと言うと大衆的なざっくりしたファミリー向けのお店が多いのだが、このお店は武蔵小山らしい入りやすいさやリーズナブルさを残したまま、しっかり本格的な雰囲気や味を楽しめるよいお店だと思う。
ランチタイムのみでの初訪問なのでおいそれと評価はできないが、今回だけで言えば大変満足できた。
再訪確定のお店。

【情報】
店名:RISTORANTE FILO
住所:東京都品川区荏原4-4-1 水清ビル 201
電話:03-3785-0989
営業:11:30-14:30(L.O.)、17:30-23:30(L.O.)
休日:水曜