さすがビブグルマン。料理のレベルは高い。ただ、コスパ的には諸手を挙げてという訳には・・・ : やきとり まさ吉

この日から次女が学校の研修旅行、長女もこの週は、かなり仕事が立て込んでいるとかで帰りが遅くなるとのこと。
家内と２人で家の食卓を囲むのも寂しいので、たまにはムサコの飲み屋でも行ってみようと考えました。

家内に話したら二つ返事でＯＫ。それで、住まいから近く、かつかねてからＢＭしていた当店を試すことにしてみました。

ムサコの繁華街からはちょっとはずれたどちらかと言うと住宅街に近い場所にあるお店。
ただ、地元の食べロガー仲間や小中学校の同窓生に聞くとほぼ知らない人はいないくらいの有名店です。

それもそのはずで、2015年から3年連続でミシュランのビブグルマンに掲載されているお店なのですから。

Ｂ級目線の私には、星が付いているよりもビブグルマンの方が親近感があり、これまで利用したビブグルマン店にも概ね期待は裏切られていなかったので(一部に例外有り。)、この日も楽しみにして出掛けました。

3日前に予約を入れ、18時半からの席を確保していました。

お店は、間口も小さく、奥に小さめの座敷はありますが、後はカウンター席だけのとても質素な造りです。

入口には中華そばのみの注文は不可との貼り紙があります。
当店の看板メニューの一つが鳥中華なのですが、これはあくまで焼き鳥の〆でということ。徹底されています。

予約席はカウンターの中央付近でした。既に客席は8割方埋まっており我々が入って暫くしたら満席になっていました。さすが人気店だけのことはあります。
それから当店は全面禁煙。それだからか、女性客がかなり目立ちますし、焼鳥屋さんにしては、客層がおとなしめの感じを受けます。（別に賑やかではないと言っているわけではありませんが。）

卓上には、お通しが二品出されています。一品は小松菜と揚げの煮びたし、もう一品はしらすおろしです。

飲み物は瓶ビール(スーパーモルツ)を頼みました。つまみは、定番メニューのほか、店内のボードにこの日のおすすめメニューが掲示されていましたので、まずそれからきんかんトリュフと鳥もつ煮込みを注文します。

当店、料理の提供スピードは決してスムーズとは言えません。
多少待たされるなと感じるくらいの時間帯に提供されるイメージです。

お通しは、ごく普通のもので、後で判明したところ、これ２品で500円というのはやや高いですね。

きんかんトリュフは、当店の名物の一つ。半熟状態のきんかん（卵巣）の上に黒トリュフを散らしてあります。創作料理で美味しかったのですが、正直、期待していたほどの感動まではありませんでした。
鳥もつ煮込みは、具沢山のもつ煮込みですが、もつの種類としてあまりワイルドさのあるもつ煮込みではありません。
なので、好みだったかといわれると？ですが、しっかりしたもつ煮込みではあったと思います。
これらを食べている間におまかせ串焼き５本セットを注文します。

串焼き＝焼鳥は、ささみわさび→つくね→せせり→手羽先→レバーの順に提供されました。
どれもとても大ぶりの焼鳥。これは、さすがに評判店。どれも珠玉の美味しさです。ミディアムに焼かれたささみわさびの柔らかいささみとわさびの取り合わせ、ナンコツ入りのつくねの芳醇な美味しさ、中がレアでとろけるようなレバーととても美味しい。
たった焼鳥５本ですが、これで家内はかなりお腹にきたと言っていました。私もかなりのボリュームだと思いました。

つまみは、好物のポテトサラダを注文。やや甘めでゆで卵がたっぷり入ったポテトサラダでしたが、野菜もしっかり入っており、多少は野菜補給になったと思います。

ドリンクは、私は芋焼酎のきろくをいただきました。当店は、純米酒のお店と謳ってあるくらい純米酒のラインナップが豊富ななのですが、日本酒トラウマのある私は断念。この点はちょっと残念でした。

お腹も満足してきたので、最後は、こちらの当店名物の鳥中華をいただきます。
鳥中華と言うと、山形県でそば屋に置いていある中華そばの通称なのですが、こちらが山形県とご縁があるかは伺い知れませんでした。
私が並サイズ、家内が小サイズを注文です。

カウンターの上で、女性店員さんが中華そばのグラム数を測っています。結構細かいところがあるんだなと思いました。

待つこと10分少々で鳥中華の提供。
あっさり鶏だしの塩ラーメンですが、予想通りというか、これが抜群に美味しい！
具は、鳥チャーシュー、味付け煮卵（店名の刻印入り）、ナルト、小松菜、ワカメ、ネギとなかなかの賑わい。
それよりもスープの芳醇な味わいが見事で、表面には結構鳥の脂が浮いていますが、これが細ストレート麺と絡んで実に美味しいです。なるほど、これだけを食べたいという客がいてもおかしくありません。

全体に焼き鳥の質、〆の鳥中華には大満足。その他のつまみは一長一短がありましたが、ビブグルマンに選ばれたのもなるほどと思うところがありました。

お会計は、明細を渡されるわけではありませんが、大体推測できたので、以下に記しておきます。
お腹は満足だったのですが、正直コスパが高いかと言われると、Ｂ級目線の私としては、やや疑問。
ことコスパに関しては、行きつけのお店では上大岡の鳥佳の方が上だと思います。
それでも、久々に家内と飲みに来て満足のひと時は過ごせました。

【お会計明細（推定）】
瓶ビール　　　　　　　　　　　　　　　　 700円
きろく　　　　　　　　　　　550円×２＝1,100円
お通り　　　　　　　　　　　500円×２＝1,000円
きんかんトリュフ　　　 　　　　　　　　　980円
鳥もつ煮込み　　　　　 　　　　　　　　　600円
おまかせ串焼き５本セット　1,460円×２＝2,920円
ポテトサラダ　　　　　　　　　　　　　　 450円
鳥中華（並）　　　　　　　　　　　　　　 880円
鳥中華（小）　　　　　　　　　　　　　　 680円
小計　　　　　　　　　　　　　　　　　　9,310円
小税（端数調整）　　　　　　　　　　　　　740円
合計　　　　　　　　　　　　　　　　　 10,050円