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本日夜空席あり
050-5872-7861
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多彩なメニューで昼でも快適な「蕎麦屋酒」が楽しめる
手を広げ過ぎの感は否めないが、味はなかなかのもの。
現在は「世田谷通り」に面した立派な構えとなっているが、私が最初に訪れた7.8年前は、線路の北側の小体の店舗であった。
こちらに移ってから2回目だが、品数はどんどん増えているようだ。
写真入りの分厚い冊子の他、季節感のある‘本日のおすすめ’や豊富な酒類は別の品書きになっており、よくこれだけの対応が出来るものと驚くほどである。
刺身や天ぷらはじめ多種多様な和食の品目がそろっており、メニューを見る限り居酒屋を兼ねた万人向けの‘和風ファミレス’の様相である。
土曜日の2時過ぎであったが家族づれなどでほぼ満席で、この近所では大層な人気店であることが窺える。
まずは生ビール。お通しは「胡麻だれ風味の山芋の千切り」で、悪く無い出来。
料理は数多くの中から「鴨ロース」と「海鮮煮凝り」を注文。やけに早く出てきたが、丁寧な仕事で味も盛り付けも上々。量もあり、値段はこの内容であれば良心的と言える。
酒に宮城の「伯楽星」を追加するが、テーブルがゆったりしているのでそれほど慌ただしさは感じずに楽しめる。
料理人の確かな腕が認められ、‘和風ファミレス’の予想に反して料理の出来には遜色は見られなかった。
それに対し、蕎麦はやや残念。
選んだ「せいろ」と「田舎」が2枚の笊で出される「二色」は、注文してから1枚目と2枚目、さらに「蕎麦湯」が矢継ぎ早に出てきた。それも茹で加減はともかく、少々ぬめりの残る雑な仕上がりである。
「せいろ」にも挽きぐるみを細打ちにした「田舎」にも、香りは乏しかった。
「つゆ」は「一茶庵」系の流れが明らかな、薫り高くすっきりとした味わい。
「蕎麦湯」がかなり粘度のつけられたものなのは、私の好みからすれば不満。
メニューの幅を広げ席数も増やしたため当然スタッフも増員されたが、その弊害は細かな点で見られる。
以前は主人の目が細かな所まで行き届いていたが、大所帯になれば致し方ない面もあるようだ。
蕎麦は「せいろ」「二八せいろ」「田舎せいろ」と並んでおり、アルバイトのお運びの若い女性は、「せいろ」と「二八」の違いの問いかけに答えられなかった。奥からベテランの方が現れて「せいろ」は‘九一’である旨が告げられる。
メニュー冊子の冒頭に蕎麦に関する事細かな能書きを載せる前に、個々の内容の説明が優先されるべきと思う。
手を広げたことによりどうしても悪い所が目に付いてしまうが、味の面では概ね納得できる。特に料理の出来に関しては全く問題ないように思う。
しかし狭くともつつましやかな雰囲気が感じられた昔に、懐かしさを抱いてしまうのは私だけで無いと思う。
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蓼喰人
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店名 |
石はら
|
---|---|
ジャンル | そば、居酒屋、日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
050-5872-7861 |
予約可否 |
予約可 ※食物アレルギーのある方は事前にお伝えください。 |
住所 | |
交通手段 |
東急世田谷線 松陰神社前駅より世田谷通りへ出て右。 世田谷駅から262m |
営業時間 |
|
予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥6,000~¥7,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 |
サービス料・ チャージ |
※お酒を飲まれる方は、お通し代として330円(税込)頂戴いたします。 |
席数 |
32席 (カウンター6席、8人掛けテーブル×1、6人テーブル×1、4人テーブル×2、2人テーブル×2。) |
---|---|
最大予約可能人数 |
着席時 32人 |
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 提携駐車場有 割引券あり |
空間・設備 | カウンター席あり、車椅子で入店可 |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる |
---|---|
料理 | 魚料理にこだわる、健康・美容メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | ドリンク持込可 |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
2000年11月1日 |
電話番号 |
03-3429-6227 |
備考 | |
初投稿者 |
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こちらは世田谷のこの辺りでは、昔から地元の方々に親しまれ大きな存在感を示している蕎麦屋。
人気の所以は蕎麦の出来のみならず、蕎麦前を踏まえた酒肴の充実も大きな要因。
入って来る情報から相変わらずの快適な「蕎麦屋酒」が楽しめそうなので再訪したい気持ちが募っていたが、我が家からだとちょっと不便な場所のため延び延びになり、何と前回から8年近く経ってしまった。
昼に渋谷まで出掛ける用事が有り、その帰りに思い立って足を運ぶ。
三軒茶屋で乗り換え、長閑に走る世田谷線で3つ目の「松陰神社前」で下車、4.5分ほど歩いて到着。
引き戸に手を掛けると、平日の13時半という時刻ながらテーブル席は家族連れなどで満席。
かろうじて空いていた、奥の方のカウンターの端に通された。
昼時はほとんどが食事のみの客だが、酒肴も一通りのものは用意されており、実際に私のような一杯やることを目的に訪れる客もちらほらと見られる。
メニューを眺めるとまず目に付いたのが「夏の味覚盛り合わせセット」で、お任せの料理の盛り合わせに蕎麦か酒のどちらかが付く、私のようなものにはお誂えのセットである。
注文はこちらにしてもちろん選択は酒にするが、種類は何でも可とのことで瓶ビール(キリンラガー中瓶)でお願いする。
先にビールが良く冷えたグラスとともに運ばれ、スタッフの女の子が注いでくれる。
これにはお通しとして「鰹の角煮」の小鉢が付いたが、大き目に切られた生姜がたっぷりと入りなかなか美味い。(ちなみにこれは無料)
10分ほどで大皿の料理の盛り合わせが出されたが、内容は次の通り。
「天ぷら盛り合わせ」は、結構大ぶりの海老1尾にヤングコーン・蓮根で、天つゆで食べさせる。
揚げの技術は上々で、海老にもしっかりと旨味がある。
2つの小鉢は´本日におすすめ´からピックアップされた「淡路産玉ねぎ」を使った2品。
「蒸し鶏と玉ねぎの自家製柚子ポン酢」「玉ねぎとトマトのマリネ」で、創意が感じられて味もまずまず。
その他に「蒲鉾の明太子挟み」と「鰊の甘露煮」。
蒲鉾はもう少し上質を望みたいが、鰊の甘すぎない煮上がりは良かった。
さらにこのセットにはサラダが付いており「おぼろ豆富のサラダ」が出された。
レタスに玉ねぎやパプリカを合わせ上におぼろ豆富が盛られて、和風ドレッシングが掛かっており結構なボリューム。
味については特別なものは無く、正直言って酒の肴としてはあまり有難くないが、たっぷりの生野菜は呑む際には体に良いと思えば不満はない。
ビールはとうに空き、追加の酒をもらう。
日本酒の品揃えも多彩で少々悩んだが、壁に掲示された「のどか」と言う銘柄がお勧めのようなのでこちらを選択。
洒落たガラスの酒器で出され、すっきりとした飲み口でなかなか良かった。
そろそろ客が退き始めた店内で、暫しゆるりとしたひと時を過ごす。
そろそろ蕎麦をと思うが、もう少しこちらの仕事ぶり確認して見たくなった。
写真入りでメニューに載る創作的な蕎麦も面白そうだが、小丼が付く「ランチセット」が目を引く。
その中の「Bセット」の´日替わり丼´について訊いてみると「鴨肉のそぼろ丼」とのことで、ちょっと多いとは思ったが、これに蕎麦は「二八せいろ」で注文。
先に「鴨肉のそぼろ丼」が登場。
小振りの丼に盛られたご飯に、温かなそぼろがたっぷりと掛かっており、甘辛い味付けが良いが香りも特徴的。
最初はクミンかなと思ったがちょっと違う気がして訊いてみると、中華の「五香粉」とのこと。
鴨のミンチには良く合っており、こんなところにも創意が感じられる。
途中から卓上の「原了郭」の黒七味を振ればさらに味が深まり、箸が止まらず蕎麦が出る前に平らげてしまった。
「二八せいろ」は安定した仕上がり。
中太に打たれてるが茹で上げも精妙なため、シャキッとした歯触りと軽快なのど越しが楽しめる。
つゆはバランスの取れた中庸な味わい。
蕎麦湯は手が加わっており白濁と粘度がやや強いが、苛々するほどでは無かったのは良かった。
わざわざ足を運んだ甲斐のある、充実した「蕎麦屋酒」を堪能。
お勘定はこれだけの内容で4,000円弱は良心的。
近隣を中心に人気が絶えないことも納得。
やはりこちらの魅力は、多彩な肴類の品揃えと創作的なメニューの数々。
最近跋扈している、蕎麦屋には「蕎麦前」は不要とする'蕎麦マニア'とは無縁の店で、こちらの場合は料理の出来を含めて評価されるのが順当。
これからも時々足を延ばしてみたい。