時短営業の意味は！ : 炭寅 二子玉川店

投稿順が多少前後してしまいましたが、これは3月中旬の情報です。

　愚娘が明日休みなので、夕方に「焼鳥食べたい！」と職場から愚妻に連絡が来たようで、仕事が終わってニコタマまで帰って来る20時過ぎに現地集合と相成りました。
ニコタマの駅を出て、高島屋に渡る信号を待っている愚娘を発見し、自然に合流して店に向かいます。
店に着いて、一応30分前に予約を入れておいたのでその旨を店員さんに告げると、すぐにカウンター席の背中側に在る半個室のテーブル席に案内されましたが、このご時世にしてはお客さんは結構入っていますね、電話しておいて良かったです。

　この店は昔から極偶に利用していますが、福岡のブランド地鶏の『みつせ鶏』を使った焼き鳥をメインにした鶏料理の店です。
みつせ鶏は確か大好きな華味鶏の水炊きでも使われていた美味い地鶏で、この店はそれを焼き鳥で出してくれます。
　先ずは愚妻と愚娘が瓶ビールと、自分は既に一杯ひっかけて来ていたので中々（麦焼酎）をロックでお願いしました。
　酒が来るまでの間にメニューを物色し、乾杯の後そのまま肝胡麻油漬け、皮酢、山芋の磯辺揚げ、焼き鳥は肝（たれ）、あとは全部塩でハツ、手羽先、砂ずり、もも、白ネギを2本づつ、つくね、ささみ梅肉焼きを1本づつ注文しました。
　2杯目以降は愚妻が熱燗、愚娘が角ハイボール、私は中々のロックのお替りを繰り返しました。
　肝の胡麻油漬けは、コンフィのような火入れ感でマッタリした食感と味が良いです。
　皮酢は鶏皮をボイルして細切りにし、ほのかに酸味のあるタレで味付けしたものですが、ちょっと生臭さが気になりました。
　山芋の磯辺揚げは、すりおろした山芋を海苔で包んでそのまま素揚げにしたもので、揚げた海苔の風味とモッチリとした揚げ山芋の食感と味が好きで、メニューにあるといつも頼んでしまいます。
　焼き鳥の肝はレア感を残すレバーのマッタリ感とタレの甘味が良く合います。
　ハツの弾力ある食感と旨味が強く、美味いです。
　手羽先は2つづつが２本の串が打ってあって、ぷっくりと太くて脂のノリも良く美味いです。
　砂ずりは焼き鳥にすると硬くなったりしますが、焼き方も肉質も良い具合で、思ったほど硬くなく食べ易いです。
　モモは、その鶏肉の旨味を一番解り易く味わえる部位で、焼きや塩の加減も良くやっぱり外れないですね。
　つくねは粗挽きで食感も良く、香ばしさにタレの甘味と玉子の黄身のまったり感が良いですねぇ。
　ささみ梅肉焼きもパサつきなくシットリと焼き上げてあり、梅肉がちょこっと乗せてあって酸味が良い塩梅です。

　更に、出汁巻とキビナゴ炙りを追加しました。
　出汁巻は確り出汁を効かせて、ちょっと硬めに焼いてあり、油も多めですね。
不味くは無いのですが、もっとふわっと柔らかく焼けると良いですね。
　キビナゴ炙りは10尾ほど目刺しに一連で炙ってあって、香ばしさとはらわたの苦みと塩っぱ過ぎない塩味は酒がすすみますねえ。

　店は新型コロナの影響で時短営業らしく、21:30でオーダーストップ、22:00で閉店で、気が付けばいつの間にか満席に近かったお客さんももう2組しか残っておらず、慌てて会計をお願いしましたが全部で16,000円を僅かにオーバーでした。
しかし時短営業ってなんか意味あるんですかね。
もう2杯くらい飲みたかったですねぇ。
しかしウイルスの感染リスクは22時以降にアップするなんて、有り得ないと思いますけどねぇ！

　この日は愚妻と帰りが同じ時間だったので、飯でも食って帰ろうと希望を聞くもハッキリせず、ニコタマに出来たライズの飲食店街でも覗いてみようと電車を途中下車しました。
なかなか気分な店が見付からず、捜索範囲を広げ高島屋南館の裏手のちょっとした飲食店街まで行ってみました。
この界隈はニコタマらしいスッキリしたスタイリッシュな店が多く、この店も鶏料理屋ですがそこいらの焼鳥屋とは違い、お洒落で綺麗な佇まいで、愚妻がこの店を観て焼き鳥が食べたいと言うので入ってみました。
　店内もちょっとだけ落とし目の照明で雰囲気も良く、天井もちょっと高い感じで綺麗でお洒落な感じです。
入ると広めの厨房を囲う様にL字のカウンター席があり、二人掛けベンチの様な席で１６席ほどありますが、ベンチ間のスペースも含めゆったり広く取ってあるので隣が気にならず落ち着いてくつろげます。
奥の方にはテーブル席や個室の座敷、ちょっとした宴会スペースもあるようですが、カウンターが空いていたので入ってすぐのベンチ席に陣取ります。

　飲み物は、自分が南部美人を、愚妻が燗酒を注文しメニューを物色します。
どうやら福岡に本店がある鶏料理屋のようで、鶏は『みつせ鶏』とゆう福岡の地鶏を使用し、焼き鳥や九州各地の料理も出していました。
　先ずは、もも、はつ、砂ずり、手羽先、ささみ（さび）、ささみ（梅肉）を塩で、きも、首皮をタレで焼いてもらい、その他に鶏南蛮、ビーンズサラダを注文しました。
　焼き鳥はかなり肉質が良く、この『みつせ鶏』とゆう地鶏は初めてでしたが、肉に味があって塩加減も薄塩がこの鶏の旨味を上手く引き出していて、焼き方も焼き過ぎずジューシーさを保っていて、かなり美味しい部類の焼き鳥だと思います。
タレはちょっと味が濃くて甘すぎる感じですが、だぶんこの辺の味加減は九州の物なんでしょうか、仕方が無いところでしょう。
　鶏南蛮は通常のチキン南蛮の様な唐揚げとゆうより、チキンカツみたいな衣のサクサク感を楽しめる揚げ方で、皿にやはり甘めのテリヤキのソースみたいなのを引いて、その上にカットしたチキンをおき、更にその上にたっぷりのタルタルソースが掛かっています。
流石にちょっとくどい感じで、チキンカツとしてはかなり上質の美味しい物なので普通にソースかけて食いたい感じでした。
　ビーンズサラダはグリーンカールやラディッシュを盛り付けた上に、硬茹でのサヤエンドウを開いて乗せて、胡麻のドレッシングをかけたサラダですが、この胡麻ドレッシングがちゃんと胡麻を摺って作った手作りの美味しい物でした。
　最後に愚妻がにゅうめんを頼んだので、自分は玉子ご飯と鶏スープを頼み〆ました。
　玉子ご飯はもうそのまま生玉子を白飯に掛けて食べるだけのもんですが、新鮮で美味しい玉子を良くかき混ぜて、醤油もちょっと甘めな感じがしましたが、普通に美味いです。
鶏スープは鶏で出汁を取ったスープですが、ちょっと味付けが濃すぎる感じで、ちょっともらって食べたにゅう麺のスープの方が単純に鶏出汁って感じで美味しく感じました。
この鶏スープは量といい鶏料理屋としてはハッキリ言ってサービスで出すべき物で、これを金取って出すのは如何なものかと思います。

　店員さんは、まあアルバイトなんでしょうが商品知識が浅くちょっと残念なところはありましたが、皆な人当たりは良いので感じは悪くないです。
　焼き鳥に関しては、かなりレベルの高い美味しいものだと思いましたので、焼き鳥食いたくなったらまたお邪魔したいと思います。
それと、ちょっと季節が外れて来てしまいますが、この鶏で一度水炊きを食べてみたいと思いました。
来冬までは待てないなぁ！