ネパールの飯屋！ : ネパリコ 駒沢店

　仕事仲間3人で夕飯がてら飲みに行くことになり、偶には趣向を変えて会社の近所のネパール料理の店を覗いてみました。
この店は敢えてネパール料理と標榜することでインド料理とは一線を隔しているようですが、私にはその違いは分かりません。
強いて言えばスパイスに唐辛子系のものをあまり使っていないようで、優しい味のモノが多い感じがします。
偶にランチで使うことはありますが、夜に来たのは初めてでした。

　入口を入って真っ直ぐ奥にテーブル２卓とカウンターの小さなホールがあり、その奥側のテーブルに陣取りました。
折角ですから、先ずはインドビールで乾杯です。
うん、このビールは嫌な癖は無く、ちょっと甘くて美味いですね。
　ネパール（インド）料理は余り食べる機会も無く、メニューをじっくり物色します。
カレーは勿論ですが、それ以外にも色んな素材にスパイスを絡めたサラダやマリネ、グリル、揚げ物、炒め物、和え物等々知らない料理ばかりです。
写真付きのメニューを見ながら、美味そうに思えたモノをどんどん頼んでいきます。
　パトマスサデコは大豆のピリ辛和えで、油で揚げた大豆と胡瓜やトマトを賽の目に切ってカイエンペッパーの効いたドレッシングみたいなので和えたもので、大豆のカリカリの食感と香ばしさが良いですね。
　チョエラは豚肉のスパイス辛和えで、スライスした豚肉をブレンドしたスパイスで和えてグリルしたモノで、それほど塩味は強くないしスパイスといってもそれほど辛く無く、良い塩梅で美味いです。
　モモはネパールの茹で餃子で一皿６個です。
鶏と豚の挽肉をスパイスで味付けした餡を小籠包みたいな皮で包んで茹でたモノで、胡麻風味のオレンジ色の良くインド料理屋のサラダのどれっシンクで見るようなヤツを付けて頂きます。
形は小籠包ですが、スープも含まれてないし、皮の食感が確りしていて、餡にはキャベツやニラは使われておらず肉々しい感じですね。
　ポコラは豆の粉で生地を作り、玉葱や牛蒡等の野菜の微塵切りがたっぷり練り込んで油で揚げて薩摩揚げみたいになっていて、辛いケチャップを付けて食べます。
玉葱の甘みや牛蒡の風味が良いですね、美味いです。
　チキンシェクワは鶏モモ肉をスパイスに漬け込んで串に刺して焼いたモノで、辛くは無いのですがスパイスの風味が豊かで、確り焼いているのにジューシーで脂の旨味も感じられて美味いです。
　海老のスパイシーグリルは、バナエイエビを剥いてスパイスを練り込んだコロモを付けて焼いたモノです。
コロモで包むことで海老の水分が逃げず蒸し焼きみたいになっているようです。
よく海老に火を通し過ぎて、水分と共に旨味も抜けて身が硬くなってしまっている海老を、プリプリの食感が凄いとか言ってるのを聞きますが、これはジューシーだし適度なスパイスも強過ぎないし、適度な弾力と甘みも感じられて美味いです。
　酒は最初のビールのあとは、ネパールのロキシーと言う28度の焼酎をロックで頂きましたが、これも癖のないスピリッツで料理の味を邪魔しないので良いですね。

　〆のカレーは５種類あり、私は羊系の脂の臭いが苦手でラムや山羊のは無理なので、野菜、チキン、ククラコマスの３種類と、ターメリックライスを２つ頼み、シェアして頂きます。
　野菜カレーはジャガイモ、茄子、インゲン等でスパイスに辛味は無いのでテーブルに置いてある唐辛子ペーストやカイエンペッパーをたっぷり掛けてもそれほど刺激を感じないくらい優しい味です。
　チキンカレーもベースの鶏出汁の旨味は感じられますが、色は赤っぽいけど やっぱり辛さは無く優しい味です。
　ククラコマスカレーもチキンのカレーですが、パクチーの風味は強く、多分パクチーのペーストでも入っているんでしょうか、色もちょっと赤と緑を混ぜた様な濁った色で、ほんの僅かに辛味を感じました。
　それをターメリックライスに少しづつ掛けながら頂きますが、このターメリックで黄色く色付けされたライスはクミンの香りが素晴らしく立っていて、これがパスマティライスだったら 味付けこそされてませんが、これだけでビリヤニとして充分美味しく食べられそうです。
どのカレーもインド系の小麦粉を使ってとろみを付けていないシャバシャバで、ライスに浸み込む感じが良いですね。

　全部完食して会計しましたが、1人6,000円を僅かに切るくらいで、酒量の割にはちょっと高い印象でした。
まあ料理もそこそこ美味かったし悪くは無かったですが、ネパール系の店員さん達がちょっと暗いとゆうか、あまりやる気を見せない感じで、店の雰囲気もちょっと暗い感じでした。
もっと明るく仕事すれば、良いのにねぇ！

　この界隈は当初は店が少ない場所だと思ってましたが、昼飯開拓も何だかんだで第11弾となりました。
　田園都市線の駒沢大学駅から２４６の上り線沿いを渋谷方向に徒歩3分くらいです。
外観は木作り感は有りながらスタイリッシュな感じもあり、お洒落な山小屋風な雰囲気もあり良い感じです。
店内も木の感じを出していて凄く落ち着いた感じの内装で、カウンター席、テーブル、小上がりと意外とゆったりしています。
12時ちょい過ぎでしたが先客は1名だけで、意外と空いています。

　入って左手の通り沿いのテーブル席に案内され、メニューをみるとどうやら店名の通りこちらのお店はネパールの家庭料理とのことで、インドカレーの店だと思ってましたがどうやら違うようです。
っと言われても、インド料理とネパール料理の違いも何も解りませんが、メニューの挨拶文を読むと同じスパイスを使うにしても、インドに比べマイルドで優しい味に特徴があるとのこと。
うーん、実際こっちはカレーに優しさなんか求めてなくて、寧ろ刺激が欲しいからカレー食いに来てるんですが、食べる前からそんなことを言ってても仕方が無いので、早速チキンカレー（750円）を大盛り（無料）で、辛さを指定できるのでＭＡＸの３でお願いしました。
　他にはマトンカレー（800円）、それに日替わりのカレー（750円）もあり、チキンチリと称するチキンと野菜の煮物みたいなの(850円)と、じゃがいもやトマトや豆のスープみたいなの（750円）にそれぞれナンやライスが付きます。
ネパール風焼きそば(750円)みたいなものもありましたが、メニューの種類はそんなもんで多くはありません。
　サイドメニューとしてモモ（ショウロンポウみたいなのを焼いたもの）やサラダ、ダルスープ等350円から安いもので100円まで幾つかありました。

　そうこうしていると６～７分でチキンカレーの到着です。
チキンカレーは茶褐色とゆうより、表面に浮かぶ油が光って寧ろオレンジ色っぽい感じで食欲をそそります。
大盛りのライスに丁度良いくらいの量で、ボリュームもまあまあです。
具材はチキン以外は見た目には見受けられませんが、トマトの酸味や玉葱の甘さ等カレー特有の色んな味の混ざった感じはします。
辛さはＭＡＸの３ですが、「えっ、これって辛いの！」って聞いてしまいそうになるくらい優しい味です。
カレーとしてはスパイスの強さがちょっと物足りないとゆう印象なんですが、それでもしみじみと美味さを感じることの出来る上質さを感じます。
食べ進める内に段々美味しく感じてきて、食べ終わったときに、もう少し食べたいなと思いました。

　ただしやはり自分の場合は、カレーとゆうものにぶっ飛ぶようなディープインパクトを求めたいので、すぐにまた食べにこようとゆう感じにはなりにくいです。
近所なので比較してしまいますが、タイカリーピキヌーの激辛カリーのインパクトには遠く及びません。
しかし、この辺はあくまでも好みの問題なので、きっとこちらのカレーの方が好きとゆう方も大勢いると思います。
私には、お店の雰囲気も含めて女性の喜びそうなカレーのような感じがしましたね！