甘味中毒のお店 2 : アディクト オ シュクル

超絶お久しぶり枠、大人気であるクッキー缶の印象が強いが出身店的にはケーキが強いはず。
相変わらずケーキはそこまで種類は多くは無いものの、安心感のある堅実なラインナップ。

――――――――――――――――購入した商品等（税別）――――――――――――――――

◇フレジエ（560円）　☆×3.8
　構成：クレームムースリーヌ＋いちご＋ビスキュイ
　しっかり固まったクレームムースリーヌは口溶けは軽く、甘さや引きは少し強め。万人向けな
　がらしっかりと味わいを出していくのは好印象。上部のナパージュが甘さを足す役割。
　ビスキュイは薄く、クレームムースリーヌ＋甘さのあるいちごをが主役の超絶ベーシック。

◇スープ　プラリネ　シトロン（540円）　☆×3.5
　構成：プラリネクリーム＋シトロンクリーム＋チョコクリーム
　上部プラリネクリームは非常に水分が多く名前通りスープのように滑らか、ナッツの香りはし
　っかりするもののさらっと流れる。中層のチョコクリームは甘さと重さの担当で意外と重要。
　下部のシトロンクリームも水分が多く滑らか、酸味はあまり強くは無いので味自体は強め。　

◇その他
　パリブレスト ノワゼットオランジュ（540円）　☆×3.8

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特段何か物珍しい特徴があるわけでは無いが、基本に忠実で堅実＝思った印象を打ち返してくる。
しかしお久しぶり再訪系は以前合ったもの中心に買うので、ほぼ総合点数が上がる傾向かも。

良い意味でケーキ初心者？が真っ先に行くべきお店な気がする、機会があれば再訪したい。

総合点：3.6→3.7（+0.1)　／　以下は2017/04レビュー

休日の朝に伺いました。

お店自体が比較的こぢんまりとしており、生ケーキも8種類位とやや少な目。
ケーキはベーシックど真ん中で、個人的に安心感さえ漂う品揃えなためコンセプトに忠実。

―――――――――――――――――購入した商品等（税別）―――――――――――――――――

◇タルトフレーズ（520円）　☆×4.2
　構成：いちご＋ピスタチオクリーム＋ベリージャム＋タルト台
　ザクザクのタルトはピスタチオ味、断面が緑色になるほどたっぷり使われており香ばしさが◎。
　水分が少ないタルト台をいちごとピスタチオクリームの水分で補うため、食感のメリハリがある。
　ピスタチオ味は特濃×かなり甘い＋カスタード味なので味の主張が物凄く立っており好印象。
　いちごは甘さの中にも酸味を主張する塩梅で、ピスタチオがしつこくなく調和しており上手い。

◇パリブレスト ノワゼットオランジュ（520円）　☆×3.8
　構成：シュー生地＋オレンジコンフィ＋クレームムースリーヌ＋プラリネ＋フィヤンティーヌ
　芯となるヘーゼルナッツのコクを使った穏やかなクレームムースリーヌは柔らかく口溶け儚い。
　これにふんわりのシュー生地、こちらも穏やかなオレンジコンフィで香りを足しているため、構
　成要素は多めなものの全てが優しい＋軽く纏められており、食べやすさはかなりのもの。
　プラリネで過度に軽すぎないように味を、フィヤンティーヌで食感を出していて全てに必要性有。

◇オペラ（500円）　☆×3.6
　構成：グラサージュショコラ＋コーヒーバタークリーム＋ガナッシュクリーム＋ジョコンド生地
　構成はベーシックだが、シロップとリキュールでひたひた＋コーヒーの苦味が印象的。
　コーヒーは苦みが強く生きているが、ガナッシュはビターな深みで行き過ぎ感が無いのが〇。
　水分多目ながらべちゃついてはいないが、ジョコンド生地が荒々しい範囲で若干のごわつきが有。
　苦み・深さ・甘さ・味全てが強めのため、味の主張がはっきりしてお互い立っているのが良い。

◇ショコラ ミュール（520円）　☆×3.6
　構成：ガナッシュ（2種）＋ベリージュレ＋チョコマカロン
　上部のガナッシュは軽やかで口溶けが良い、甘さも深さも感じるがとにかく食べやすい。
　味自体はベリーで纏める系だが甘酸っぱさも優しめ、全構成が優しいので強弱の統一感が高い。
　チョコマカロンは柔らかだがぺしゃらずに〇＋上のガナッシュが結構甘い×深いためこの部分
　の主張が強めのはずだが、全体としてみると上部のガナッシュの優しさでしつこさは皆無。

◇モンブラン（520円）　☆×3.5
　構成：マロンペースト＋生クリーム＋マロングラッセ＋メレンゲ
　マロンペーストは水分多目、和栗＋洋栗だがほっこりさが比較的強めの穏やかな印象。
　構成比率が高い生クリームはふんわり軽くさっぱりめ、全体的に見ても軽めのモンブラン。
　内部に入っているマロングラッセが濃い・甘い・洋酒しっかりで、栗感を増強していた。
　メレンゲがぺしゃっていたのが非常に残念だが、安定感のある味で超ベーシック。

◇タルト シトロン シトロンヴェール（460円）　☆×3.5
　構成：シトロン（レモン）＆シトロンヴェール（ライム）クリーム＋タルト生地
　タルト生地は焼き自体はしっかりだが、極薄＝ほぼシトロンクリームなのでタルト生地との調和
　を楽しむのではなくクリームの滑らかさ・爽やかさを楽しむタルトシトロンになっている。
　シトロンクリームは果実の自然な酸味が重視されているが、甘みも控えめに感じられる塩梅。
　ライムによって爽やかさが足されているため、酸味が爽やか方面に寄っているため食べやすい。

◇紅茶（430円）　☆×3.4

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出身店である3店は全て味の主張強めだが、このお店の商品はどこか優しさを感じる。
フランス菓子というと甘い・濃いイメージが先行するが、ここは食べやすい方だと思う。
何らかの突出した商品で攻めてくるのではなく、全体的にレベルの高いような優等生的お店。

「ごく当たり前の、オーソドックスなフランス菓子をそのまま日本で」というコンセプトをきちんと
理解していれば、どのような方向性の品揃え・味なのか即座にイメージできる点は◎。

個人的には種類が少ないのがネック、コスパはケーキがやや小さいので微妙～普通位。
ここは駅から近い上にイートインが居心地良いので、機会があれば再訪出来たらいいな。