素材が良くてリーズナブル : Felicelina

中目黒にあるイタリアン。
一人でも行きやすく、本サイトで予約も出来るので、思い立ってレストラン行こうって時にけっこー便利。
2回目の訪問になります。
中目黒の駅から歩いて7～8分。
住宅街にあるビルの2F。
キッチンに面したカウンターが3～4席と窓際にもカウンターが4席。
それにテーブルが2～3卓とこぢんまりなお店。
なんとなく家庭的な雰囲気が漂う居心地の良さ。

この日は年末ということもあり、ランチは7000円のお任せコース一本。
内容は以下になります。

＊ブーダンノワール
＊ブッラータチーズ　トマト　苺　ル・レクチェ　ミント
＊瀬戸内　家島産ボラの白子のフリット　タプナードソース　アラビアータソース
＊カナダ産活きオマール海老のヴァポーレ　ハーブ　完熟パッションフルーツのソース
＊瀬戸内相生　椎茸と牡蠣のスパゲティ　カラスミとバターのソース
＊口直しのソルベ
＊オーストラリア産仔羊のポワレ　カチャトーラ仕立て
＊ほうじ茶のカタラーナ　紅孔雀卵のティラミス　カフェ

7000円でここまでして頂ければ、立派の一言。
生産者との繋がりを大事にして、全国（海外も）から良質の素材を集め、それを生かして的確に調理。
美味しくないわけがないという。
手が込んでいながら調味が行き過ぎていないのも、素材の力が伝わるポイント。

例えば、ブッラータチーズにフルーツやトマトを和えた、カプレーゼ仕立てのシンプルな前菜からして、バランスが取れていてとっても美味しい。
ブッラータチーズの優しい甘みとコクに苺の酸味と甘み、ル・レクチェのねっとり系の甘みとコク、それらより少し強いトマトの酸味と穏やかな甘みが複雑なグラデーションを奏で、ミントの爽やかさがアクセントで、シンプルなのに奥行きがある。調味もそれらの風味を超えていない。
こういうシンプルな料理で唸らせてくれるのは、腕が良い証拠ですな。
使う素材も、ブッラータチーズはカルフォルニアの生産者から、トマトは幻のトマトとかいうのを使ってるらしいです。実際、良質でした。

この値段で、活けのオマールが半身で出て来るのも嬉しい。
しかもかなり大きくて食べでがある。
ヴァポーレ（蒸し）しているのですが、蒸し具合も良くてプリプリ。
完熟で甘みがあって酸味が穏やかなパッションフルーツとハーブで、オマールの身の甘みを際立たせており、素材をさらに昇華させてるのも嬉しい。

他の皿も同様で、素直に高レベルで美味しく、リーズナブルなお値段と相まって幸せ感に満ちたコース。
サービスは穏やかながら親切で、これも居心地の良さに繋がってる。
住宅街にあるに相応しい、心和む佳店。
大満足。

ご馳走様でしたー。

以下、料理の詳細です。

＊ブーダンノワール

アミューズとして。
ブーダンノワールに柚子のジャムを合わせ、ラングドシャ―でサンド。
柚子の香味や酸味が強くなくて、比較的穏やかなブーダンノワールのコクが嬉しい一品。
素直に美味しい。

＊ブッラータチーズ　トマト　苺　ル・レクチェ　ミント

前述のとおり。
バジルではなくてミントを使うことで、全体がよりまとまる感じ。
その辺りのセンスはとっても良いな。

＊瀬戸内　家島産ボラの白子のフリット　タプナードソース　アラビアータソース

珍しいボラの白子。
綺麗な海水域で獲れたとかで、綺麗で繊細な風味。
コクは鱈や河豚より穏やか。なので、ソースは少量で十分だし、別添えにしてるのも気が効いてる。
セモリナ粉を使った衣は少し固くザックリした味わい。
衣はもう少し軽くても良い気がしますが、これはこれで熱が保たれて齧った瞬間のアツアツが味わえる利点も。
この皿も素直に美味しい。

＊カナダ産活きオマール海老のヴァポーレ　ハーブ　完熟パッションフルーツのソース

これも前述の通りで、贅沢かつ堪能しまくりだった一皿。
とても美味しく、満足。

＊瀬戸内相生　椎茸と牡蠣のスパゲティ　カラスミとバターのソース

椎茸は菌床ながら旨みがある。牡蠣もプリプリで、たっぷりのカラスミのコク、椎茸の旨み、牡蠣の甘みと旨みがパスタに絡んで、柚子の香りがそれらを爽やかに引き締め、これまた至福。柚子の香りと牡蠣のエキスとが沁みたバターソースも美味しく、パンで拭って食べました。

＊オーストラリア産仔羊のポワレ　カチャトーラ仕立て

ハーブ・ハチミツ・ビネガーを使ったカチャトーラというソースで和えた、仔羊のポワレ。
下にはジャガイモのピュレ。
ローズマリーが結構効いてます。
これは手堅く普通に美味しい一皿。

＊ほうじ茶のカタラーナ　紅孔雀卵のティラミス　カフェ

紅孔雀卵は、船橋の養卵場のブランド卵（鶏と卵）。
ほうじ茶のカタラーナは、レンズ豆とともに最中に挟んで。
デセールはシンプルながら、手堅く美味しい。

＊フェンネルシードのフォカッチャ　グリッシーニ

アツアツで美味しい。こういうところも良心的。

以上です。

中目黒にある、本サイトでも高評価の人気イタリアン。
シェフは、アロマフレスカ出身らしいです。
某予約サイトで、前日の夜にポチッとして行ってきました。

中目黒の駅から歩いて10分弱。
住宅街の中にあるビルの2Ｆ。
なお階段を上がった正面の扉はフレンチのスゥリルで、こちらの入り口はその左手になります。
私もそうでしたが、初めての方はかなりの確率で間違えそう。（汗）
中は、厨房に面したカウンターが4席とほぼ全面ガラス張りの窓に面したカウンターが9席。
テーブルはありません。
そのためお一人さまに人気と聞きますが、この日はお一人さまは私だけでした（号泣）。

休日のランチは4800円が基本で、前日までの予約で6800円も。
4800円のコースをお願いし、この日の料理は以下になります。

＊アミューズ　生シラスのブルスケッタ　リエットのブルスケッタ　ゼッポリーニ　
＊パン　　　　胡麻のグリッシーニ　フェンネル風味のフォカッチャ　クルミとライ麦の丸パン
＊冷菜　　　青森下北産　寒ブリのタルタル仕立て　焼き茄子と瀬戸内産ガルニの香り
＊温菜　　　サクサクな根室産鱈白子のセモリナ粉フリット　コリコリ野菜のマリネを添えて
＊パスタ1　富山産ホタルイカのスパゲッティ　自家製カラスミと柚子　館山産赤水菜
＊パスタ2　パルミジャーノ風味のリゾットに長崎産カキとフォアグラのポワレ添え　イタリア産黒トリュフと
＊メイン　　会津若松産馬ハラミ肉の炭火焼き　香ばしいアンチョビソースと三代川さんの朝獲れ無農薬野菜と
＊ドルチェ　クレマカタラーナ
＊小菓子　　カフェ

4800円でこの内容は立派の一言。
料理は全体的に正統派。
でも、かなり高いレベルできちんと美味しく、季節感もある秀逸な料理。
この値段で黒トリュフまで使うのだから、恐れ入ります。
味付もシンプルで強くなく、素材を生かしてる。
皿の中での組み合わせも良くて、主材の美味しさがきちっと引き立ってる感じ。
ドルチェがシンプルだったのがやや残念でしたが、それも値段と他の料理を考えれば些細な事。
感動ということはないですが、この値段で贅沢な気分で食事を出来るのだからスゴイです。

サービスは、若い方が一人でやっているということもあり、必要最低限という感じでしたが、目配りはちゃんとしていて問題は無い。

人気店の実力を見せつけられた感じ。

かなり満足。
ご馳走様でしたー。

以下、料理の詳細です。

＊アミューズ　生シラスのブルスケッタ　リエットのブルスケッタ　ゼッポリーニ　

手堅く美味しい。
ゼッポリーニがアツアツで美味しかったな。単なる青のりのフリットなのに、なんでゼッポリーニってこんなに美味しいのだろうか。

＊パン　　　　胡麻のグリッシーニ　フェンネル風味のフォカッチャ　クルミとライ麦の丸パン

フォカッチャは、フェンネル独特の香りが食欲を増進させてくれます。

＊冷菜　　　青森下北産　寒ブリのタルタル仕立て　焼き茄子と瀬戸内産ガルニの香り

非常に美味しかった。
寒ブリはねっとりとした旨みがあり、イチゴなどを使った爽やかさと果実の甘さがあるソースがその旨みを引き立てる。
焼き茄子の香ばしさと甘みも、それらと味のバランスが取れていて、軽い風味の魚醤なのかな？ガルニも良いアクセントで皿全体がとてもまとまっている。

＊温菜　　　サクサクな根室産鱈白子のセモリナ粉フリット　コリコリ野菜のマリネを添えて

白子がアツアツのトロトロ～。
もう美味しくないわけがないという・・・。
フリットの衣は結構厚いのですが、サクサクで軽いのとマリネした野菜の爽やかさが口をリフレッシュしてくれるので、最後まで白子の美味しさを満喫できる。

＊パスタ1　富山産ホタルイカのスパゲッティ　自家製カラスミと柚子　館山産赤水菜

ホタルイカは少し臭みがあるものも。ホタルイカはほんと難しい素材だと思う。
とはいえ、柚子や赤水菜の軽い苦みと爽やかさがそれを和らげてくれるので、美味しいパスタ料理ではあります。
茹で方も絶妙。

＊パスタ2　パルミジャーノ風味のリゾットに長崎産カキとフォアグラのポワレ添え　イタリア産黒トリュフと

手堅く美味しい。
黒トリュフがたっぷりなのも嬉しいな。

＊メイン　　会津若松産馬ハラミ肉の炭火焼き　香ばしいアンチョビソースと三代川さんの朝獲れ無農薬野菜と

馬のハラミは、内臓の香りが多少しつつ赤身肉の旨みが濃くて、とても美味しい。
火入れも良くて、柔らかく、非常に好みの味。
味付けが強くないのも良いな。
アンチョビソースは要らないくらい、肉そのものが美味しかった。

＊ドルチェ　クレマカタラーナ

美味しいけど、少しシンプル過ぎるかな・・。

＊小菓子　　カフェ

以上です。