イタリアンを愛する男二人でおっさんずラブ＠中目黒の巻 : ICARO miyamoto

土曜日の夜です。

敬愛するフォロワー様を通じて知り合った、いや惹かれあったオッサンが二人、中目黒に集まります。

およそ二か月前のN留＠名古屋での出会いはもはや運命。同じ匂いを察した二人は、彼の馴染みのイタリアンでの逢瀬をその場で硬く約束します。

勘違いしないでくださいね。
同じ匂いって、別にそのぉ、二丁目系のことではありませんから（笑）

食に対する思いとスタンスが、同心円のごとく重なり合います。

数日後、その彼からメッセージが届き、即座に快諾。

だって彼がN留でエスコートしていた京都の妙齢のビマージョ（美魔女）に、再び逢えるかもしれないし．．．

『たのしゅ、おすなぁ～』なんて、ポッテリとした唇から吐息のように洩れるモノホン（本物）の京都弁に身悶えするラッコ。

あっ、あっうううっ．．．
京都弁は女子の最終兵器。
その搦手に身動きがとれへんがなぁ～

やばい。
彼を獲られてしまう。
いや冷静に考えれば既にビマージョの掌中に。

ウオッーーーー！
これが嫉妬というものか？

うん？
あれっ？
一体、どっちに嫉妬してんのかな、このラッコ。

まっ、良いや。

六時過ぎにお店に到着。

オーナーが、さっとドアを開けてくださいます。
カウンターバーと、天井も高く奥に広い部屋にテーブルが数脚。薄いピンク色の壁紙に北イタリアの家々のエクステリアを思い出させます。

L字型の窓際にはイタリアンワインの空ボトルが並びます。銘醸揃いです。

アルコンのグランブッシア、ガヤ、トリノーロ、ロアーニャ、ヴォエルッツォ、ビオンディ・サンティ．．．などの銘酒が勢ぞろい。

これは期待できる。
早くも大当たりの予感。

横に隠れた一番奥のテーブルに案内されます。

シャンパングラスを傾ける男子がお一人。

京都弁のマッサージはまた今度、ということで、再会を祝しガッチリと握手。

いただいたものは以下の通り。

ご常連様の彼のアドヴァイスに従い、前菜を三種、メインを一種、パスタを二種お願いし、ワインはペアリングをお願いしました。

こちらは表をソムリエのお兄様が差配され、厨房はスイスとオーストリアに国境を接する北のトレンティーノ・アルタディージェ州で地元料理をマスターされた弟さんが守ります。

男子の顔でしょう、およそペアリングで提供される筈の無いビンテージ物の銘酒に心地良く酔い、四時間弱の宴も終了。

再訪間違いなし。
次回はお一人様で会社の帰りに寄っちゃお。

そしてご馳走様でした。

＜お料理＞
メモをする時間も惜しく愉しい会話に集中しました。
洩れや間違いがあるかもしれませんが、ご容赦を。

●泡：
スプマンテかシャンパンか、銘柄は聞き忘れてしまいましたが、ふつふつと沸き上がる大量の気泡とシャルドネ香の強さに銘醸物と判断します。

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●鮑とマッシュルームの肝ソース添え：
ルッコラとイタリアンパセリ、トリュフビネガー？、オリーブオイルのソースでフレッシュマッシュルームとオーストラリア産の鮑を和えます。肝を生クリームで延ばしたソースとオリーブオイルが乳化し、アンティパストから早くも悶絶状態。

●Alto Adige 2017 DOC, Pinot Bianco：
作り手はJosef Hofstatter。酸味が強くドライな逸品。アルザスのPinot Blancと同種ですが、はるかに馥郁たる香り。

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●馬肉のタルタルステーキ：
熊本産の馬肉のフィレ。粒マスタード、ケイパー、ピクルス、シブレット他で調味。ルッコラの強い香味とヒレの柔らかい脂が高い次元で調和。こちらのスペシャリテとのこと。思わず納得。
平日の会社帰りに、こちらとパスタと赤ワインだけでご馳走様、も良いかも。

●Langhe Rosso xxx DOCG, Nebbiolo：
作り手はバルバレスコやバローロで有名なピエモンテのRoagna。同じ品種のネッビオーロで比較的早飲みに仕上げます。写真を撮り忘れたのでビンテージは不明

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●鱧のフリット、ブッラータチーズ添え：
鱧には濃厚なフリット衣が合う。振り塩の塩味とイタリアンパセリの香りでいただきます。ブッラータとの相性も抜群。これは白を呼ぶ。

●Bianco Vigneti delle Dolomiti 2017 IGT：
作り手はPeter Zemmer。ドロミテ渓谷で有名なドロミーティの銘醸。ソービニョンブラン、シャルドネ、ゲビュルトラミネール、ピノグリの四種混醸。突出した個性はありませんが、その柔らかい風味が揚げ物に寄り添います。

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●ラビオリ：
こちらもタルタルと同様、看板商品とのこと。会話に夢中で中身が何かは忘れてしまいました。おそらく何かのチーズだったかなぁ？

●Chassagne-Montrachet 1er Cru：
フランスワインには詳しくないので詳細は書けませんが、プルミエクリュなので一級品の筈。上品な甘味がチーズに合います。イタリアンのお店とは言え、Pol Rogerのマグナムボトルが飾られていたり、国を問わず自信をもって提供できるお酒を揃えていらっしゃるのかな。

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●リングイネのポモドーロ、ブッラータチーズ乗せ：
かなり太めのリングイネです。自家製ではなく生の外注品。トマトソースはマンマの味。ラッコの大好物です。

●Barbera D'Alba 2001 DOC, Barbera：
作り手はバローロで有名なピモンテの作り手、Nicolello。セパージュはバルベーラ。驚くべきことに2001年のビンテージ。生産者が良いとネッビオーロに負けないくらい長期熟成が可能なことを痛感。力強い葡萄でした。これもご常連の顔でしょう。こんなビンテージ、並のお店ではペアリングで出せません。

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●和牛のランプ肉のステーキ：
つけ添えは万願寺唐辛子と小玉ねぎ、ルッコラ。
絶品。フィレとハラミを足して割ったような食感。
ソースは何だろう？　ブロードとマルサラのようなパッシートを煮詰めたような．．．、わかんない。

●Chianti Classico Riserva 1998 DOCG：
作り手はVignamaggio。サンジョベーゼの魔術師。勝手にラッコが名づけました。これも1998年のビンテージなんて、すんげぇ！あり得ない！
トスカーナもピエモンテももイタリア全土が最高の年。ラッコ、悶絶。

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●デザート：四種類頼んでオヤジ達がシェアー
1）ティラミス
2）リンゴのストゥルーデル
3）チョコレートのテリーヌ
4）ジェラート（バニラとリコッタチーズ）

●Alto Adige 1997, Gewurztraminer：
作り手は小規模農家の集合体、Sanct Valentin。
ラッコの大好きな作り手。シャルドネやピノグリ、ソービニョンブラン、ピノビアンコなど、いずれも物が違います。こちらはトラミネール。癖の強い香りと太い体幹が持ち味ですが、甘みが強いビンテージということで、こちらのお店ではデザートワイン扱いされているとのこと。

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●チョコレート：ソーテルヌに漬けた干し葡萄

●Grappa Tre Soli Tre 2011：
作り手はBerta社。良くあるスタンダード物ではありません。バローロの搾りかすとお聞きしておりましたが、Tre Soli Treとの品名から単一畑のネッビオーロが三種と分かります。スマホで調べました。
下記三種の単一畑。いずれもバローロとして自宅飲みしたことのある逸品でした。大満足。

Armando Parusso：Bussia
Conterno Fantino：Ginestra
Robert Voerzio：Cerequio

●ラム酒：写真撮り忘れ。グラッパよりは軽めの味わい

●エスプレッソ