シンプル究極自然派のハンバーガー！ : シンク フード ロータス カフェ

素晴らしいハンバーガーに出会ってしまった！

ここにたくさんお客さんが来ると嫌だなーとは思う。
静かな空間で、ゆっくりスタッフと話をしたり、
旨いものを食べたりしていたい。
でも、このハンバーガーに感動したあまりに話さずにはいられなくなった。

口に運ぶとシンプルで、肉の角切りされたような食感が圧倒してきた。

イケメンのモデル出身のスタッフの方が
「肉をミンチにしていないんです。肉を切って、塩だけでつなぐ感覚です。」とうれしそうに答えてくれる。

「塩だけでつなぐなんて、できるの？だからすごいんだこれっ！」と思わず無知をひけらかす僕。
肉だけでって、だから割とパティを分厚く仕上げているのだろうか、
この感覚が通常のバーガーともまたただのステーキサンドとも全く違う食感をもたらす。

とにかく、混然一体となった肉の力強さが出ているのにスッキリさっぱりと食べられるのだ。

バンズもこだわり抜いていることは明らかだった。
セサミバンズは香りと、カリッとした仕上がりと歯ごたえある食感が素晴らしかった。

おまけに目の前でバンズを仕込んでいる瞬間に遭遇。
生地からしっかり練り上げている。
「昔、ピザ業界にいたので、小麦粉を扱うのが楽しくてｗ」と。
旨いはずだこりゃ。

シンプルな食材の自力を引き出し、自然のうまさを思い知らせてくれるステーキ肉バーガー。
グルメバーガーをソースのうまさで食べさせる店がかすんで見える。
バンズの香り、肉の香り。そして奥のほうでかすかに嗅げるナツメグ。
旨く挟んだ野菜の香味そしてそれらが織りなすハンバーガーに期待する究極の食感。

サイドに置いてあるものも極めてヘルシー。
サラダにコールスローで、サラダ・オン・サラダ！
スープも滋味あふれ、やさしく体の芯に浸みこむ味。
そしてバーガーも余分なソースなどで味付けていないし…。
とにかく、ごまかしのないシンプル食材の組み合わせ。
究極の自然派バーガー。

なんとなく立ち寄ってから、穴場なので面白くスタッフとも会話が弾む。
三度目の訪問ですごいメニューを見つけてしまった。
常に進化している店。

言い添えると、コーヒーもサイクルコーヒーでうまい。


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挟んである熟れたフレッシュトマトと、パティを焼く際にじっくり火を通した玉ねぎが、甘みを加え、肉本来の旨味に豊かな玉ねぎの旨味、バンズのゴマ香とパティのステーキ肉状の食感と赤身の旨味がシンプルながら、力ある逸品だった。まさに、シンプルバーガーの頂点を見つけてしまったのだ。

ここに来ると面白い食材や面白いものに出会う。
ふらっと寄って、「おいしいガトーショコラがあります。」というから
頂いてみると、本当に味の深い、甘すぎず、嫌な甘みでない
極上のキメの細かいガトーショコラだった。
「うまいね、これー。」というと
「ソイテオブロマっていって小麦粉を使わず砂糖を使わず豆腐を使って作っているんです。」
とのこと。極上の味わい。

それから、「スープを作っているんですが味見してみますか？」といって
籾をつけたままで発芽し、そこから玄米にした発芽玄米の上を行く玄米を煎って
スープを取ったものを試食で出してくれた。

んーこの店、アンテナ高く良い食材がかなり集まってきている。
二回目ともなると店のメンバーとも面識ができ
さらに居心地がいい空間に進化しているから不思議。

面白い店だ。
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五反田のTOCにほど近いところに
裏道中の裏道にこのカフェを見つけた時は
「まさかっ！こんなところに？」と我が目を疑った。
「ここ、生活道路じゃないし！」
見つけたワクワク感とともに、入ってみたい願望に駆られる。
もうこの誘惑にはほかに選択肢はなかった。

シンク フード ロータス カフェ。
哲学的な名前です。

中に入ると厨房スペースと客席スペースの間に通常のカウンターより数段奥行きのある
アイランド型のカウンターがある。

厨房の中には三名ほどのスタッフがいて、仕込みにいそしんでいる。

忙しそうにしているが、入るとうれしそうな笑顔で迎えてくれた。
居心地がよい。
誰か友人の作業場に来た感覚。

そう言えば僕の学生時代のバイトの一つはユニフォーム屋だった。
そのユニフォーム屋の雰囲気に似ている。
お客さんも客然としていないで、話が気楽にできる雰囲気。

中では旨そうな豚肉を仕込んでいる。
「イベリコ豚なんです。」と言って、僕の目線を感じたのか
独り言のように語ってくれる。

「今晩の予約いただいているお客さんへの料理です。」
「予約が入っているときは、とことん旨い料理を出して、予約がない時は店を開けないんです。」
社長と呼ばれる女性が、問わず語りで僕の目をしっかり見据えながら話しをしてくれる。

キリッとした表情、まなざしが印象的。
髪型もズバッと気合が入っている。

「夜もよさそうですねー。」と僕。
ランチのメニューを見てオーダーを決める。
豆の入ったメキシカンブリトー（スープ付き）

野菜がたっぷり巻いてあるだけでなく、
皿の上にさらにたっぷりと添えてある。

ブリトー、「んー。旨いっ。」
しっかりと一つでもボリュームがあり
しかも野菜が爆発的に取れ、豆とひき肉。
皿に盛ってある感じも皿の絵柄も日本ではない場所に来た感じ。

店の雰囲気も開放的で極めて良い。
アメリカかな？ヨーロッパかな？そんな雰囲気。
いや、どこか日本の海岸辺りなのかもしれない…。
流されている音楽をこれをフロリダあたりのFM局にしたらもっと良いかも。

皿の上に置いてあるチリソースがまた旨い。
「なんですか、旨いチリソースですね。」というと
「これ、神戸の店で作っているんです。美味しいんですよー。」と教えてくれる。

バイシクルコーヒーというロゴが入った豆も売っている。
「バイシクルコーヒー？」と聞くと。

「個人が豆を焙煎しているようなところがあって、いつも自転車で運んでくれるんです。」
素敵なものばかり扱っている。

一つ一つにストーリーがあり、出会いがあり、選んだ思い入れがある店なんだ。

マイルドな煎りのコーヒーをいただく。
美味い。これならもっと浅煎りでも面白いと思って「浅煎りはありますか？」と聞くと
「今のが浅煎りなんです。」ということで、二杯目は深い焙煎のものを選択。

確かに煎りが深いが、味わいはやはりマイルドで上質なもの。
コーヒーはまずもって旨い店だ。

いい店見つけた。
次回行くのが楽しみになってきた。
なかなか人に見つかりそうにない場所にあるのが非常に良い。