魚介の持ち味を生かした飽きの来ない料理 : ヌキテパ

東五反田にあるフレンチレストランです。
シェフ 田辺氏が作るのは季節の魚介、畑の野菜、土を使った料理。
サンルームと緑の庭が美しい白い洋館も素敵です。
1994年4月開店。
店名Ne Quittez Pasの由来はPlease don’t leave.

場所は五反田駅から約7～8分。
環状六号線（ソニー通り）を約6～7分進み、左折した右側。
フランクリン・アベニューの隣に建つ白い建物。
元はドイツ大使邸宅だったそうです。

メニューは昼・夜共にお任せコースのみ（価格は税込み、サービス料5%）。
魚と野菜を使った料理です。
□ランチ
定番コース（7,150円）、シェフのおすすめコース（11,000円）、土のフルコース（22,000円）
□ディナー
シェフのおすすめコース（11,000円、16,500円）、土のフルコース（22,000円）

前回訪問は2003年10月夜。
記憶に残っていたのは炭火で焼いて真っ黒になった殻付き蛤とスイカのケーキ。
次は明るい昼間に庭の緑を眺めながら同じ料理を味わってみたいと思ったのでした。

昼再訪。
席と料理はネットにて予約しました。
当日。
店内は木のぬくもりを感じる落ち着いた雰囲気です。
１階はメインダイニングと個室、2階に化粧室があり。
メインダイニングはサンルームのガラス越しに外光が入り、庭の緑が美しいです。
座席は間隔を空けて4人掛テーブルを配置、庭にもテーブルが出されていました。
接客は丁寧で感じが良いです。

お飲み物はスイカのシャンパン（1,700円）とガス入りの水（1,000円）をお願い。
スイカのシャンパンは丸くくりぬいたスイカをシャンパンに浮かべたもの。
田辺氏がスイカ好きなことから、ドリンクやデザートにスイカが使われています。
スイカの香りがシャンパンと好相性。
ノンアルコール（1,500円）もあるので、アルコールが飲めない人もスペシャリテのドリンクを楽しめます。

いただいた料理は以下の通り。
◇シェフのおすすめコース（11,000円）
●アミューズ
茨城産蛸のグリエ
マッシュルーム、オリーブ添え。

●ウニのサラダ
アスパラ、タラの芽、こごみ
蕎麦粉のガレット添え。
ウニと山菜が一緒に盛られるなんて・・・まさかの組み合わせ。
ウニの甘味がほろ苦い山菜と好相性。
ドレッシングの酸味が爽やか。

●カンパーニュ
温めて出されました。
クラストは芳ばしく、クラムはもちもち。
●バター

次はスペシャリテ、楽しみにしていた品です。
前回は殻が真っ黒でしたが、今回はそうでもなし。
●鹿島産蛤の炭火焼き
炭火で焼いて、表面が焦げた大きな殻付きの蛤2個。
蝶番を切って焼いてあるので、蓋は簡単に開きました。
蛤はかなり弾力があり、噛みしめると旨い。
噛み切れず、いつまでも噛んでおりました。

こちらもスペシャリテ。
●磯魚のスープ
5種類の魚を煮込んで裏ごし、トマトとサフランで味付けしたスープ。
多くの魚を使っているのが分かる、どろりとした口当たり。
ブイヤベースを濃厚にした感じで好きな味ではあるけれど、少々塩気は強め。

●クエのグリル
グリーンリーフ添え。
黒胡椒、自家製ポップコーンのトッピング。
ソースはバルサミコ。
クエは皮をこんがり焼いてあり、身はほくほく。
コクがあるバルサミコの酸味が合いました。
ソースは使っていないので、メインとしては軽め。
好みです。

●花山椒のソルベ
花山椒の香りは控えめ。
後味はさっぱり。

デザートはスイカのショートケーキ、土のブリュレ・トリュフ風味、苺とマスカルポーネから1つ選択。
選んだのは楽しみにしていた以下の品。
●スイカのショートケーキ
スペシャリテ。
構成はスイカジャムをトッピングしたホイップクリーム/スポンジ/スイカ。
スイカを楽しむケーキ。
口に入れた瞬間にスイカの水分がスポンジにしみ込み、後引く味。
不思議とホイップクリームとも合いますね。

連れは苺とマスカルポーネを選択。
おいしかったそうです。

●コーヒー
シンプルな白いカップで提供。
一方、連れが選択したエスプレッソは可愛い器。

●ミニャルディーズ
パッション・フルーツゼリー、ショコラ、フィナンシェ

滞在時間は約1時間45分。
量は軽め～適量でした。
期待していた蛤、スイカのケーキを再び味わえたので大満足。
この日は天気が良かったので緑の庭がより美しく、居心地は良好でした。
退店時は厨房から田辺氏の挨拶もあり。

魚とスイカ好きであれば、ここの料理はお勧め。
土の料理も気になりますが、次の機会も飽きることなく魚料理を注文することでしょう。

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2階にある化粧室へ向かう時、階段に張られた様々な写真。
田辺氏の様々な経歴を垣間見ることができ、とても興味深いです。