例の期間、どう過ごしたか : ラ クレリエール

前回とても好きになったこの店。また来たくて自粛期間明けに予約。
12000円のコース。
入店の際に手を消毒。席の間隔も広めになっています。

○アミューズ
恒例のミニバーガー、パテドカンパーニュ、豚の煮凝り
ミニバーガー、面白いし、パンが温かくて表面がサクッとして中はふんわりとしててめちゃくちゃ美味い。
今回はトマトも入ってたけどこれも良い。

○とうもろこしの三重奏
前回はカリフラワーだったこの料理、今回はとうもろこし！やったぜ。
スープ、フラン、とうもろこしのひげ茶のジュレの3層。めちゃくちゃ美味い。

○鳥貝
殻ごと出てきて、蓋を開けると鳥貝、イカ、枝豆とジュレ。鳥貝が絶妙の火の通し加減。コンソメジュレが美味い。

○鮎
うつくしいなー。頭もヒレもカリカリにしてあってもちろん丸ごと食べられる。苦味も強すぎないし、笹茶のソースもとても合う。肝を合わせたブーダンノアールのベニエと鮎ごはんをイメージしたピラフ添え。
南高梅の泡のソース。
最後にも書きましたがこの料理の工程がYouTubeで見られます。どれだけの手間がかかっているのか…見れば驚愕です。是非ご覧ください。

○赤ナスと雲丹のグラタン
メインの皿と雲丹のグラタンが別々に出てくる。メインの皿の方はトロトロの赤ナスにオマールの泡状のソースがかかっていて、その上にトリュフが載っているもの。それぞれ単体でも美味そうだが、雲丹のグラタンをメインの皿に入れて合わせて食べるとの事。
なんだそれめちゃくちゃ美味そうだな。というか実際めちゃくちゃ美味かった。今回一番テンション上がった。

○オコゼ
身の厚い立派なオコゼがほろっとして美味い。アスパラガスも歯応えが適度に残って絶妙の火の通し加減。

○子羊の塩釜焼き
パイみたいに見えるけど塩釜。
バジルのクリームソースが最高。塩釜で付けられた肉の塩分が絶妙。肉を一番美味しく感じる塩気だと思う。
添えられたホワイトアスパラガスがジューシー。

○チーズ
ペコリーノロマーノと枝豆。

○アヴァンデセール
日向夏、オレンジのジュレ、木の芽のグラニテ。
さっぱりしてとても美味しい。

○デセール
チェリーの入ったクラフティ、トンカ豆のソース。
これ、地味に見えるけどめちゃくちゃ美味しかった。
クラフティの周りがカリッとしてて。

○ミニャルディーズ
マカロン、フロランタン、紅茶のジュレ、カヌレ。
ジュレの紅茶の香りもとても良い。

前回とても気に入ったので再度来てみたけど、やはり良い店だと痛感した。
柴田シェフは今回の営業自粛期間においても、YouTubeに動画をアップしたり、色々と研究したりで忙しく、とても有意義な時間だったそう。
あの時間が有意義だったと言い、自分にとってプラスにしてしまう。それってなかなか出来ないことだなあ。

YouTubeも拝見しました。プロの技を垣間見れる素晴らしい動画です。見てからレストランに行けば美味しさがさらにアップすること間違いなし。レストラン名で検索すればすぐ見つかります。是非どうぞ。

平日のランチで予約。7000円のコース。

店内は白を基調として大きな窓があり、とても清潔感のある気持ちの良い空間。

メインは鳩や雷鳥といった豊富なジビエからも選択可能。
猪を選びました。

○アミューズ
ブーダンノワールのかわいいミニバーガー。
いきなり変化球っぽいですが、すごく美味しい。
柔らかくコクのあるブーダンノワールとさっぱりしたリンゴの甘味、温かい一口で頬張れるパン。すごくいい調和です。

○カリフラワーの三重奏
カリフラワーの風味が濃い。ヴルーテ、コンソメ、フランの3層だったかな。大好きな野菜なので嬉しい。凝ってるなあ。

○牡蠣のグラタン
牡蠣、ベーコン、ほうれん草をグラタンで。
熱々なのがすごく嬉しいし、びっくりしたのは牡蠣が低温調理されていて半生だった事。
プリッとした食感をイメージしてたので意表を突かれました。これも手間がかかってるなあ。
牡蠣が甘くてトロッとしていて…素晴らしい。

○白子
周りはカリッと、中はトロトロ。春菊のソースも変に苦すぎなくてとても良いし、付け合わせの岩塩を少し載せたカブも甘くて美味しい。

○甲殻類のビスク
ふきのとうの泡と。
旨味はたっぷりなんだけど、これも変なえぐみやしつこさがなくてとても好み。

○アンコウ
プリッとしつつも柔らかいアンコウ、フリットも美味しい。シャントレルとキャベツのソースもめちゃくちゃ美味しい。

○イノシシ
調理前の肉と調理中の状態もシェフが見せてくれました。この見た目だけで美味しいのが伝わると思います。藁で香りをつけたり、これもかなり手間と時間がかかってる。
骨ぎわのロースとヒレの両方を頂きましたが最高でした。フィンガーボールも出してもらったので遠慮せず手づかみで骨の周りの肉まで頂きました。

○デセール
洋梨のスープ
チョコレートのスフレ
デセールもかなり美味しい。
特にスフレは液体窒素のスモークを使った演出もあったりしてこれまたテンションが上がる。
温かさと冷たさが共存するデザートがめちゃくちゃ好きなので嬉しい。

○ミニャルディーズ
カヌレや紅茶のジュレ、フロランタン、小さなモンブランなど…食後まで楽しい。盛り付けも美しいし。

総じて。
めちゃくちゃ美味かった。
クラシックなフレンチが基本なんだけど、要所に新しさがあって。実に好み。
モノリス といいココといい、モナリザを起源とするシェフが私の好みなのかも。

サービスも適度にフレンドリーで気持ちが良かったし、久しぶりにやはり料理の王様はフレンチだなあと痛感したお店でした。
幸せな時間をありがとうございました！