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Ronsonさんの他のお店の口コミ
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店名 |
閉店
ラシェリール(Lacherir)
|
---|---|
ジャンル | フレンチ |
住所 | |
交通手段 |
南北線「白金高輪駅」より徒歩10分。 日比谷線「広尾駅」より徒歩13分。 白金高輪駅から598m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
16席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
ドリンク | ワインあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ホームページ | |
オープン日 |
2006年11月17日 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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先月、某フレンチレストランで腹立たしいディナーを体験してしまったため、
今度は「まともなフレンチ」を食べたいね、ということで訪れました。
こちらのお店では去年の夏にディナーをいただき、大変満足した記憶があります。
今回はランチで、しかも安い方のコースでしたが、
結論から言うと、期待が裏切られることはありませんでした。
キュウリとミントのスープ、キャロットのムース
一口食べて「ああ、フレンチだなあ」と思う。いい意味で。
素材の風味を生かしつつ、そのままではなく、
手を加えることで味をまとめてあるということです。
キュウリの爽やかさは生きているけど、とがった青臭さはあまり感じません。
たぶんミントが効いていることで、爽やかさ方向に振れているのでしょう。
下半分はニンジンの柔らかい甘さを生かした濃厚なムース。
小エビも入っていて、野菜の中でアクセントになっています。
この小さなグラスの中で、爽やかさ、まろやかさ、エビの風味が楽しめる。
レベルが高いと思います。
活〆ハモのグリエ インゲンとクルミのサラダ パセリオイル
グリエした軽い焦げ目が食欲をそそるハモは、プリプリの食感。
やや強めの塩加減が、淡泊な白身の旨みを引き出しています。
パセリのソースではなくて、オイルのなのもいい。
邪魔にならない程度に、ハモに香りと重さが加わっています。
また、サラダの彩りの美しさ、繊細な盛りつけにも感心します。
しかも、実はサラダのクルミが効いている!
クルミのナッティーな風味が口に残っているうちにハモを食べると、
またちょっと違った味わいに感じられるのです。
非常にバランスのいい、完成度の高いひと皿です。
去年の夏のメニューにもハモがあったので、得意なのかもしれませんね。
海の恵みのスープ 帆立貝添え
いわゆるスープ・ド・ポワソンですが、魚臭さは強くありません。
レストラン仕様といった感じの上品な味で、とても美味しい。
ホタテが数切れ入っていて、食べごたえもあります。
フレンチの簡単なコースだと、スープが必ず含まれるとは限らないですし、
「形だけ」のポタージュだったりすることもあるのですが、
こうして手のかかったスープが出てくるのは、やはり嬉しいものです。
ゆっくり煮込んだ牛ほほ肉 トマトとバジルの香るマデラ酒ソース
肉にナイフを入れた瞬間、独特の柔らかさに驚きます。
ほろほろに柔らかいのではなく、ゼラチン質の多いプニュンという柔らかさです。
高級食材ではないかもしれませんが、時間をかけて丁寧に煮込むことで、
ちゃんとレストラン料理になっています。
メニューを見た時、「トマトとバジルの香る」の部分が気になって、
安っぽいイタリアン的な風味だったら…と心配したのですが、全然大丈夫でした。
マデラ酒が勝っていて、さらにシブレットの小口切りも乗っているので、
トマトとバジルが主張しすぎることなく、夏らしい味に仕上がっています。
ただし、個人的にはソースが若干ゆるいというか、あっさりめに感じました。
それでも十分に美味しい肉料理でしたが。
付け合わせの野菜はどれも的確な火の通し方で、素晴らしかったです。
ヌガーグラッセ パッションフルーツ ココナッツ風味
去年の夏のディナーでもデセールにヌガーグラッセが出て、
その密度感のある美味しさに連れと2人で感動しました。
(連れはよほど気に入ったらしく、夏のうちに友人を誘って再訪したほど)
そのヌガーグラッセの今年のバージョンです。
濃厚な味わいのヌガーグラッセの円柱があって、
上にはパッションフルーツのアイス、下にはココナッツミルクのソースで、
トロピカルな風味を加えてあります。
ああ、やっぱり美味しい!
これは隠れたスペシャリテなのかもしれません。
焼きたてのパンは、ルクセンブルグかどこかの冷凍品だと思うのですが、
この手のパンが好きなのでOKです。パターも普通に美味しかった。
エスプレッソは、まあまあかな。
蒸し暑い日だったので、飲み物はグラスのシャンパーニュで通しました。
〈味について〉
全体的に感じたのは、調理が丁寧で、味のバランスが絶妙ということです。
シェフの詳しい経歴は存じ上げないのですが、
真面目に修行を重ねてきた、実力のある方なのでしょう。
特に、メイン食材と他のアクセント的な食材のバランスが素晴らしい。
メイン食材の味はしっかりと打ち出していて、副食材がけっして邪魔しない。
でも、しっかりアクセントとして機能していて、組み合わせの妙があります。
なので、満足感があって、なおかつプロのセンスと技を感じられるのです。
たぶん90年代のフランス料理の感覚がベースになっていると思うのですが、
けっして古くさいわけではありません。
王道フレンチらしい「美味しさ」をブレずに保ちながら、
今日的な洗練も感じられる美味しさにまとまっています。
モダンに寄りすぎた(でも無理しちゃってる)レストランが増えた昨今では、
とても貴重なレストランだと思います。
〈CPについて〉
今回のランチコースは3,900円。非常にCPが良いと言えます。
メニューを絞り込んでいるから実現できている部分もあるでしょうが、
料理のクオリティはひとクラス、ふたクラス上の価格帯の店と遜色ないと思います。
〈サービス〉
この日はマダムが1人でフロアを受け持っていたと思います。
マダムの当たりが柔らかい、しかしくだけすぎない接客は、
とてもプロフェッショナルな印象で好ましいです。
〈インテリア〉
個人的にこのお店のインテリアは、かなり好きです。
白というかアイボリーが基調の、極めてシンプルな内装ですが、
コーディネイトが行き届いていて破綻がありません。
趣味のいい、現代的なシンプルさです。
でも、ほのかに暖かみというか落ち着ける雰囲気もあって、
このお店の料理にも合っていると思います。
〈まとめ〉
評価点は4.5としましたが、別に0.5ぶんの不満があったわけではありません。
味、サービス、環境、CPともほぼ満点といってもいいと思います。
ただ、フレンチで5.0を付けるとしたら、やっぱりミシュランで3つ星を獲るような
グランメゾン級のお店だと思うんですね。
このお店はそういうレストランではないし、そうなってほしいとも思いません。
少なくとも今のシェフが現在の箱でやっているうちは、
「良質な中級店」であってほしいと願っています。
私は特に裕福でもないし、贅沢の限りを尽くしたいわけでもありません。
ただ、時々、美味しいフランス料理を食べたいだけなのです。
だから、このように気軽に、安心して訪れることのできるフレンチレストランが
都内に存在することじたいに価値を感じます。
フレンチ初心者から食べ慣れた人まで、幅広くおすすめできるレストランです。