【1017-3】黒毛和牛のタンも絶対に切らさないと豪語する圧倒的な仕入れ力 : 炭焼 金竜山

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6人で400gぐらいのシャトーブリアンセット（28,000円）をはじめ、
特上カルビ、特上ロース、上タン塩など最高級の部位を攻めまくったらお会計10万円に到達。
なおカルビ、タン味噌といった安い部位を中心に楽しめば半額ぐらいで済みます。

仕入れについて尋ねると黒毛和牛のタンを何十本も大人買いしているとのこと。
都内の人気焼肉店でも「幻」などと呼ばれ入荷が困難なことを伺わせる黒タンですが、
同店は昔からの付き合いでどんなに注文が入っても切らさないぐらいの仕入れ力を持っているようです。
そんなことを聞いて上タン塩を追加注文してしまったのも支払い総額を跳ね上げてしまったのかも知れません。

上タン塩（3,200円）
タン焼きミソだれ（800円）
ハラミ（2,500円）
レバ（1,300円）
カルビ（1,600円）
特上カルビ（3,200円）
特上ロース（3,500円）
シャトーブリアンセット（28,000円）
卵かけご飯（裏メニュー）

表面積の広い独特なカットの上タン塩は塩の強さが少し気になるも相変わらずハイクオリティ。
上タン塩に比べると切り落としのようなタン味噌ですが、800円であればコストパフォーマンスは抜群。
ハラミは熟成日数が長いのか独特の風味（臭み）がありましたが、
ミディアムぐらいにしっかり焼いても霜降りゆえやわらかで内臓肉ならではの旨味が強いです。

レバは特有の臭みがあって、やはり同店ではホルモンより正肉（タンとハラミを除く）なのでしょう。
コストパフォーマンス最強のカルビは6人で6人前注文して貪っていました。
他店であれば上カルビ～特上カルビ級の霜降りながら脂がくどくなくて良質。
タレの醤油の主張が強めなので白米と合わせて醤油を緩和すれば最高に美味しい。
これは12人前ぐらい注文しても良かったかも知れません。

特上カルビや特上ロースは「特上」だけあって凄まじい霜降り。
美味しいのですがサシのバランスや値段を考えると1,600円の並カルビがやはり最強です。

28,000円のシャトーブリアンセット（ヒレとセット）。
霜降りのヒレも肉質やわらかで美味しいのですが食べ比べるとシャトーブリアンは更に凄いです。
あまりにも値段が高いですが滑らかな肉質を求める人には最上の部位。

卵かけご飯はデフォルトで卵とお米が混ぜ合わさった状態で登場。
チャーハンのようにも感じる味わいで、〆のご飯にピッタリかも知れません。

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上タン塩（3,200円）
中カルビ（2,300円）
ヒレ（3,200円）
カルビ（1,600円）
ハラミ（2,500円）
ロース（1,400円）
塩ホルモンセット（1,000円）
タン焼きミソだれ（800円）

並のカルビが他店の上カルビ、中カルビが他店の特上カルビ級の金竜山。
上カルビ、特上カルビ、特上ロースとなると霜降りが強くなり過ぎるので、
赤身系のロースやヒレ、内臓肉のハラミなど赤身志向の注文で楽しんでおりました。

カルビとタン焼き（ミソだれ）のコストパフォーマンスは相変わらず最強。
これらだけで合わせて9人前も注文してCPを向上させていたおかげか、
良質な霜降り肉をこれでもかと楽しみながらお支払いは1人あたり1万円を切っていました。

ヒレは前回ほどサシが入っていなかったのですが、やわらかい赤身で肉質は上等。
塩ホルモンセット（ミノ、テッチャン、豚コブクロ）も注文してみましたが、
やはり同店は（タンとハラミを除く）ホルモン系より正肉系のほうが良さそうです。

牛角など大手チェーン系から立ち食い焼肉まで色々と焼肉屋を訪れておりますが、
比較すると同店を含め食べログ4.00焼肉屋の肉質は次元が1ランクも2ランクも異なります。
高い値段を取るだけの肉質ではあるし、値段と味のバランスを考えれば満足度はトップクラス。
席が狭いうえに（トイレは今年中に改装するようです）予約困難ではありますが、
（相対的に）安くて美味しい霜降り肉は何度味わっても良いものです。

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上タン塩（3,200円）
レバ（1,300円）
カルビ（1,600円）
ハラミ（2,500円）
ヒレとシャトーブリアンの盛り合わせ（18,000円）
中カルビ（2,300円）
ロース（1,400円）
タン焼きミソだれ（800円）

コスパ最強だったカルビですが200円の値上がりとなったようです。
しかしカルビにも負けず劣らずハイコスパな「タン焼き（ミソだれ）」を発見。
タンの切り落としにホルモン用の味噌ダレを塗したような1皿ですが、
金竜山の扱う牛タンは切り落としでも凡店の上タンに負けません。

カルビとタン焼きだけをひたすら焼くだけでも満足出来る優良店なのですが、
一番高いメニューであろう「ヒレとシャトーブリアンの盛り合わせ（18,000円）」も注文。
ヒレだけあれば1人前3,000円ぐらいのようですが、シャトーブリアンが桁違いに高いです。

「霜降りの殿堂」の金竜山だけあってヒレもシャトーブリアンも超霜降り。
ヒレなのに他店の上カルビよりサシが入っていて驚愕しました。
食べると霜降りで脂が蕩けるのに赤身肉の旨味も強いという凄まじいヒレ。

ヒレは肉の繊維質のホロホロ解ける食感があるのですが、
シャトーブリアンはそういう肉の抵抗感が無くて滑らかな食感。
モツ好きの自分にとっては割高感のほうが強いですが確かに非凡なシャトーブリアン。
ステーキとして都心で食べることを仮定すれば1万8千円でもお得に感じるレベルでしょう。

白金で営業すること40年（白金への移転前も営業していたらしい）。
老舗ならではの強力な仕入れルートがあるのでしょう。
牛の銘柄などにはこだわらずその日の最上の肉を揃えている模様。

訪れるたびにブレもあって、この日は中カルビがかなり良かったです。
ハラミのサシの入り方も過去最高という印象。
逆にレバーは前回に比べるとイマイチでした。
食運次第で満足度が若干左右されますが、総じてレベルの高いスーパー焼肉店です。
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タン塩（2,000円）
上タン塩（3,200円）
カルビ（1,400円）
特上カルビ（3,200円）
ハラミ（2,500円）
レバ（1,300円）
ワサビカルビ（2,500円）
グリーンサラダ（700円）
キムチ盛り（800円）
ニンニク焼（800円）
ユッケジャンクッパ（1,000円）

タン塩は上タン塩に比べると赤身比率が高いのですが十分な霜降り。
他店では「上タン」として提供するところもあるでしょう。
タン刺しとして食べても美味しそうなぐらいバランスの良い牛タン。

カルビは前回のほうが好印象も相変わらず他店の「特上カルビ」クラス。
そんな金竜山の特上カルビはどんなカルビかと注文してみましたが、
予想どおりに真っ白な装いのスーパー霜降りカルビ。

しかし脂は思ったほど重くなくて良質な霜降りであることが分かります。
ジャンボ（篠崎）の野原焼きを思い出すような大判カットで、
1枚1,600円という値段はジャンボより安いぐらいでした。

前回は臭みを感じてイマイチだったレバーが今回はアタリ。
「白レバー」のように脂がノッていて濃厚な旨味を楽しめました。
1人前1,300円の高級品なのでアタリハズレがあるのは痛いのですが、
流石の金竜山もホルモンのクオリティは日によってブレるのでしょう。

最後は意外とアッサリした味わいのユッケジャンクッパで〆て、
霜降り肉をこれでもかと堪能して1人8,000円と肉質を考えれば破格の安さ。
座敷は狭くて居心地は良くないですし、接客も下町の大衆焼肉クラスですが、
この立地でそれでも成り立ってしまう「白金の奇跡」のようなお店です。
それだけ肉質の良さとコストパフォーマンスが圧倒的なのでしょう。
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食べログ焼肉ジャンル全国1位（4.37）の金竜山（2016年5月訪問時）。
リピーターの方の予約に便乗して訪問の機会に恵まれました。
食べログ全国1位の焼肉店だけあって予約困難となっているようです。

SATOブリアン（阿佐ヶ谷、4.36）、よろにく（表参道、4.34）など、
他の高評価店では珍しい名称の「希少部位」を取り扱っていたり、
コースで「焼肉」以外の食べ方でも肉を楽しめたりするのですが、
同店のメニューには希少部位もコースもありません。

タン（並と上）、カルビ（並と中と上と特上）、ロース（並と特上）、
ミノ（並と上）、レバ、ホルモン、子袋、ハラミ。
そしてワサビカルビ、サーロイン、タン焼き（ミソだれ）。
焼き物のメニューはこれだけです。

しかしカルビが並（1,400円）でも他店の特上カルビより美味しい。
並、中、上、特上、ワサビと5種類もカルビを用意しているのですが、
カルビの美味しさに関しては都内の焼肉店でも最高峰と思いました。
焼肉屋の「王道」で勝負して最高評価を受けるお店なのです。

南北線と三田線の白金高輪駅から歩くこと10数分。
ここが白金エリアとは思えないほど昭和な外観の焼肉屋。
店内は4人用テーブルが2卓と小上がりの座敷に2卓。
合わせて20人ぐらいは入れると思います。

白金で場所代が高いということもあるのでしょう。
ギュウギュウ詰めとなるので座敷席（6人で利用）はかなり窮屈。
卓上の窪みに炭火と網をセットして炭火焼肉。

飲み物はビール大瓶（850円）を注文、銘柄はキリン一番搾りでした。
大瓶850円は白金価格といったところでしょうか。
レモンサワー、ウーロンハイ、ハイボールは500円。
マッコリのボトルは2,200円でした。

注文した料理は以下の通り。

上タン塩（3,200円）
ハラミ（2,500円）
特上ロース（3,500円）
中カルビ（1,800円）
上ミノ塩（1,300円）
レバ塩（1,300円）
カルビ（1,400円）
キムチ盛り（800円）
チャンジャ（700円）
ロース（1,400円）
ニンニク焼（800円）
カクテキ（400円）
ナムル（700円）

まずは上タンのサシの多さと独特の切り方にビックリ。
ピローンと横に伸びていて面積が凄く広いです。
厚切りの霜降り牛タンを出す焼肉店は高級店に多いですが、
高さではなく面積で勝負する霜降り牛タンは初めて。

頬張ると舌に巻き付いてくるぐらい牛タンの存在感があって、
蕩けるやわらかさと旨味の強さで素晴らしい美味しさ。
カットの仕方でタンがこんな食感になるのかと発見でした。

ハラミはサシの入り方そこそこで、どちらかと言えばアッサリ系。
内臓肉かつ赤身肉ならではの旨味を感じられます。
焼肉のタレは醤油の主張が強くて味も濃い目。

ロースは並と特上を注文してコンプリートしたのですが、
並はサシが全くなくて馬刺しのヒレやロースといった赤身刺のよう。
肉質はやわらかくて赤身の旨味を噛み締められます。

一方で特上ロースはカルビかと思うぐらいの凄まじい霜降り。
並と特上でここまで別物になるのかと驚きました。
お値段2.5倍となってしまいますが特上のほうが好み。

そして金竜山のスペシャリテと思ったのがカルビ。
上タン、特上ハラミはスタミナ苑（鹿浜）、
上ロースは正泰苑（町屋）のほうが個人的には感動したのですが、
カルビの美味しさに関しては金竜山が突き抜けていました。

中カルビも注文したのですがこの日はカルビが最強。
1人前1,400円でありながら上カルビかと思う綺麗なサシ。
脂にくどさが無くて刺身でも食べられるぐらいアッサリ。
しかしながら他店の特上カルビより旨味が強烈で驚愕しました。

これが白金で1,400円なのは破格過ぎます。
初訪問なので色々と注文しましたが唯一おかわりしたのがカルビ。
未食の上カルビと特上カルビは次回のお楽しみ。

ホルモンやサイドメニューはわざわざ注文しなくても良さそうです。
この日が日曜日（食肉市場は土日休）ということもあるのでしょう。
レバーは中心に臭みを感じてしまいました。
上ミノも名店クラスのホルモン焼き屋に比べると旨味はそこそこ。

キムチは古漬けタイプで酸味や発酵が強く水分含有多め。
霜降り肉の脂を洗い流せるようにサッパリ仕様でしょうか。
チャンジャやニンニク焼は普通に美味しいですがあくまで普通。
サイドメニューではナムルが一番好印象でした。
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2016年5月初投稿、2016年8月、12月更新