すべらぬ良店。うんまい【土鍋飯】を補給したなら、また明日から頑張れそう。 : fours

目黒で好きな店をいくつか挙げるとしたら、
こちらもその中に入れておきたい。
入りやすく、そして終始“美味”に浸れる ──
活力をくれる瀟洒なエナジースポットである。

肉。酒。米。
このお店のウリは、ずばりこの3点。
中でも、ボクは迷いなく「米」を推したい。
〆の【土鍋飯】──
この夜のそれもまた絶品であった。

時期や仕入れによって、内容は変わるはず。
ちなみに……1人前は2,000円前後での提供。
量は茶碗で多めに2.5杯くらいだ。

ソロで気軽に足を運びたいところだが、
心惹かれる多様なお料理たちに加え、
この【土鍋飯】のことを考えれば、
3人以上での訪問をオススメしたいところ。

小洒落た店内はデート利用でも良いが、
気の知れた友人たちと共に
笑顔で【土鍋飯】をつついてみては如何だろう。


---《いただいたメニュー》---
◆鴨わさ@780円
　うんまい開幕であった。
　鴨のほどよい厚みが心地良い噛み応えを生み、
　噛む度に旨味が滲み出てくる。


◆やげん軟骨のマリネ 山椒かけ@480円
　フレッシュ。さっぱりと。
　そして、仄かな酸味が
　コリコリとした食感を彩る。


◆白子のムニエル〜ドライトマトソース〜@1,180円
　1日限定3食。
　しかも白子が安く手に入ったとのことで、
　1,580円→1,180円に
　ディスカウントしていただけるというご配慮も。
　これはありがたい。感謝。

　白子の表面を覆う小麦粉の、
　さり気なくサクッとした食感に、
　ボディ本体のプクッと、ねっとりとした食感。
　これらの協奏が酒を進ませる。
　そこに畳み掛ける
　ドライトマトの濃ゆい甘酸っぱさもまた、
　良い組み合わせである。秀逸。


◆ポルチーニクリームと和牛ボロネーゼのグラタン@1,380円
　香り高きポルチーニが鼻孔を覆う。
　また、ゴロゴロッと転がるボロネーゼは、
　舌触りの良いグラタンとのコントラストを
　明確に演出する。
　そして、チーズの“お焦げ”が良き。


◆レーズン、いちじく、杏のハニーチーズ@580円
　ワインと共に、
　小腹を埋めるのにちょうど良さげ（笑）
　最中の皮に乗ったクリームチーズが、
　カラフルに彩られている。

　フルーツたちが創る食感の幅はもちろんのこと、
　個人的にグッときたのは、杏。
　その食感＆酸味が良きアクセントになっていた。


◆ズワイガニとイクラ、カニみその土鍋飯@2,280円
　湯気と共に“誘ってくる”、芳醇なカニの薫り。
　そして、お米がうんまい。
　固さや粘り気はちょうど良い塩梅で、
　その派手な見た目とは裏腹に、
　優しくじ〜んわりと染み入ってくる。

　尚、横に添えられた緑のソースは、
　バジルと見せかけて、パセリ＆ケッパー。
　優しい酸味で変化をつけてくれる。
　このマッチングは楽しい。

　そして、最後にお茶漬けのサービス。
　心と体がホッと休まり、フィニッシュとなる。


◆すだちサワー@480円
◆生ゆずサワー@480円
◆鳳凰美田 ブラックフェニックス@980円


---《利用シーン＋α》---
・会社同僚と3名で夕食
・平日20:10頃に訪問
・直前にお電話して席を確保いただきました
・4名用テーブル席に着席

お店のコンセプトは、肉と米。そして酒。
今年10月にオープンしたばかりだそうだが、
そのポテンシャルは高め。
会社同僚たちと過ごした12月のとある金曜は、
なんとも酒が捗る夜となった。

まずはグラスで2〜3杯ほど楽しみ、
そこから空けたワインボトルは赤白2本。
終始“捗らせる”お料理たちは、
罪な輩と言えるだろうか。

怒涛のごとく“蟹ラッシュ”を楽しめる
【ズワイガニとかに味噌のグラタン】に、
和牛とわさび菜が協奏する【大人のわさビーフ】。

カジュアルで砕けた会話と共に、
それらを楽しんでいれば、
予めオーダーしておいた〆の土鍋ご飯がやってくる。

今回は【鯛一郎クンの鯛飯】をチョイスした。
お出汁のやさしい薫りと風味とが、
披露のたまった体を一段とほぐしてくれる。
土鍋ご飯の余韻には、安堵が交じる。

フレンドリーな接客に、アットホームな雰囲気。
目黒駅からは、徒歩で数分。
地下に広がる瀟洒で落ち着いた空間は、
デートでも、グループでも重宝しそうだ。


---《いただいたメニュー》---
◆くんせいポテトサラダ 自家製粒マスタードのせ@680円
　いぶりがっこ入りだろうか。
　ねっとりとした口当たりのお芋の中で、
　コリコリッとしたアクセントが、
　心地よいコントラストを演出してくれる。
　存在感のある自家製マスタードとの相性も良好。
　食材たちの調和を感じる一皿だった。


◆寒ブリ菜の花の白味噌 ゆずソース和え@880円
　酸味と清涼感が、次の一手を誘う。
　テロッとした寒ブリの歯ざわりは、
　己の“旬”を楽しんでいるかのようであった。


◆ズワイガニとかに味噌のグラタン@1,280円
　食前の予想を超えての蟹全開。
　鼻と舌とで、
　濃厚な旨味・風味をふんだんに楽しめるはず。
　もちろん臭みなどは感じられず、
　甘さにくどさのようなものを感じることも無し。
　素直に贅沢を感じる一皿。


◆やげん軟骨のマリネ 山椒かけ@480円
　さっぱりと。
　みずみずしく、コリコリッとした食感を楽しむ。
　素材のフレッシュさが際立つ一皿。

　尚、山椒は控えめ。
　自分が酔っていたせいか、
　あまり捉えられなかった感がある（笑）


◆大人のわさビーフ@2,580円
　和牛らしい肉肉しさ。
　控えめな塩気とわさび菜の辛味が、
　その旨味を引き立ててくれるかのよう。
　お肉の柔らかさは言わずもがなで、
　噛むほどに旨味を感じられた次第。


◆鯛一郎クンの鯛飯@1,880円
　安心クオリティの鯛は、愛媛県宇和島産。
　それが“湖面”を覆って登場する。

　それにしても、いい味付け。
　あっさりしすぎず、
　むしろ濃いめなのでは、と。
　鯛の淡白さに物足りなさなどは感じず、
　しっかりとしたお出汁に安心感を覚える。

　そして、赤味噌ビネガーソース。
　これが実にあとを引く。是非に。

　ちなみに…
　たしか2人前でこのお値段《要確認》
　この日は、1.5倍でいただいた。

◆メーカーズマークハイボール@580円
◆生ゆずサワー@480円
◆インヴィーヴォ マールボロ ソーヴィニヨンブラン 2018
◆ストラタム ピノ ノワール 2017


---《利用シーン＋α》---
・会社同僚と計3名で夕食
・平日19:30頃に、事前予約の上で訪問