花びら餅で勝手に初釜大福茶 : とらや アトレ目黒店

大福茶とは、村上天皇時代、疫病が流行した際、
空也上人（くうやしょうにん）が仏供（ぶく）に
茶を献じ、万人に施したところ平癒された事から、
新年の悪気を払うとされ行われるようになりました。

600年にわたり宮中のおせち料理の一つと言われて
いる 菱葩(ひしはなびら)
茶道裏千家の初釜の主菓子としても有名です。

私が昔少しかじったのは表千家だったので、
馴染みがないんだけど、近年徐々に作る和菓子店が
増えてきたように思います。中でも、虎やさんは
1690年御所に収めた記録もあるそうです。
年末に案内を見かけたのも何かのご縁、
正月用に予約しておきました。

こちらの店員さんどなたもいつ行っても
感じがいいです。

◆花びら餅 2個入り 1296円（内税）
1/15までの期間限定品

押し鮎に見立てたごぼうに白味噌餡さらに桜あんを
被せ、求肥製かな？柔らかい餅で包んでます。
ほんのり透ける桜色がお上品、お味も上品。
甘い雑煮をお菓子にしたらこうなるのね、雅だわw

今の花びら餅の形を完成させ裏千家にお渡しする
ようになったという、川端道喜の葩餅を一度
いただいてみたいものです。
高島屋さん今月の京都空輸便おやすみなのね…

ーーー2020年 11月ーーー
限定販売のイスパハンシリーズですが、
羊羹は11月に在庫限りで販売終了との事。
数ヶ月も日持ちすると聞いて、配るために購入
しておきました。帰省のために買ったのにな〜

私が食べたのはイスパハン羊羹のみ。

◆イスパハン羊羹 340円（外税）
ほんのりラズベリーの酸味、バラはわずかで、
ライチは感じられませんでした。
全ての原料を練り込まれているので生菓子のような
面白みに欠けます。

◆栗羊羹 340円
◆黒豆黄粉 羊羹 270円

医療現場で看護師としてがんばっている友人に
加賀棒茶と一緒に差し上げたら、とても喜んで
もらえました。良かった♥

期間限定とらやパリ40周年記念の生菓子
Instagramでみかけた、とらやｘピエールエルメ
のコラボ品です。(11/1まで)
イスパハン好きだし、これは絶対見逃せません。

9月に新宿伊勢丹に行った時には羊羹はみたけど、
これはなかったですね。なぜかどこのデパ地下
でも生菓子を扱わないとらやさん。
なのでアトレ目黒店はすごく重宝してます。

2種類あるんだけど、１回目は求肥製のが
１個しか残ってませんでした。
そして後日、電話予約をしました。

いつものお抹茶でなく、秋のお花キンモクセイ、
桂花の香りの煎茶とともにいただきました。

◆イスパハン　求肥製　648円（内税）
10月上旬、気に入って下旬に再購入です。

もちもち求肥の中に、ふんわりバラの香る白あん、
真ん中にラズベリージュレ。
ライチ風味はどこだろう？みつけられず。
うわぁー！という新しい味が楽しいです。

◆イスパハン　きんとん製　648円
こちらはバラの香りが少し弱いかな。
おいしいけど、食感が単調。ラズベリー餡でなく
こちらもラズベリージュレの方が良かった感じ。

どちらも甘酸っぱさが新鮮な洋風和菓子
に仕上がってますが、３種類の食感が
楽しめる求肥製の方が好きです。

タケノとおはぎもそうだけど、
伝統和菓子にフルーツを組み合わせるのは
静かなブームかもしれません。
栗だけじゃつまらないものね。

パリ店４０年ってすごいですねぇ～
２０年くらいだと思ってました。
老舗が経営不振というニュースをよく見ますが、
数百年の歴史をもつとらやさんの経営が安定的
なのは、老舗にあぐらをかいてないところです。

１．時代のトレンドを取り入れている
２．変化しつつ老舗の重みを維持
３．日持する上、老舗は贈答に重宝される
４．あちこち本業以外に手を出さない

他にも色々要因はあると思うけれど、和菓子は
脂肪分がなくヘルシーというのもあると思います。

パリ５０周年記念商品も期待していますよ！

通りがかりでつい覗き込んでしまう とらやさんの
ショーケース｡ 特に扱う店が限定されてる生菓子が
ここにはあるので、季節を感じる場所なのです。

この日は期間限定のおはぎがたくさんありました。
1度春にもいただいたことがあるけど、3種類も
あるから他のも食べてみました。

◆おはぎ 粒あん 260円（外税）
今回は少し餡が柔らかい気がしました。
甘さしっかりなんで、抹茶や煎茶がよく合います。

◆おはぎ 黒糖こしあん 260円
「黒糖入りですがよろしいですか？」と
確認がありました。黒糖はちょっと苦手だけど
大丈夫かと… けっきょく特有の風味がかなり強く
やっぱり白餡がよかったかな～って思いました。

この前気になった美しい葡萄の生菓子は
この日はなくてちょっと残念でした。

6月末になると主に京都で見かける水無月です。
関東では馴染みがないのですっかり忘れてました。
とらやさんでも期間限定販売と見かけて、
地元では食べたことないくせになんとなく
気になって予約しておきました。
厄除けとして、あずきの赤が邪気を祓うと
いわれてます。

元々ういろうは羊羹より美味しいと思ったことが
ないので、そろそろどんな変化があるか確認の
意味もあります。

◆水無月 各220円（外税）
三角形のういろうの上に小豆が隙間なく並んだ
生菓子です。
大きなあずきは美味しいけど、ういろうは硬めで
あんまりかなぁ…やはりとらやさんは羊羹のが
美味しいです。でも洋菓子にない和菓子ならでは
の伝統的な季節感がいいですね。

梅雨時は雑菌が発生しやすいから、昔の人は
この時期に厄除け行事をしたのかなぁと想像
しながらいただきました。
10年以上前にはなかった関西恵方巻きの全国進出
のような日が来ることはあるのでしょうか。
それはムリ？（汗）

前日に両方とも売り切れだったので、翌日の予約を
して購入しました。どちらも特におはぎは期間が
とても短いので売り切れも早いんでしょう。
前日予約でも、珍しい白あんはすでに売り切れでした。

◆おはぎ 粒あん 260円 （外税）
桜餅がこしあんなので、粒あんを選びました。
粒あんの甘さとしっとりもち米が口の中で混ざる
感じが好きです。小さいけれど、満足感あります。

◆桜餅 380円
大正7年から作られてるようです。
数年前にこちらで道明寺の桜餅を買った記憶がある
んだけど、勘違いかもしれません。
今年は小麦粉を焼いた皮で包んだ関東の桜餅です。
葉っぱの香りがほんのり滑らか上品なこしあんと
よく合います。でもやっぱり道明寺のが好きだわ。

とらやさんのお菓子は少し甘めだけれど、お抹茶と
いただくとちょうど良い甘さに感じます。
お濃茶とよく合いました。

雲井の桜という羊羹が可愛くて気になりました。
こちらも期間限定です。

500年もの歴史がある超老舗の小さな支店です。
デパ地下ではなぜか見かけない主菓子（生菓子）
があるのがこの店の魅力です。

ある日、通りすがりにショーケースを覗いて買わずに
通り過ぎました。その日の夜にその主菓子が夢に
出てきました。気になってしまい、翌日買いに
行きましたよ。

いくつかある中でから好きな求肥のを選びました。
お抹茶を点てていただきましょう。

霜紅梅 求肥製 白餡入り 450円（外税）
なんと1711年からあると言う生菓子。
300年以上です、さすが歴史を感じますね〜
花にうっすら降りた霜を新引粉で見立ててあり、
とても美しいですね。
求肥は想像より固めだったけど、白餡が優しく
上品な味で、濃いめのお抹茶とよく合います。

もうすぐ桜餅、柏餅が出るので楽しみです。

ところで、子供の頃うちには虎屋さんの羊羹が
いつもありました。しかも少しだけ切って冷蔵庫
に入れたまま切り口が白くカピカピになった夜の梅。
父が甘いもの好きなので、お歳暮お中元に送られて
くるのです。昔は餡子、特に羊羹ってそんな
好きじゃなかったから、私は見向きもせずでした。
今考えるともったいないことしてましたね。
餡子の味がようやくわかってきたようです。

法事で使ったり、お持たせで購入することはあっても
あまり自分で買って食べることはない、とらやさんなんだけど、
以前は目黒店では扱ってなかった生菓子を、最近見かけるようになりました。
徐々に種類も増えてきて、先日見かけた涼しげな金魚のお菓子を買おうと行ったら、
７月いっぱいで終了してました。しまった。。。

代わりに８月１日－１５日までの生菓子から２つ選びました。
松葉牡丹　きんとんの生菓子 ４５０円 （外税）
練り切りに松葉に見立てたきんとんと鮮やかな花が散りばめられて
とても美しいです。

びーどろ玉　　琥珀製の生菓子　４８０円
先月の金魚からビー玉になってました。
透き通った寒天の中にカラフルな手毬の練り切りが入ってて
涼しげでとても可愛いです。食べるのがもったいない。

三丘園のお抹茶と共にいただきました。上品で美味しいです。
とらやさんのお菓子は好みよりちょっと甘さが強いんだけど、
甘さが強い主菓子にはお濃茶がよく合います。

取り出し方の説明書に
「和菓子は、まず菓銘を聴き、目で鑑賞し、香りを楽しみ、楊枝で切り、味わう
という五感の総合芸術といわれております。」とありました。
まさにね～いろいろな生菓子があるけれど、虎屋さんのは確かに芸術かも。