全国各地の鮮魚に、地酒。リーズナブルに、落ち着いて過ごせる小さな呑み食い処 : 川合鮮魚店

以前オジャマしたランチで、印象の良かったお魚処。
こじんまりとした店内にもどこか惹かれ、
ぜひ夜もオジャマしてみたかった1軒です。

思ったよりも、リーズナブルなお会計がなにより。
1人4,000円ほどで、なかなかの満足感を得られ、
（ランチでは分からなかったのですが……）
コスパの良さを感じた次第です。

こちらのウリは、【日本酒に、鮮魚】。
鮮魚は日本各地より。地酒も同様です。

生（刺身）・焼き・揚げ……と、
今回いただいた魚料理たちに、
大きなウィークポイントは感じませんでした。
ワイングラスに注がれたお酒も、
きっとおいしくいただけるものと思われます。

また、女将さんの物腰柔らかに接客にも好印象。
お電話での応対も勿論のこと。
ホッとしますね。

今回はグループでの利用だったのですが、
ソロ呑みでも安心の座席構成。
比較的コンパクトでありながら、
まったりと過ごせるこちらのお店には、
今後もお世話になる予感がしております。


---《いただいたメニュー》---
◆日替り お任せ刺盛り（1人前）@1,880円
　豪快に盛られた活きの良い魚介たち。
　1皿1人前なので、だいぶ盛りが良い印象です。
　　
　推しは【つぶ貝】ですかね。
　ねっとりとした開幕から、
　コリッとした心地良き歯応えを楽しめました。
　もちろん【鰹】のパフォーマンスも良好。


◆スモークサーモン はらす焼き@800円
　オイリーさ充分な、ふっくらとした腹須。
　噛みしめれば、香ばしさと共に、
　甘味のある脂分が否応なく攻め込んできます。
　塩の効きは穏やかではあるものの、
　やはり白メシが欲しい展開に……。
　自然の流れですかね（笑）


◆真鶴 特上真あじ なめろう@780円
　かなりしょっぱめに仕上がっています。
　ある種、腹須とは対照的。
　お酒を呼び込む一品です。
　身の温度は丁度良く、
　ねっとりと絡みついてくるよう。
　シャキッとした葱とのコントラストも良いですね。


◆甘えびと枝豆（2個）@780円
　最後まで優しくある甘海老。
　ふっくらとしたボディに、
　お豆のほっくりとした食感が、
　ランダムな変化を添えてくれます。
　これは、塩が良いですね。


◆あおりイカと野菜の天盛り@1,280円
　煽り烏賊の柔らかさが際立ちますね。
　さっくりと揚がった衣との調和が、
　終始楽しく感じられます。
　脇を彩る野菜たちのみずみずしさについても、
　まずますと言ったところ。


◆寒サバの竜田揚げ@800円
　ボディは淡白で、極めて軽やか。
　だいぶさっくりとした仕上がりですね。
　サイズ的にも食べやすく、
　ついつい箸を伸ばしてしまいます。


◆ポテトサラダ@380円
　一見、彩りは鮮やかですが、味わいは素直。
　お芋の自然な甘味を前面に、
　口当たり滑らかに仕上がっていました。


◆福寿 純米吟醸（グラス100ml）@600円
◆七冠馬 純米（グラス100ml）@500円
◆阿櫻 純米超旨辛口（グラス100ml）@500円


---《利用シーン＋α》---
・男4人で懇親会
・平日19:40頃、直前に電話の上で訪問。
　2人用テーブルを2つ繋げて、
　席を確保していただけました。

目黒駅からまもなく。
権之助坂の途中に構える、小さな海鮮居酒屋さん。
ご夫婦（？）で、穏やかに切り盛りされておりました。

そもそも店名に惹かれて入ってみたのですが、
活きの良い脂の乗った焼魚は、好印象。
刺身なんかも気になってきます。

扉を開けるとまず、2〜3人用のテーブルが4つ。
そして、店奥のカウンターに、
5〜6席といったレイアウトです。

壁には、アルコールのメニュー。
焼酎やワインなど、
一通りがラインナップしているようですが、
中でも目をひくのは日本酒ですね。

魚を摘みに、ちょいと引っ掛ける感じかな…
全席禁煙もうれしい仕様ですね。

本当に何気なく入った1軒だったのですが、
機会があれば、夜もオジャマしたいな、と。


---《利用シーン＋α》---
・ソロでランチ
・平日13:00すぎに訪問。空は、やや雨まじり。

・待ち時間ゼロで、テーブル席へ
・先客は、男性おひとりのみ。
・且つ、ボクに続いて、男女3名様がご来店。
　ありがたいことに、空いておりました


---《いただいたメニュー》---
◆昼定食　寒さば塩焼き@税込1,080円
　「人気の定番」と謳う、
　大ぶりで脂の乗った焼魚を楽しめる定食メニュー。
　小鉢に、お新香。
　さらに、サラダまで付いて、
　費用対効果には納得感があります。

◇寒さば
　思った以上に、大ぶり、且つ、ふっくらな御身。　
　特に、腹から滲む脂は潤沢で、
　ほどよい塩気と香ばしさが入り混じり、
　素直においしいと感じた次第。

　また、尻尾にかけて、
　淡白さが増していくグラデーションも良く、
　一切れの中で、
　味わいの違いをきちんと楽しめる一品でした。
　
◇ただ、お米。
　これが、ちょっと残念ではありました。
　ベチャッとしており、粘度高めの柔らか仕様。
　ここの質がもう一声上がれば、
　評価スコアは、確実に上がるものと思います。

◇一方で、味噌汁。
　柚子の切れ端入りで、
　さっぱりとした余韻を残してくれます。
　この一手間は素直にうれしく…
　お米のパフォーマンスが余計に悔やまれます。

◇大根サラダ
　しそドレッシングで、さっぱりと。

◇ポテサラ
　こってり・ねっとりとしたお芋の質感が
　前に出てくる仕上がりです。
　胡椒は強めに。

◇お新香
　安牌です。

　ちなみに……
　大根サラダ＆ポテサラ＆お新香は、
　着席とほぼ同時に提供されます。
　主演：焼魚を待つまでの、つなぎ役として。