最強のカツカレーその2 : とんかつ かつ壱

2022年10月
　今回はカウンターではなくテーブルに案内される。注文は前回と同じカツカレー1,150円。この店ではカツカレーの一択になった。
　テーブルでもカウンターと同様にキャベツのお代わりを聞いてくれる。嬉しい。勿論お代わりした。ソースをかけてワシワシと食べると、キャベツが消化器官を癒やしてくれる気がする。病は気からというが、健康も気からである。実際に運動をしなくても、頭の中でシミュレートしただけで筋肉が発達したという研究発表があった。嘘ではないと思う。
　トンカツは前回と同じ8カットで、ひと切れのデカさも同じだ。大口を開けて食べるのが、なんだか楽しくなってきた。カレーは油っぽさを劇的に軽減してくれるから、ずっと飽きずに食べられる。もしかしたら最強の食べ物はカレーかもしれない。今回もご馳走様でした。

2022年9月
　通路の向かいの赤まんまにうどんのセットを食べようと入店したが、喫煙客がいて、あまりのタバコ臭さに耐えきれず、店を出てしまった。いまどきの飲食店であれほどタバコ臭いのも珍しい。
　それでこちらに入店。3度目の利用だ。メニューを見ると、100円ずつ値上げされている。前の2回はロースカツ定食を食べたので、今回はカツカレー1,150円にした。先にキャベツが出るので、ドレッシングをかけて食べる。結構な量である。トマトと胡瓜も入っていて、ちゃんとしたサラダになっている。カツカレーが来る前にパセリも含めて全部食べた。
　丁度よくカツカレーが提供される。すると目ざとく食べ終わったキャベツの皿を見つけて、キャベツ入れますよと言ってくれる。これは有り難い。再度山盛りのキャベツ。今度はソースをかけて食べる。やっぱりとんかつ屋のキャベツはソースだ。
　カツは8カットにされている。カラシが添えられているから、スプーンの背でちょっとカツに乗せて、カレーにつけて食べる。なにせ分厚いから、ご飯と一緒には食べられない。カツを食べるだけでもギャル曽根並みの大口を開ける必要がある。そうしないと口の端から衣がこぼれたりするのだ。安全のための大口である。考えてみればギャル曽根の食べ方は理に適っている。
　豚肉はホワッと柔らかくていい香りである。ゆっくりと噛むと美味しい肉汁があふれる。これは美味しい。最強のカツカレーだ。カラシの香りが鼻から抜けるのもいい。カレーとカラシが意外に合うのに感心した。
　味噌汁はついていないが、キャベツがお代わりできて、しっかりした漬物もついている。お腹がパンパンになる食べごたえだ。コスパも最強である。
　目黒のトンカツ御三家（他はとんかつ目黒こがねととんかつ大宝）の中でカツカレーがあるのはこちらだけだ。次もカツカレーを食べに来よう。ご馳走様でした。

2019年10月
　13時過ぎでも満席。目黒のランチは激戦区で、隠れ家みたいな店か、よほど評価の低い店を除いてウェイティングがあることが多い。この日は前客が1名。ウェイティングの椅子に座ると注文を聞かれる。初見のとんかつ屋だからロースカツ定食（ランチタイムは1,200円）にした。
　メニューを見ると値段の部分だけ上から貼ってある。10月からの消費税アップに合わせて価格を変更したのだろう。以前1,100円だったのが1,200円になっている。税込1,100円の本体価格は、消費税8%なら1,019円。これに消費税10%を足すと1,120円。80円だけ余計に価格を上げたということだ。この簡単な計算は誰でもできる。
　店の経営方針に口を挟む気はないので、価格の変更についてはこんなものだろうと思っているが、消費者としてはコスパがいいに越したことはない。だからCPについての点数は2.5としておく。
　提供は注文から13分後。トンカツ屋としては普通である。とりあえず何も付けずにトンカツをいただいてみる。下味は付けられていないようで、流石にソースをかけるか塩をつけるしかしないと食べられない。普通にソースをかけていただく。肉はとにかく柔らかい。この柔らかさがウリなのだろうと想像するが、トンカツとしての歯ごたえが少しはあったほうがいい。食べごたえという面では少し不満が残る。
　キャベツの千切りは細くて柔らかい。個人的には手切りのシャキシャキとしたのが好きだが、これはこれでいいと思う。味噌汁はシジミ。健康によさそうだ。ご飯はモチモチしてとても美味しい。漬物は大ぶりでいい感じだ。接客が外国人の年配女性なのは特に問題ないが、片付けの音がガシャガシャとうるさい。カウンターに置かれた招き猫は愛嬌があったが、少しくたびれすぎていた。
　高評価の店だが、総合的には3.0あたりが妥当なのではないかと思う。また来るかもしれないが、積極的に再訪したいとは思わない店のひとつである。