目黒：カレーうどん人気店で普通のうどんを食す : こんぴら茶屋

店主の出身地に因んでつけた店名だが、
讃岐うどんではない。

芸能人のファンも多く、
テレビで何度も紹介され、
カレーうどんの店として大ブレイク。

マーケティング力の勝利である。

外にひとり並んでいたが、
タイミングよくすぐ入れる。

席は店に指定された場所。
冷たいお茶が置いてある。

カレーうどん+ごはん小は体験済なので、
店名を冠した
「こんぴらうどん」（880円）
とランチタイムは130円になる
「しゃけ御飯小」
を注文。

店内は圧倒的に女子率が高い。
ほぼ9割の客がカレーうどんを食べている。

これで小かよ？！という
山盛りのしゃけ御飯が届く。
ランチタイムは普通盛りでも小盛りでも値段は同じなんで、
自然と盛りは多くなるか。

続いて、うどんも届く。

キツネ、ワカメ、厚焼き玉子がトッピング。

まずは透明なスープをひと口、
やや甘めの出汁で、関東人向けに少し濃いめにしてある。
ここに卓上の牛丼屋なら紅生姜が入ってる容器を開け、
とろろ昆布をどーんとどんぶりにのせる。

うどんは太麺で、コシはなくのど越しのいいタイプ。
キツネはほのかに甘く、厚焼き玉子も少し甘め。

スープもほぼ飲んで、
これで昨夜の酒も少しは流してくれたか、
1,010円払ってご馳走さん。

13年7月：
店名の「こんぴら茶屋」は店主の出身地の香川県から取ったそうだが、ここのうどん自体はさぬきうどんというわけではない。

ここに来た客のほとんどはカレーうどんを頼むが、本日はプリミティブなかけうどん（550円）を頼むこととする。
ランチサービスの130円のご飯は明太子御飯の小でお願い。

ほどなく届く。
まずまず透き通ったつゆにうどん、白ネギ、白カマボコ、青ネギがトッピングされ、純粋なかけではない。

スープは魚介系の割としっかりした味。
麺は中細で、あまりこしはなく、少し粉っぽい。

卓上にあるサービスのとろろ昆布を入れると味が締まる。
さらに京都一休堂の七味をふりかけると、香りも広がり味ももっと締まる。

カレーうどんを前面に押し出したことはアイデアの勝利である。

11年3月：
蝙蝠男さんのインデアンカレーのレビューを読んで、カレーを食べに行きたくなった。

ココイチやC&Cでは芸がない、できればカレーとご飯をまぜまぜしたい。
そうだ、カレーうどんにご飯を頼めばいい！

カレーうどんが好きである。ソバではなくうどんがいい。スープはさらさらでなくこってりがいい。
昔社員食堂で出されるカレーうどんは素うどんの上にカレーのルーをかけていたので、つゆ超少なめでと頼んでいた。

食べたら食べたで今度はカレーが服に飛ばないように細心の注意を払わねばならない。
でも、たいていいつのまにか服に飛んでいる。家に帰って怒られるのがおちだ。

なんでこんなにカレーうどんが好きなのかと思っていたところ、テレビでカレーうどんの謎にせまっているのをたまたま見た。
番組調べによるとカレーうどんは日本人のほとんどが大好きなのだそうだ。

なんだ、みんな好きだったのか。
そうならそうと早く言ってくれればいいのに。

また、番組では、カレーうどんを食べると皆、カレーを服に飛ばすことを実験で証明していた。
どんな食べ方をしても100％飛ぶのである。なんだ、みんな飛ばしていたのか。

ここ「こんぴら茶屋」はこんぴらという名を称しているが、讃岐うどんというわけではない。
というよりもカレーうどんで名をとどろかせている。

ある意味カレーうどんに特化したことで有名になった。マーケティング力の勝利といえるのだろう。
ここ「こんぴら茶屋」はカレーうどんを頼むと、きちんと大きな紙エプロンをもらえるので安心できる。

牛カレーうどん1,050円とご飯小130円を頼む。ランチ時は一緒に頼むと白ご飯・鮭ご飯・ジャコご飯が少し安くなる。
レギュラー（中辛）ですか？ホット（辛口）ですかと聞かれ、辛いものがあまり得意でない私は、甘い方、と頼む。

鉄鍋に入った牛カレーうどんとご飯小が届く。
紙エプロンをつけ、万全の体制で臨む。

テーブルに置いてある小さな甕を開け、サービスのとろろ昆布をトングでつまんでカレー鍋にトッピング。
さぁ、ゆっくりと慎重にカレーがはねないよう箸でつまんで口に運ぶ。

成功である！
こってりめに煮込んであるカレーの味が口の中にひろがる。

うどんは少し粉っぽいか。こしもあまり強くはない。
一心不乱にうどんを食べる。

隣の方では牛カレーうどんのホットを辛さ倍で頼み、さらに一味をたっぷり振りかけて食べている若い女性は、平気な顔だが、
こっちは身体がだんだん熱くなり、やっぱり汗がふきだしてきた。

そう思い、ハンドタオルを持ってきたのは正解。
さぁ、うどんがなくなったので、いよいよ、白ご飯小をカレー鍋に投入。

木のスプーンでかきまぜるかきまぜる。
この状態から、卵黄とウスターソースを入れてもいいのかもしれないと、食べ終わってから気づいた。

雑炊状になったカレーを口に運ぶ。
牛のこま切れとカレーとご飯が混ざり合って、うれしい味である。

ご馳走様、お腹いっぱい。
よかった！服にカレーは飛ばなかった。