陳麻家の元祖系の方です。 : 陳麻家 目黒店

この日は、会社で全国のパートタイマーさんを集めた研修会がありました。
研修会自体は担当部署に任せたのですが、研修後には懇親会がセットされており、それには参加して、冒頭の挨拶と乾杯の発声を担当しました。

パートタイマーさんを積極的に活用するようになってから10年近くになりますが、仕事への習熟も進み、今では完全に仕事を回すために必要不可欠な存在になってくれています。
まあ、それも仕事の中身を見直して仕事を分解できたからこそだとは思いますが。
今回の研修、懇親会もパートタイマーの皆さんの生の声を吸い上げ、より前向きな改善に生かしていきたい狙いだったのですが、まずまずうまくいったようです。

懇親会はいつもの通り社員食堂での立食パーティーだったので、懇親中心でつまみは軽く食べるに留め、帰路に夕食をとっていくことにします。

今回は目黒駅で下車して権之助坂を少し下ったところにある当店を利用してみました。
当店＝陳麻家を経営しているのは、有限会社東京酒樓。
元々は、老舗ごま油メーカーであるかどや製油株式会社の飲食部門から独立した会社で、平成4年7月に五反田駅前に１号店をオープン（現：五反田東口駅前店）。
現在、五反田中心に陳麻家を4店舗を展開しており、当店もそのうちの１店です。ごま油→ラー油→麻婆豆腐、担々麺といった流れでしょうか？

ところで、陳麻家と言えば、株式会社ＪＦＬＡホールディングスが展開するチェーンもあります。
こちらは、あの倒産した株式会社ベンチャーリンクから平成20年にＭＢＯにより独立したフードバンクジャパン株式会社が展開していたのですが、経営不振（海外展開なども志向したが行き詰まる。）によって平成28年に株式会社アスラポート・ダイニングが商標権を取得し、リブランドして新たなＦＣ展開を進行中のお店です。
その後、アスラポート・ダイニング社の再編によって現在は社名がＪＦＬＡホールディング社に変更されています。

さらに調べてみると、東京酒樓は平成16年にベンチャーリンク社との間で、陳麻家の全国展開を前提としたライセンス事業に関する業務提携に合意しています。
その際、既に東京酒樓が展開していた当店を含めた4店はそのライセンス事業の外に置かれたようですね。
現に当店の看板、店構え、メニューなどについては、アスラポートの陳麻家のそれとは全く違ったものになっています。

当店の場所は、目黒駅から権之助坂（旧道の方）を下ること300ｍほどの左手。
この日は、19時半頃の訪店になりました。
店内は、入って右手にカウンター席、左手にテーブル席が並んでいます。先客は、カウンター席に１名、テーブル席に１組３名と空いていました。
どこでも座って可と言われましたが、謙虚にカウンター席に着席します。

卓上には、メニューが置かれていました。
名物のチンマーハン（世間で言う麻婆丼のことだと推測）、チンマーメン、タンタンメンなどの単品メニューのほか、セットメニューがあり、麺類と半類の組み合わせが、どちらかが半分になるセットと両方半分になる半々セットに大別できます。
この日は、軽くつまみをつまんでいたこともあって、半々セットを選択し、担々麺とチャーハンのセットにしました。

待つこと３分弱で担々麺が、その１分後に炒飯のそれぞれハーフサイズが提供されました。
担々麵は、もはや懐かしい味と言った方がふさわしいと思われる正統派の和風担々麺。
豆板醤や芝麻醤が味の主役で、そぼろ豚挽肉がトッピングされています。
麺は少加水の細ストレート麺で、スープの絡みは今一つですが、これが和風担々麺の特徴の一つですよね。
美味しくいただけましたし、ハーフサイズとは言え、スープは完飲してしまいました。

チャーハンは、ややベチャッとした感じのレタスチャーハンです。
ラードで炒めていると思われ、ややくどい感じなのですが、そこが私のツボに嵌りました。
このチャーハンは癖になりそう。
決して上質の食べ物ではないのですが、嵌る食べ物ってありますよね。

コスパ的には大陸系ならではのハイコスパは感じられませんでしたが、料理については安定している印象。
ただ、そのことは言い換えるとサプライズ的要素が無いということでもあり、保守的な感じも受けました。

１号店のオープンから26年。
途中、ベンチャーリンクとのライセンス契約などを含め紆余曲折もあったようですが、結局のところ原点に回帰しているのが現在の姿かと思われます。
ただ、その原点のライフサイクルも曲がり角に来ているのは免れないところで、今後どういう方向に進んでいくのかは興味深いですね。