伝説のすた丼屋（蒲田）…すたみな豚揚げって響きにやられた : 伝説のすた丼屋 蒲田店

6月1日発売の新商品、すたみな豚揚げ・・・それは秘伝のにんにく醤油ダレで味つけされた豚ロースの唐揚げ。そのB級感満点のソウルフルな響きは悪魔のささやきのように耳心地がいい。図らずも昼食が15時を過ぎることとなった今日、「伝説のすた丼屋 蒲田店」に行く。

15時15分、入店して店内に掲示されたメニューを見回すと、あるある。タッチパネル式の券売機の前に立ち、慎重にひと通り閲覧したあと、鬼盛りすたみな豚揚げ定食並盛り880円、豚汁変更200円、生卵50円の食券を買う。

全37席という店内に先客は一人、滞在中の後客も一人。まあそりゃそうよね、この時間に普通に食事できることに感謝しなきゃいけない。

全国チェーン飲食店の中で好きな店を挙げろと言われたら、かつや、すき家、一風堂、サブウェイなどとともにこの伝説のすた丼屋を挙げる。その発祥は国立のラーメン店であり、四半世紀くらい前に多摩地区に住んでいて、全国チェーン展開前のすた丼を知っているので思い入れがあるのだ。もちろん肩入れだけでなく、この店の生姜焼きが好きで今でもときどき食べに来る。すた丼やすたみな焼きはちょっと年齢的にも仕事的にもきついのだけれど。

着席から6分ほどで豚揚げ定食と生卵が、その2分後に豚汁ができあがってくる。豚揚げは6枚、千切りキャベツとともに盛られ、わさびタルタルソースと、蒲焼風の甘辛ダレにおろしニンニクを加えたという特製ニンニクダレが添えられる。

まずは何もつけずに食べてみる。コロモは片栗粉が混ざっている竜田揚げ風であり肉と一体感がある。肉にそこそこ厚みがあり、脂身はそぎ落とされているが硬さやパサつきは感じない。下味にしっかりとニンニクが利いていてパンチがあり、期待通りにソウルフルだ。続いて特製ニンニクダレにつけて、わさびタルタルソースをつけて、卓上の醤油を垂らして、と食べてみる。いずれもちょっと味が強くなりすぎてしまう感じ。中では醤油がマシだったけれど、そのまま食べるのが一番美味かった。鶏の唐揚げも下味がついていて何もつけないのが一番美味いもんね。

豚揚げがスタミナ味でTKGはガツガツいきたいところを抑えめに食べた。生卵が小玉でご飯の量に見合っていないのが残念だった。二個注文すればよかったのかな。豚汁は正直、広域チェーン店によくあるやっつけレベルね。200円払って変更するほどの価値はないと思う。ならばカレールーかとろろを足した方がいいかも。納豆があったらいいよなあって心から思う。

豚揚げはチャレンジングで面白かったし、期間限定と言わず続けてほしいと思った。一般ウケするのかは分からないけれど。広域チェーンの期間限定メニューや新メニューで気になる品、けっこうあるのよね。ドミノピザのピザライスボール、サブウェイのメキシカンミートタコスなどなど。チェーン店やるじゃんってリポートをバンバンしたいね。

昨日の昼は断念をせざるを得なかった。
今日の昼は絶対に豚バラしょうが焼きだ。
絶対だ。
確実にそれを食べられる「伝説のすた丼屋 蒲田店」に行く。

平日13時50分頃、全37席の店内に先客は7〜8人ほど。
高校生らしき若い女性三人組もいたりする。

一旦席に荷物を置き、卓上のメニューを確認してから券売機に向かう。
生姜ライス630円、肉増し150円、ミニ唐揚げ皿150円の食券を買う。
店員に渡す際、「ご飯は半分で」とお願いする。

すた丼屋とは多摩地区に住んでいた約20年前からのつきあいであることは
以前に書いた。
徐々に店舗数を増やし拡張を始めた頃だ。
すた丼やラーメンを食べたこともかつてはあったが、
最近は専ら、生姜ライスを肉増しで食べる。

食券を渡してから約7分で生姜ライス肉増しが出来上がってくる。
半分に盛られたご飯にはタクアンが添えられ、ワカメと豆腐の味噌汁がつく。

しょうが焼きは望み通りの豚バラ薄切り、ぴらぴらで脂身たっぷりの肉だ。
ねぎ塩しょうが味に炒められ、もちろんニンニクの味はしない。
かつてよりも塩味は薄くなっているように思われる。

生姜ライスの3分後に唐揚げ皿が出てくる。
小ぶりな鶏唐揚げが3個、皿にのせられている。
コロモの色が黒ずんでいて、見た目に揚げ過ぎなことが分かる。

食べてみると、案の定肉は硬く、旨味も抜けていて、コゲの味がする。
新たな定番品となることを目論む新メニューのようだが、
ちょっと調理を改善しないと厳しいのではないかと思った。
実際、周囲を見渡して、唐揚げを食べている客は皆無だった。

カレー皿、餃子もあまり質は高くないので、
生姜ライスにサイドを加えるなら生姜皿ということになってしまう。
ひたすらしょうが焼きを食べに来るのがよさそうだ。
唐揚げは撤退して、納豆をメニューに加えてほしいと思う。