物価高騰のこのご時世であり得ないコストパフォーマンス（#とんかつ檍） : とんかつ檍 蒲田本店

とんかつ檍(あおき) 蒲田本店＠蒲田

●【平日のお昼限定】ミックスかつランチ定食 1500円

JR蒲田駅東口から徒歩5分、駅前の大通り（区役所前本通り）から一本脇に入った路地裏に店を構える「とんかつ檍」。

とんかつの名店が集結する蒲田エリアでも屈指の人気店で、こちらの「檍」と「丸一」「まるやま食堂」の3軒で“蒲田とんかつ御三家”と呼ばれることもある。

平日昼でも行列ができる人気店で、この日は平日13時過ぎで3人待ち。10分ほど並んで店内へ案内。並んでいる間に店員さんが注文を取って、並んでいる間にタイミングを見計らって調理をしているので、着席してからそれほど待たずに料理が提供される。

この日は平日お昼限定の「ミックスかつランチ定食」(1500円)をチョイス。ロースかつ(170g)とヒレカツ1個(60～70g)の盛り合わせでボリューム満点。ライス、豚汁、漬物付き。平日昼限定とはいえ、この内容で1500円とは、物価高騰のこのご時世であり得ないコストパフォーマンスだ。

豚肉は千葉県の銘柄豚の「林SPF豚」を使用。SPF＝Specific Pathogen Free（特定病原体不在）で、帝王切開によって産まれ、微生物的に隔離させた環境で一定期間人工哺育することで、特定の病原菌を持っていない赤ちゃん子豚をプライマリーSPF豚（種豚）として繁殖させたもの。

「林SPF豚」の肉質は柔らかく、脂身も上品な甘さがありくどくないのが特徴。衣はサクッと揚がった綺麗なキツネ色。揚げ油は豚の背脂から作られる純正ラードを使用している。パン粉も甘みが感じられる高品質のパン粉を独自の配合で仕上げているそうだ。

「檍」では世界各国の厳選された塩でとんかつをいただけるのも特徴。卓上にはパキスタン産のブラックソルト（ナマック）やヒマラヤ産ピンクソルト、沖縄産の海水塩（粟国の塩）が置かれている。ソースもいいけど、塩で食べると豚肉本来の旨味や甘みをさらに引き立ててくれるのを実感できる。

とんかつソースも自家製で、ワインやからしなどを加え、独自の配合で仕上げたもの。とんかつを一切れずつソースと塩で交互に食べることで、最後まで飽きずに楽しめる。

とんかつ檍(あおき) 蒲田本店＠蒲田

●極上ロースかつ定食(230g) 2500円

JR蒲田駅東口から徒歩5分、駅前の大通り（区役所前本通り）から一本脇に入った路地裏に店を構える「とんかつ檍」。

とんかつの名店が集結する蒲田エリアでも屈指の人気店で、こちらの「檍」と「丸一」、「まるやま食堂」の3軒で“蒲田とんかつ御三家”と呼ばれることもある。

2016年に港区大門に「檍」の2号店がオープンしたのを皮切りに、「檍」ブランドで浅草橋店、銀座店、横浜馬車道店、羽田イノベーションシティ店、日本橋店、札幌店、札幌大通店と積極的に多店舗を展開。

「檍」の蒲田本店の隣にあるカツカレー専門店「いっぺこっぺ」も姉妹店で、「いっぺこっぺ」ブランドでは芝大門店、飯田橋店、秋葉原店、西新宿店を展開している。

平日昼でも10人以上並んでいる日も多い行列店。この日は平日昼12時台で6人待ち。20分ほど並んで店内へ案内。並んでいる間に店員さんが注文を取って、並んでいる間にタイミングを見計らって調理をしているので、着席するのと同時に料理が提供される。

通常メニューのとんかつは千葉県の銘柄豚の林SPF豚を使用しているが、この日は限定メニューの岩手県産の白金豚(プラチナポーク)を使用した「極上ロースかつ定食」(2500円)をチョイス。

白金豚はランドレース(L)、大ヨークシャー(W)、バークシャー(B)の三種の血統の混じった「LWB」と呼ばれる品種。筋繊維がとてもきめ細かく、脂の乗りが特徴。「LWB」の品種の豚の特徴として、じっくり時間をかけて、ゆっくりと育つということがあり、この育て方によりロースの芯が小さめで、脂が厚く乗るという肉質となるそうだ。

旨味が詰まった脂身は不飽和脂肪酸が多く含まれているのでサラッとした舌触りでくどさを感じず、普段、豚の脂身が苦手な人でも白金豚の脂身だけは食べられるという人も多いそうだ。

お米もふっくらツヤツヤでしっかり美味しい。とんかつに限らず、「定食」の満足感は最終的に白米が美味しいかどうかの印象が強く左右する。お米は新潟県は世界農業遺産の佐渡ヶ島で作られる「佐渡島米」を使用している。粒感を感じるしっかりとした食感と強い甘みが特徴でとんかつをさらに美味しくさせてくれる。

とんかつ檍(あおき) 蒲田本店＠蒲田
・特ロースかつ定食（300g） 2000円
・カタロースかつ定食（300g） 1800円

JR蒲田駅東口から徒歩5分、駅前の大通り（区役所前本通り）から一本脇に入った路地裏に店を構える「とんかつ檍」。

とんかつの名店が集結する蒲田エリアでも屈指の人気店で、こちらの「檍」と「丸一」、「まるやま食堂」の3軒で“蒲田とんかつ御三家”と呼ばれることもある。

蒲田本店のメニューは以下の通り。
・【平日お昼限定】ランチロースかつ定食（170g） 1000円
・上ロースかつ定食（200g） 1500円
・特ロースかつ定食（300g） 2000円
・小カタロースかつ定食（200g） 1500円
・カタロースかつ定食（300g） 1800円
・リブロースかつ定食（400g） 2800円
・ひれかつ定食（170g） 1500円
・特ひれかつ定食（200g） 2000円

物価上昇が続くこのご時世で、2014年の時点から値上げしていないのは素晴らしい企業努力だ。

「特ロースかつ定食」や「カタロースかつ定食」「リブロースかつ定食」などお肉の量が300g以上になるメニューについては、注文時に店員さんより「お肉の中心が赤くなる場合がありますが大丈夫でしょうか」と確認がある。

店内はカウンター10席のみの奥に細長い造りで、1席分の幅も狭く約50cmぐらい。一般的な成人男性の肩幅が約50cmで肘の横張りを考慮して1人幅60cmというのが、隣の人と肩肘がぶつからないカウンター席の基本サイズなので、こちらでは大柄な男性が隣合って座ったら肘が当たるぐらいの狭さ。

行列店の場合、席数を増やして回転を早くするのか、席数を減らして居心地を良くするのかどちらがお客にとって望ましいのか判断が難しいところだが、こちらのお店では席数を1席でも多く作り、客回転を早くしてお客さんを待たせないというのをモットーにしている。


●特ロースかつ定食（300g） 2000円
定食はとんかつと白飯、豚汁、漬け物がセット。300gの分厚いロースかつは迫力満点。肉の断面が3cm～5cmの厚切りになるので、芯はほんのりピンク色のミディアムレア。歯で楽に噛みきれる柔らかい肉質と脂の甘みが特徴。

豚肉は千葉県の銘柄豚の林SPF豚を使用。SPF＝Specific Pathogen Free（特定病原体不在）で、帝王切開によって産まれ、微生物的に隔離させた環境で一定期間人工哺育することで、特定の病原菌を持っていない赤ちゃん子豚をプライマリーSPF豚（種豚）として繁殖させたもの。


●カタロースかつ定食（300g） 1800円
豚のロースは背中の中心の部分で、背骨の両側にある部位のことを指しており、肩ロースはロースよりも首に近い場所に位置している。ロースは赤身と脂身がくっきり分かれている一方、肩ロースは赤身に脂身が網目のように広がっているのが特徴。

味わいとしては淡白で上品な味わいのロースと比べると、肩ロースの方が旨味が濃厚でコクがある。肩はとてもよく動かす部分であることから、他の部位に比べて筋肉質になると言われているが、こちらの肩ロースは丁寧に筋切りされていて、むしろロースよりも柔らかい食感。

とんかつ檍(あおき)＠蒲田
・ロースかつランチ 1000円（平日のお昼限定）

JR蒲田駅東口から徒歩5分、区役所前本通りの大通りから1本曲がった路地裏にある2010年創業のとんかつ屋。駅から半径1km以内にとんかつやカツカレーを提供するお店が100軒以上あるとも言われる蒲田エリアでも屈指の人気店。

普段は平日昼でも10人以上並んでいる行列店だが、この日は昼12時過ぎで5人しか並んでいなかったのでタイミングが良かった。20分ほど待って店内へ案内。並んでいる間に店員さんが注文を取りに来るので、着席する前から順番に料理を作っているので客回転は速い。

豚肉は千葉県の銘柄豚の林SPF豚を使用。平日お昼限定のロースかつランチでも170gとボリュームたっぷり。上ロースかつ(1500円)は200g、特上ロースかつ(2000円)は280gとなる。上ロースカツや特上ロースカツは肉の断面が3cm～5cmの厚切りになるので、芯はほんのりピンク色のミディアムレアのなるのが特徴だが、ロースかつランチは厚みが1cm～2cmで中までしっかり火が入っている。それでも極上の柔らかさ。噛むたびにジューシィな肉汁が溢れている。

「檍」といえば世界各国の厳選された塩でとんかつをいただけるのも特徴。一応ソースも置いているが塩とソースで食べ比べてみると、塩で食べる方が豚肉本来の旨味や甘みをさらに引き立ててくれるのを実感できる。この日は4種類の塩があり、定番のパキスタン産ヒマラヤ岩塩のナマック(ブラックソルト)とピンクソルト、モンゴル産の岩塩、ボリビア産のウユニ塩湖の海水塩があった。

付け合わせのキャベツはたっぷりで、ご飯もツヤツヤピカピカでしっかり美味しい。豚汁、お新香がついて税込1000円ピッタリ。予算1000円のランチなら都内トップクラスの最高のコストパフォーマンスだと思う。

他のとんかつの大衆店でも、豚肉自体のグレートや揚げ方の技術を追求していたり、付け合わせまで全て手作りでこだっている名店ももちろんあるが、1000円ポッキリでこのボリュームとクオリティのとんかつ定食を提供しているお店はなかなかない。

蒲田の本店の他に、2016年1月に2号店となる大門店をオープンして以来、銀座店(2018年3月オープン)、浅草橋店(2018年8月オープン)と都心部に4店舗展開。東京以外では2019年3月に札幌本店、同年11月に札幌大通店、11月に横浜馬車道店と積極的に店舗を展開している。ちなみに蒲田本店以外では平日ランチのロースかつ定食は1200円。

蒲田本店の隣にはセカンドブランドとなるカツカレー専門店「いっぺこっぺ」を2015円2月にオープン、こちらも2019年5月に芝大門店、10月に飯田橋店を店舗を拡大している。

以前はこちらの「檍」と「丸一」、「鈴文」の3軒が、蒲田エリアでも特に行列ができる人気店として蒲田の"とんかつ御三家"と称したり、「富善」を加えて"とんかつ四天王"と呼ぶケースもあったが、「鈴文」は2016年9月に店主高齢のため、惜しまれながら閉店。「富善」は2018年6月に閉店し、2020年1月になんと沖縄県名護市で復活オープンしている。

現在は「まるやま食堂」を加えて"新・とんかつ御三家"と称されることが多い。いずれにせよ「檍」と「丸一」が蒲田エリアのとんかつの二大巨頭であることは間違いない。

とんかつ檍(あおき)@蒲田で、平日昼限定の「ロースかつランチ定食」(1000円)。

ランチのロースでも170gありボリューム十分。前回食べた上ロース(200g)と比べてしっかり中まで火が通ってる。世界各国の厳選した塩で食べる。柔らかくて肉汁たっぷりの林SPF(特定病原体不在)豚。肉も衣も上品な味わいで塩にぴったり。

小皿に盛り付けた塩は手前から時計回りにパキスタンのヒマラヤ岩塩ピンク、モンゴル岩塩(太古からの贈り物)、イタリア天日塩、ウユニ塩湖の塩、ペルーアンデスインカ天日塩、真ん中は沖縄粟國の海水塩。

一番人気の「ナマック」というパキスタン産のヒマラヤ岩塩は、太古の海水が岩塩となり、さらにマグマの高熱で焼成されたブラックソルトで、温泉みたいな硫黄的な香りのある独特の風味。

たまたま昼休みが遅れて12時50分頃の一般的な昼休みが終わる時間帯に行ったら3人待ちだった。普段は12時台だと15人以上並んでいるのが当たり前。ただし、食べ終えて13時30頃にお店を出たらやっぱり15人ぐらい並んでいたのでたまたまタイミングが良かったようだ。

蒲田駅東口の有名なとんかつ屋「檍（あおき）」。昼間は行列でとても昼休みに間に合わないので仕事上がりの夕方に来てみた。18時前だけどすでに満席+外待ち1名。とはいえ昼間の長蛇の列に比べれば全然マシ。

店内はL字型カウンターの10席のみで１席分のスペースも狭く、気をつけないと隣のお客さんと肘が当たるぐらい。行列店のラーメン屋のような雰囲気。

「上ロースかつ定食」（1500円）をチョイス。ランチのロースかつは170g、上は200g、特上は280gだそう。上でもかなりのボリューム。フライヤーでシュワシュワと穏やかな音をたてて揚がったとんかつは一度まな板の上でしばらく放置して余熱で中にじっくり火入れしているようだ。

お肉は分厚くて中心はレアだが、林SPF豚を使用しており、SPF＝Specific Pathogen Free（特定病原体不在）で、豚の場合、帝王切開で生まれた豚由来の特定病原体を持たない豚になる。

肉自体が柔らかくさらにレアな食感なので今まで食べてきたとんかつと全く異なる感覚。豚っぽい臭みがないのと同時に旨味もそこまで強くはなく、さらに火入れがレアなのでとても淡白な味わい。卓上にPOPで「塩でどうぞ！」と強く主張しているけど、確かにこれにソースを使ったら何もかもソース味になってしまうな。

カラッと揚がった衣の上に塩をサッとふりかけると、淡白な肉の味わいの奥にある上品な旨味が感じられる。甘みの強い脂身と交互に食べるとよい感じ。レモンも付いているがこれもかけない方がいいぐらい。

塩にはとてもこだわっているようで沖縄・粟国の塩やイタリアの天日塩、パキスタンのヒマラヤ岩塩ナマック、他にもモンゴルやパキスタン、ペルーインカなど世界各国の塩が揃っている。ただし席から届く範囲は限られているので、すべての塩を制覇するには何回か分けて来ないといけない。これはマニア心をくすぐられるなあ(笑)

肉の味が淡白なところは好みが分かれそうだけど、肉質、揚げ方、ボリュームは文句なし。付け合わせも手抜かりないしこれでランチ1000円だった相当お得感があるから行列が出来るのも納得だ。

ちなみにビールやお酒を飲む場合に定食からご飯抜きにしてもらうこともできるが、ご飯抜きでも値段は変わらないそう。