ここは学食か！？　ワンコインの定食から、おじちゃんの心意気が伝わる… 下町の定食屋さん。 : がんころ食堂

［東京都大田区］［来訪回数：5回］
2021/9/9（木）
新蒲田三丁目にある定食屋。

場所は… 環八の南側、道塚本通りの住宅街に潜む。
環八「新蒲田一丁目」交差点から南の小道に入り、次の小さな信号を右折。そこからすぐ左手。
JR蒲田駅から徒歩15分弱。金曜定休。

目立たず地味な店構えながら、何とも素通りできない佇まい…
これは私好みの店に違いない！

店頭にはモビールのような形で、日替ランチのメニューが出ている。
　サバ味噌煮（￥450）、サバの塩焼・サンマヒラキ・赤魚煮付け・ベーコンエッグ（￥500）
　塩さけ・とんかつ・豚のロース焼（￥550）
　サンマ開き、サンマ塩焼き、豚ロース生姜焼

扉を開けると「いらっしゃーい！」威勢の良い声が出迎えてくれる。
客席は、L字カウンターのみ12席ほど。
全席禁煙。テレビではNHK総合テレビジョンが流れる。

隣席と隔てるアクリル板あり。
店内では換気扇が唸りをあげており、排煙用だろうが、換気の面でも効果がありそう。

注文から調理まで、おじちゃん一人で対応しているので、
まれに注文を忘れられることもあるが、まあ仕方ない(^-^;)
調理器具の陰になる席もあるしね〜。
オープンな厨房で複数の鍋やフライパンと対峙し、出来たものから次々に提供してゆく。
客は、揃いも揃って男性作業員・男性サラリーマンである。

壁にはお品書きが貼られており、日替わり以外にも「ウインナー野菜炒め」とか、
いろいろ作ってくれるようだ。「納豆を付ける」といったカスタマイズも可能。
また、夜はちょっとお酒を引っ掛ける場所にもなりそう。

最初から安いのに「半ライスにすると￥50引」というから太っ腹すぎる。
普通で注文しても、それほど量が多いとは思わないが、
実際に半ライス仕様で注文する人が、全体の3割くらいいる。
これを使えば、￥400から定食が食べられることになる。ここは学食か(^-^;)
ちなみに、卓上に置かれた麦茶も、濃い味で美味しい〜

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■サバ味噌煮定食（￥450）
まずは… この値段に驚愕！
ここは東京都。内容はともかく￥500を切るランチというのは稀有な存在だ。
はっきり言って、弊社の食堂より全然安い(T-T)

そして… この品数に刮目せよ！
メイン（サバの味噌煮）・揚げ春巻・ひじき煮・オクラ和え・味噌汁・ごはん・漬物。
大田区万歳、蒲田万歳！

サバの味噌煮は食堂の定番、これは期待通りの味でごはんが進む。
まあ、少し小骨が多いかな…と思う程度。
オクラは青じそドレッシングで和えてあり、さっぱりと健康に良さそう。

感心したのは「味噌汁」だ。なめこと三つ葉がたっぷりと入っている。
もちろん、三つ葉は新鮮でシャキシャキ！
￥450の定食で、この味噌汁を出そうという心意気が素晴らしい(^-^)

それに、きゅうりの糠漬も深い旨味がある。
特にインスタ映えすることもない、見た目には至って普通の漬物だが、
こういう美味しさこそ、私は大切にしたい。

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■豚のロース焼定食（￥550）
薄切りの豚肉が5〜6枚。片栗粉の衣をうっすら付けて、柔らかく焼き上げてある。
甘辛い醤油ダレで、ごはんの進む味に仕上がっている。
今日は、ごはんの炊き加減がちょっと柔らかかったかな…

前菜4品は、里芋入り筑前煮・春巻・じゃがいも甘辛炒め・きゅうりの糠漬。
春巻が揚げたてアツアツだったのには、ちょっと感動した。
筑前煮には里芋のほか、大きなごぼうも入って、食べ応えあり。

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■赤魚の煮付け定食（￥500）
最初に出てくる小鉢4種は（春巻、ひじき煮、オクラポン酢、きゅうり糠漬）
どうやら毎回同じのようだ。
赤魚は、薄味で上品に煮付けられている。
その味は、お高い食堂と比べても決して劣るものではない。

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■塩さけ定食（￥550）
定食の定番ながら、逆になかなか食べる機会がないおかずの一つ。
昔ながらの塩辛い鮭をイメージしたら、意外にもマイルドな塩加減。
まろやかな旨さで、ごはんが進む。
豆腐・わかめ・刻みねぎ入りの味噌汁もいい感じ♪
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食べ終わったら、カウンター上に食器をあげてご馳走さま。

この店の存在は、もっと早くに知りたかった。
目立たない小道の脇に、良質な個人店が「現役」で息づいている蒲田…
いやはや、奥が深い。