コーヒーは美味しかったですが、ケーキがイマイチ : 琵琶湖

蒲田は、東急目黒線の前身の目蒲線時代は、武蔵小山から直通だったこと、親戚もいたことから何かと縁のある土地でしたが、その蒲田でも梅屋敷エリアということになると、学生時代にかてきょうのバイトで週1回通ったのが数少ないご縁です。
そう言えば、かてきょうも随分やりましたが、その教え子は、ごく一部を除いて縁が切れてしまっており、どこでどうしているのか分かりません。
ただ、私が大学生の時に中学ないし高校生でしたので、せいぜい５～７歳くらいしか離れておらず、もういいおっさんなんですよね。
そう考えるととても不思議な感じすらします。

さて、この日は、翌日の朝食用のパンの調達先として、梅屋敷のブーランジェリーボヌールにターゲットを定めましたので、それを核に食べログ活動を組み立て、ランチは、梅屋敷駅近くの「オアシス」というインド料理店にてハイダラバディビリヤニをいただきました。
久しぶりのビリヤニだったので期待したのですが、結果の方はもう一つ。
まあ、食べログ頼りは当たりはずれがあるのは覚悟してましたし、好き嫌いの類いかもしれないので、それほどのダメージは受けず、気を取り直してコーヒースポットとしてリストアップしていた当店に向かいます。

当店は、オアシスの並びで、梅屋敷駅前から伸びる商店街「ぷらもーる梅屋敷」沿いにあり、オアシスから東邦医大通り方面へ少々進んだぷらもーる四番街にあります。

街の喫茶店のイメージですので、古びた雰囲気のお店を想像していたのですが、ファサードを見る限りは廃れた雰囲気は無く、むしろ色々と手の入った活気を感じることができるお店です。
店頭には、ちょっと気の利いた感じのメニューも掲示されており、テコ入れがなされているなという感を強く持ちました。

入店するとすぐに店員さんが出て来て、人数と喫煙の有無を聞かれます。
一応分煙にはなっているようですが、仕切りは一切無いので、極めて不完全な分煙です。
最初に対応してくれたのはアルバイトと思われる若い女性だったのですが、いちいちマスターと思われる中年の男性に許可を求めながら仕事を進めている感じがありありでした。
それほど初心者マークバリバリの女性でもなかったので、これは指導教育が行き届いているという面ではプラスの評価もできますが、支配型のマネジメントが好きなオーナーなのかなと、こちらはややネガティブな意味での見方もできます。

問いかけに対して「禁煙」と応じたので、奥の方の禁煙席の方へ案内されました。
卓上にはメニューが備え付けですが、このメニューが随分立派です。
店頭に出されていた整ったメニューを小分けに整理したメニューですが、街の古びた喫茶店には似つかわしくないものでした。
ひょっとしたら広告代理店かコンサルあたりを使っているのでは？と思わせるものがあります。

コーヒーは、ブレンド、アメリカンとアレンジコーヒー類でストレートコーヒーはありませんが、ブレンドコーヒーについては、ブラジル25%、グァテマラ20％、コロンビア20%、モカ15%、ホンジュラス20％とこだわりのブレンド割合表示があります。
フードメニュー、スイーツメニュー、セットメニューも多彩に用意されています。
お目当てのケーキには、好物のニューヨークチーズケーキがありましたので、そのブレンドコーヒーとのセット780円を注文しました。

待つこと3～4分ほどで注文の品が運ばれてきました。
ニューヨークチーズケーキは、チーズケーキの上にホイップクリームが乗り、さらにイチゴジャムで飾り付けをしています。クリームチーズとエダムチーズを7:3の割合で配合して生クリームを加えたケーキとのことですが、それほど味に深みがありません。
これまで数多くのチーズケーキをいただいてきましたが、その中で上位の味では無かったですね。
それに対してコーヒーはとても美味しい。
特に品のいい酸味が際立っているコーヒーでチーズケーキとの相性も良いです。
コーヒー専門店ジャンルのお店では無かったので、あまり期待はしていなかったのですが、ケーキよりもコーヒーの方をむしろ評価したいですね。

フードメニューの実力は未知数ですが、今回のニューヨークチーズケーキからは、ややメニューなどの形式先行の感を免れなかったも事実。
ただ、コーヒーが美味しいのは何よりですので、ストレートコーヒーの導入などもう少しコーヒーメニューを充実させてもいいように思われました。
それからやっぱり分煙をしっかりして欲しいということ。
改善点も目に付くお店でしたが、逆にまだ変われる潜在力も持ち合わせているお店だとも思えました。