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食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
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出色の「二種もり」
こちらの誕生については、方々から情報が入っていた。
ご主人は駒込の「小松庵」の出身で、かつて池袋のルミネに入っていた支店を任されていた方とのこと。
元々蕎麦屋の2代目で、そちらの支店が撤退した後に実家に戻り、以前の店舗を手直ししてリニューアルオープンさせたというのが実情のようだ。
「小松庵」の出身となれば、十条の「一東庵」の兄弟弟子と言う事で、おのずと期待が高まっていた。
早く訪れたいと思いつつ、何せ23区内とは言え我が家からはちょっと行き難い場所なので、延び延びになっていた。
平日の昼に時間を作って足を運んでみた。
場所は「大森町」という、各駅停車しか止まらない京急の駅近く。
しかし駅前の判りやすい立地のせいもあるが、実際に出掛けてみると電車を乗り継いで拙宅から約1時間ほどで到着した。
商店街の一角だが、店頭の植え込みの青葉が目に眩しく、敷石を数段上がる清楚なアプローチが好ましい雰囲気を醸し出している。
木を多用した明るめの店内は、カウンター5席とテーブル席10席ほど。
開店直後の11時半を少し回った時刻だが、既に4.5名の先客が居る状況。
L字のカウンターの一角に通される。
手渡されたメニューには定番ものが並んでいるが、別紙には平日限定のお得なランチメニューが載っている。
その中から小鉢や天ぷらなどがセットされた「もりいろ」(1,600円)を選択。
合わせて冷酒に「墨廼江」を注文。
ちびちびとやっているうちに、「豆富の鴨そぼろ餡かけ」の小鉢が出された。
奴にカットされた絹ごし豆腐に、鴨のミンチが散らされた薄味の餡がたっぷりと掛かっている。
豆腐の中心がやや冷たかったのが気になったが、味の面は良好。
次いで「天ぷら盛り合わせ」が登場。
内容は結構大ぶりな海老一尾に、野菜はヤングコーン・スナップエンドウ・茄子で、揚げの技術は上々。
塩で食べさせるが、海老には旨みが有り、野菜もなかなか美味しい。
蕎麦は産地も打ち方も違う2枚の「せいろ」が、時間差を置いて運ばれる。
1枚目は'茨城の古河産'で、きちんと揃った微粉の細打ちで、香りもある。
茹で上げも精妙なため、食感も喉越しも申し分のない仕上がり。
2枚目は'長野の南相木産'で、こちらは粒が確認できるほどの粗挽きの太打ち。
噛みしめると甘味も感じられ、適度な弾力も心地よい。
いずれも盛りはしっかりと有るため、食べ応え十分。
ここで感心したのは、提供される蕎麦の温度。
「一東庵」でもそうだっだが、口にした蕎麦は氷水でキンキンに冷やされたままでは無く、常温の水に一旦くぐらせて、少し温度を上げてから盛られている。
冷たい状態の蕎麦を出すことがサービスと考える人も多いようだが、人間の舌に美味さを感じるには多少温度が上がった方が好都合。
その昔は茹でた蕎麦を晒すには夏場でも井戸水しか無く、そのくらいの自然の温度の方が、蕎麦の味や香りを楽しむには理に適っている。
つゆはやや濃いめだが、かえしと出汁のバランスが取れた中庸な味わい。
薬味には、おろし立ての本山葵が付いている。
蕎麦湯は手が加わったもので、とろみもあるが嫌味を感じるほどでは無く、後味は案外すっきり。
最後に甘味として「そば餅」が出された。
蕎麦粉を加えた餅を丸めて、黄粉を塗したものに黒蜜が掛かっている。
甘味がきつくない点が良い。
丁寧な仕事振りとセンスの良さが認められ、何より2種のそばのレベルの高さが印象に残る。
質量ともにこの内容であれば値段は良心的で、満足度は極めて高い。
奥の厨房では店主の仕事を先代がサポートしている様子が窺え、店の成り立ちや体制は「じゆうさん」に似ている。
しかし店の立地では、遥かにこちらの方が良い。
蕎麦の美味さに加え、駅前という便の良さから、人気店となるのは必至であろう。
昼の訪店一回のみでの書き込みは私の主義に反するが、好ましい印象を留めておきたく、敢えてアップさせていただいた。
次回は横浜のみなとみらいやミューザ川崎でのコンサートの帰りに、寄ってみたいと思う。
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蓼喰人
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店舗情報の編集
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店名 |
もりいろ
|
---|---|
受賞・選出歴 |
そば 百名店 2024 選出店
食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店
そば 百名店 2022 選出店
食べログ そば 百名店 2022 選出店 |
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-3761-6055 |
予約可否 |
予約可 昼の部予約は平日コースのみ |
住所 | |
交通手段 |
京浜急行線 大森町駅 徒歩1分 大森町駅から102m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥4,000~¥4,999
¥2,000~¥2,999
|
支払い方法 |
カード可 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、iD、QUICPay) QRコード決済可 (PayPay) |
席数 |
19席 (カウンター5席、テーブル席14席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
オープン日 |
2014年12月17日 |
備考 |
※ラストオーダーが表記時間より早めて閉店する場合あり |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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土曜日の午後に「ミューザ川崎」で催される、マチネコンサートに出掛ける。
その前に昼食を摂ろうと思いついたのが、こちらの蕎麦屋。
京急の「大森町」で途中下車して向かう。
約2年ぶりである。
駅近くの商店街の中だが、店頭の植栽の新緑が清々しい。
開店の11時半直前に到着したが、すでに2人の方が待っている状況。
定時に扉が開き、一人客用の左手カウンターの一角に通された。
まずはビールをもらおうとするが、別書きになったベルギービールが面白そうなので、その中から「VEDET エクストラホワイト」を頼む。
小瓶にタンブラーが添えられて登場。
フルーティーで、すっきりとした口当たりが好ましい。
前回頼んだランチメニューは平日限定のため、アラカルトでの注文となる。
蕎麦も肴類も'季節のおすすめ'がなかなか魅力的。
その中から「桜海老卯の花」をもらう。
すぐに出された小鉢には、桜海老の旨味を含ませてしっとりと煮上げた、優しい味わいの卯の花が盛られている。
本来ならば'おすすめ日本酒'に並ぶ垂涎ものの銘柄を追加し、肴にも何品か頼んでゆっくりしたいところだが、後のことが有るのですぐに蕎麦を注文。
こちらの仕事が判る「鴨ロースと九条ねぎの冷やかけ」を選択。
タイミング良く運ばれた鉢は、蕎麦の上に色鮮やかな抱き身のスライス3切と、水にさらして辛味を除いた九条葱の薄切り、さらに茗荷の繊切りが盛られ、端麗な面持ちの冷たいつゆが張られている。
まず蕎麦を手繰るが、しなやかさには欠けるが、十割らしいくっきりとした歯応えが好ましい。
鴨は真空調理が施されているのか、ソフトでジューシーな仕上がりで多少の匂いは有るが、葱と共に口に運べば全く気にならない。
'冷やかけ'用に調整されたつゆは、清澄ながら旨味は十分で絶妙な塩梅を見せている。
鴨を使った種物では、鴨肉の味をつゆに溶け込ました冬場の「鴨南蛮」の重厚さに勝るものは無い。
今回の'冷やかけ'は鴨の味がつゆに反映されているわけでは無く、別仕立ての鴨ロースを上置きしただけなので、一体感という観点からすれば醍醐味に欠ける。
しかし暑い時期に相応しいメニューとして試行錯誤の上で考案された、創意工夫は褒められるべきこと。
途中から「黒七味」を振り入れれば味に変化が生まれ、全てを飲み干して満足感に浸る。
短時間ながら、こちらのハイレベルな仕事の一端は十分に確認できた。
とは言うものの、折角訪れたのだからもっとゆっくりと「蕎麦屋酒」を楽しみたかった、というのが本音。
次回は是非、こちらだけを目指して足を運んでみたい。