奥能登の地酒「竹葉」の呑み比べで、つい呑み過ぎちゃいました。 : 百万石のおもてなし　金沢乃家 三田NNビル店

奥能登の地酒「竹葉」は都内の居酒屋で見かけることはほとんど無い銘柄ですが、2017年全国新酒鑑評会の金賞を受賞したり、2014年の燗酒コンテスト2014熱燗部門 金賞受賞するなどの実績がある能登の宇出津港に面する海の酒蔵「数馬酒造」という酒蔵のお酒です。
銀座の鰻の名店「竹葉亭」で燗酒を注文すると出てくるのがこの「竹葉」というお酒です。
その酒蔵から、ほぼ全銘柄を持ち込んでの日本酒会に参加させてもらいました。

その特徴は能登半島で唯一海に面していない旧柳田村の山の中腹より湧き出すという硬度1.7の超軟水を仕込み水に使い、能登の米、能登杜氏仕込みによる酒造りを行っている明治の初めから続く古い酒蔵ですが、若い社長が新たな試みにチャレンジする活気のある酒蔵になっています。

今回の出品銘柄は
1.竹葉　大吟醸　無濾過袋しぼり
2.竹葉　能登大吟
3.竹葉　純米吟醸
4.竹葉　能登純米
5.竹葉　純米　しずく　無濾過生原酒
6.竹葉　能登純米　しずく　無濾過生原酒
7.竹葉　しぼりたて生原酒
8.竹葉　活性にごり酒
9.竹葉　能登上撰
10.竹葉　能登の梅酒
11.　？？？？？（これはナイショです）

料理も能登らしく
・甘海老の塩辛、べろべろ
・寒鰤の白山仕立て
・金沢おでん
・能登牛のホイル焼き
・輪島の海女獲り若布の酢の物
・海鮮バラちらし
と、酒に合わせたとりどりの料理です。

金属製のバットに氷を敷き詰めて冷やした四合瓶がずらりと並び、利き酒グラスで一通り飲み比べた後は気に入った銘柄をお替り自由なので、ついつい調子に乗って呑み過ぎてしまいました。
これで会費は5000円ぽっきりと超お得です。
こんなお得な日本酒会は、一度系列店にいって「日本酒の会」に入会すると案内メールが送られてくるので、日にちが合えば即応募すれば行くことが出来ますので、日本酒好きの方にはおすすめです。

外食自粛中につき過去の写真を発掘しています。

石川県には33蔵の酒蔵があります。
日本一は新潟県の88蔵、以下長野76蔵、兵庫68蔵、福島61蔵と続いて、33蔵は栃木、埼玉、石川で同率18位なんだそうです。（国税庁平成28年度調査）
その33蔵を全て集めて200銘柄以上の地酒が飲み放題で軽い食事付きで5千円という忘年会が開催されたのが、このお店です。
とはいえ店舗内では収まりきらないので、同じビル内のホールを借りての大忘年会です。
名目は一応「石川県人大忘年会」という事になっていますが、実際は石川県の地酒が好きな人なら誰でも参加可能というユルイ飲み会になっています。

料理は枝豆、唐揚げ、ポテトフライと言った軽いものから始まって、金沢おでんに能登豚ホイル焼きが用意されていましたが、それよりはどの銘柄を呑むかよく考えて呑まないと、とても全部味見することなんかできません。

結局13銘柄をワイングラスに少しづつ飲みましたのでトータルで4合～５合くらいは呑んだような感じです。
日本酒好きの方で北陸の地酒がお好きな方は、年末が近づいたらお店のHPをチェックしてみてください。

三田のNEC本社近くのビルの地下にある金沢乃家という居酒屋で日本酒の会をやるからと誘われて参加してみました。
会費は4,000円で簡単なコース料理に加賀・能登の地酒を飲み放題という破格の設定なので、どうせ乾きもの的な軽いつまみだろうと思っていたら、ちゃんとした料理が次々に出てきたので驚きました。

まずは加賀野菜金時草豆腐、加賀野菜の金時草（きんじそう）という菜を刷り込んだ豆腐で爽やかな香り。
2品目は菜の花と蓮根チップスのサラダ、こちらも加賀野菜の小坂蓮根を薄切りにしてカラリと揚げた蓮根チップがパリパリとして歯ごたえが良い。
3品目はお造りで桜鯛の焼き霜造りと鰆、石川県では春の鯛は桜鯛といって旬の味です。鰆も魚偏に春と言うくらい春が旬で美味しい。
4品目は能登牡蠣の貝殻焼き、普通は生で食べる能登の岩牡蠣を敢えて焼き牡蠣にしてふっくらジューシーな熱々の牡蠣汁を味わえました。
5品目は寺岡畜産の能登牛の鳥野菜味噌ホイル焼き、能登牛は能登の自然の中で育った貴重な牛で、それを石川県人のソウルフードのとり野菜味噌をソースにしてホイル焼きした一品。見た目は地味ですが味は抜群に美味しい。
6品目は箸休めの甘海老の唐揚げ、大粒の甘海老をからっと揚げてあるので頭から尻尾までいただけました。
7品目は〆のヤマト醤油漬けの海鮮バラちらし、ヤマト醤油は金沢の金石港近くで藩政時代から続く老舗の醤油蔵で、その醤油に漬けた魚介類を細かく刻んだバラちらしは、醤油をかけずにそのままいただける。

お酒は本当にどんどん出してくれたので、どれだけ呑んだか記憶にありません。
こんな大盤振る舞いして大丈夫か心配になりましたが、新メニュー開発とお酒の仕入れを考える参考になるからということでした。
これは第2回（あるのかな？）も参加しないといけませんね。