原型をとどめるホルモン　～　夏冬 : ホルモン焼 夏冬

この辺も地上げが進んでますが、この通りは昔のまま。小さなお店は変わらずありました。「ホルモン焼　夏冬」です。
予約して6人で訪問しました。七輪で炭が燃えていて、ちょっと熱いけど、店内は冷房が効いてます。
生ビールで乾杯して、ホルモン盛り合わせを。

大盛　1500円

レバー、がつ、ハツ、コブクロ、ツラミ・・・　どれがどれかわからないけど、どんどん網に乗せて焼いていきます。
「あ、レバーはサッと焼けばいいから」とマスター。
え、まじ？　でもレア目で食べてみるとほんとに美味しい。全く臭みのない、甘いレバーが口中でとろけます。
やっぱりモノが新鮮です。これにはマスターも自信満々。
ハツもがつもしこしこ、こりこりで新鮮なのがよくわかります。うまい。
あとはよくわからん部位があるのがちょっとワイルド。嫌いな人は絶対無理だろうな。

もともとホルモンは、関西で「放るもん」つまり捨てるものだったという説がありますが、今や新鮮なホルモンは専門店ができるほど市民権を得ていますね。

キムチやもやしを挟んで、ホルモン大盛りを結局３皿平らげました。
レモンサワーやハイボールが進みます。

しかしこの日は、〆カレーがなくて残念。ここのランチのボカラカレーは、ほんとに辛くて美味いですからね。
散々食べて飲んで、ひとり3000円のCPも抜群です。
まあ、最終的にはホルモンだけじゃなくて、正肉も食べたくなっちゃうんですけどね。

このクソ暑いなか、会社の女子たちが「ネパール母さんのカレーが食べたいですぅ」と言うので。
お盆だからやってないんじゃないの、と暑いから行きたくないオーラを出したら、電話して営業しているのを確認済みですと。
仕事もそのくらい迅速かつ積極的にやってね。

ボカラカレー　大盛り　800円

ずっと「ネパール母さんカレー」と呼んできたのですが、正式にはボカラカレーというんですね。
サラダというかドレッシングのかかったキャベツを食べていると、ほどなく登場。

白いごはんに赤いスープカレー。オレンジの人参に緑のインゲン、黄色いジャガイモ、綺麗なカレーです。
おっと、チキンからビーフに変わりましたね。スジ肉が入ってます。

シャバシャバのスープカレーにご飯を合わせて口に運ぶと、酸味のある出汁の効いたスープの後に、唐辛子の辛さが追いかけてくる美味しいカレー。最初からバチンと来る辛さではなく、じわっと後からやってくる感じ。
「そんなに辛くないですね」と余裕をこいていた女子も、途中から無口になり、鼻水を啜りだす始末。ははは、辛いだろ。そう、こめかみ、首筋から汗が流れ、鼻水も出てくる、体内の水分が出口を探して暴れまわる感じの発汗作用。気持ちいい。

しかし、美味いには美味いんだけど、個人的にはチキンの方が好きだったなあ。
チキンだと、よりスープがクリアな感じになり、辛さの中に鶏肉の油の甘さが引き立つような美味しさ。
一方、スジ肉だと少しスープが濁る感じで、クリアさは若干落ちます。どうせなら、ドロドロになるまで煮込むくらいの方がいのかな。でもそうすると、シャバシャバなスープカレーじゃなくなっちゃうしな。

美味しかったです。カレーのルーをお代わりしても、ご飯を大盛りにしても800円。太っ腹です。
できればチキンカレーに戻してほしいけど、もつの仕入れの関係とかもあるんだろうな。
夏のカレーはうまいけど、帰りが汗だくになりました。

2011/1　（最初の写真3枚追加）
久しぶりにランチで訪問。もちろんカレーしかないので、「大盛りで」と注文。
あひゃー！　今日は大変なことになってます。赤い！　いやあ、実に赤い！　これが全部唐辛子・・・

親の敵のように、唐辛子をぶち込んでくれたネパールのお母さんに感謝。
今日のは、本当に一番辛かった。でも、食後はすっきりなのがすごいです。


2010/10
大門からほど近い、細い路地にある３軒のランチスポット。ハンコロで有名な穂久斗、冷汁の美味しいひじり亭の２店に挟まれた小さなお店が、ここホルモン焼 夏冬です。店主が加藤さんなんでしょうね。夏冬と書いてかとうと読ませます。
せまーお店には、手作り感満載の木製のテーブルに、安っぽいパイプ椅子が並び、なんともレトロ感が強い庶民的な雰囲気です。

ランチタイムは「ネパール母さんのカレー」￥８００一本で勝負しています。これがまたメチャ辛で、とても美味しい。食べるだけで汗が噴き出る刺激的なうまさで人気です。
このお店が夜はホルモン焼きの飲み屋になるというので、早速訪問してみました。

７時過ぎに行くと、ほとんど満席。先客の間に３人分の隙間を見つけて座りました。ホッピーの黒でカンパーイ。
キャベツ￥２００とキムチ￥３００をアテに飲んでいると、ホルモンがテンコ盛りで登場しました。シロ、カシラ、コブクロ、タンにレバー。すべて￥３００と激安のホルモンを５種類頼んだら、一皿に盛られていてビックリ。
これは凄いです。角切りというか、ぶつ切りのド迫力。これを七輪でじゅーじゅー焼きます。
タレに付けて食べると歯応え最高で美味い！タンの皮とか下処理をしていないので、ざくっとした歯触りがすごい。しかも新鮮なので全く臭みがないです。コブクロのコリコリ感とか、カシラの旨味とかすごいです。

おかわりは、ハラミ、タン、カシラで。豚のホルモン一本で勝負していて、全品￥３００のホルモン焼きはCP抜群ですね。
そして忘れちゃいけない、〆カレー。お昼に出しているネパール母さんのカレーを小皿でだしてくれます。トロトロに煮込まれたチキンと野菜の味がしみ込んだスパイシーなカレーで、〆には最高。　しかし、この日はいつもの真っ赤な唐辛子油がほとんどかかってなくて、あまり辛くなかったなあ。辛い日はとんでもないですから。

腹いっぱい食べて飲んで、ひとり￥３０００のうれしいお会計。ホルモン好きにはたまらないお店です。