ここはやっぱり醤油系 : 天虎

六本木「天鳳」からの独立店。芝大門の「天虎」さん。
久々に食べたら旨くて、思わず２連チャン。

実直そうなご主人。いくつになっても可愛く、控え目な女将さん。
そして、もうお一人のお若い男性店員さんの三人体制。

初日は醤油ベースの三・五（800円）＋味玉（100円）。
二日目は以前はなかった塩ベースの「豚ちゃん麺」（900円）＋味玉（無料券）を食べてみました。

麺は天鳳同様、札幌ラーメン王道の西山製麺。
スープは天鳳に比べ、マイルド感がある豚骨醤油。
醤油系ラーメンに関しては、やはり独特の存在感を発揮しております。

初めて食べる、塩ベースの豚ちゃん麺（トンチャンメンと読みます）はやや期待外れ。
塩ベースというより、豚臭さの無い博多ラーメンみたいな？？

やはりここで食べるべきは「一・三・五」に代表される醤油系、または味噌。
ランチ時、無料サービスの半ライスとの相性もバッチリ！といえましょう。

ごちそうさまでした。

ＪＲ浜松町駅から徒歩10分程度。
最寄り駅は都営線の大門駅、もしくは芝公園駅でしょうか。

このお店を語る上でどうしても外せないのが六本木天鳳さん。
どうやら天鳳さんで働いていた方が独立され、このお店を立ち上げたようです。
屋号も天鳳から「天」の字をとったと思われる「天虎」さん。

お店の前は仕事柄よく通るものの、ラーメン屋らしからぬ外観からか？まったくノーマーク。
マイレビュアーさんと天鳳さんの話題になった際、初めてその存在を知った次第です。
またマイレビュアーさんによれば、ここの女将さん（店長さん？）がすこぶる可愛い！との情報も聞きつけ、この日初訪問と相成りました。（笑）

外観・店内とも極めてシャレオツ。
そのオシャレ度は割と近くにあるシャレオツラーメン屋「サンク」さんと互角の勝負ができるほど。
サンクさん同様女子１名様でも入店しやすい環境かと思われます。

一番人気は本家「天鳳」と同じ豚骨醤油の「一三五(いちさんご）」。
また同じく本家の人気メニュー「めんばり」は「ばり三五」というメニュー名に変わっております。

「一三五」・「めんばり」なるネーミングの由来ですが、こちらをご参照下さい。
　　　　　　　　　　　　　↓
http://tabelog.com/rvwr/000898757/rvwdtl/3827667/

店内はカウンター関のみ10席程度。
自分は早い時間に来たので空いていましたが、コアタイムとなる正午前後には行列が出来るようです。

和風チックな店内に入ると噂の女将さんが現れます。
どこか品を感じる割烹着姿。
そしてその所作たるや、あくまで自然体でわざとらしさを微塵も感じさせません。

ニコッと笑ったかと思うと温製のおしぼりを手渡されます。
んん～、まさにオヤジ殺し！　
この自然な笑顔。一分の隙もないのですが、心から癒しを感じる春感といえましょう。(笑)

マイレビュアーさんが言っていた「可愛さ」とはこのことだったのか～！と実感
外見の可愛さだけでなく、内面から滲み出る可愛さは年齢とは一切関係のない永遠のものなのですね～


すっかり食べログとは無関係な話になってしまいましたが、ここで基。
注文したのは当然のことながら「一三五」（800円）

約10分ほどで着丼。
見た目、本家「天鳳」の1.3.5とクリソツ。
スープの少なさ・硬そうなチャーシュー・見ただけですぐわかる西山製麺と懐かしさに溢れております。

そして実食。
正直あれっ？っていうのが第一印象。
見た目は本家とまったく同じなのに、味は全てにおいてマイルド～♪

出汁の濃厚さ・塩気・麺の硬さ・脂のしつこさに至るまで、全体的に控え目。
まるで女将さんの人柄を表しているようにも思えます。

あくまで個人的にですが、本家「天鳳」さんはパンチが強烈過ぎて、胃にもかなりの負担を強いられます。
イケイケの20代30代ならいざ知らず、もはや体がボロボロになった老兵にはこれくらいの濃度が限界点。
よって本家を凌ぐ評価3.７を付けました。（女将さんの可愛さも勿論加点・笑)

一概にマイルドとはいいつつ、そこは天鳳系。
通常のラーメンに比べれば、それなりに濃厚で麺の硬さに驚かれる方も多いと思われます。
ぶっちゃけ天鳳系に慣れていない方に「一三五」はあまりお薦めできません。

このレビューをお読みで天鳳系初心者ならば通常の味噌・醤油ラーメンに慣れてから、「一三五」・「ばり三五」に移行することをご提案致します。

食後には再び冷えたおしぼり。
そして水が無くなる度、何気なく継ぎ足してくれた女将さんに感謝。
このホスピタリティ。一度覚えたらやみつきの予感。

ごちそうさまでした。