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鈴木ファンドさんの他のお店の口コミ
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店名 |
閉店
レストラン クレッセント
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受賞・選出歴 |
2020年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店
2019年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2019 Bronze 受賞店
2018年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2018 Bronze 受賞店
2017年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2017 Bronze 受賞店 |
ジャンル | フレンチ |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄御成門駅A2出口から徒歩3分 大門駅から344m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥40,000~¥49,999 ¥20,000~¥29,999 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料10% |
席数 |
60席 (最上のお料理を提供する為、30名様迄のご予約となります。) |
---|---|
個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可、10~20人可、20~30人可) ホワイトバンケットルーム(\44,000‐) それ以外の個室は(\14,300-) |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
分煙 テラスにて喫煙可能 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、一軒家レストラン |
サービス | お祝い・サプライズ可、ソムリエがいる |
お子様連れ |
子供可(乳児可、未就学児可、小学生可)、お子様メニューあり、ベビーカー入店可 個室ご利用のお客様はお子様のご来店も可能でございます。 |
ホームページ | |
備考 |
少なくとも男性はジャケット着用のドレスコードがあります。また、土曜日だけランチ営業をしています。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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☆ クレッセント(芝公園・フレンチ)について ☆
芝公園にあるミシュラン2つ星レストラン「クレッセント」
記念日や大事な人との会食で利用しているレストランで、国内において最も好きなレストランの1つ。
クレッセントの歴史を紐解くと、1947年に終戦間もない芝の地に、古美術館商「三日月」として誕生。1957年に館の増改築を機に「Restaurant CRESCENT」として生まれ変わる。1968年に後期ヴィクトリア朝風の格調高い建築様式を取り入れた、地上5階・地下2階の英国風煉瓦造の現在の洋館が完成し現在に至ります。
場所は増上寺の真正面。公共交通機関を利用の場合は「御成門駅」A2出口から徒歩3分。「大門駅」からは徒歩4分という立地です。
今回は土曜限定ランチ「プティ・スポンタネ“夏の味わい”」の感想について述べさせていただきます。その他基本情報は下記のとおりです。
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【住 所】
◆ 港区芝公園1-8-20
【電 話】
◆ 03-3436-3211
【営業時間】
◆ 月~土:17:30~23:00(L.О)
◆ 土曜日ランチ:12:00~15:30(L.О)
【個室利用】
◆ 7室あり。(価格:10,800円(ホワイト・バンケットルームは32,400円)
【サービス料】
◆ 10%
【ネット予約】
◆ 可(土曜のランチを除く)
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1 雰囲気について
重厚なレストランの扉を開け、フロントのマネージャーに氏名を告げると、左手にあるウェイティングペースに案内され、上階への案内の準備が出来次第、1組づつ丁重にエレベータで部屋まで案内してくれるという流れです。
洋館は、地上5階・地下2階からなり、地下2階はワインセラー、地下1階はバー、1階はフロントとウェイティングスペース、2階はメインダイニングと個室、3階は個室、4・5階はオーナースペースという構造。前述したとおり、後期ヴィクトリア朝風の格調高い雰囲気が特徴で、同じく風格を備えたレストランとして名高い、絢爛豪華なロココ調のジョエル・ロブションとは対照的。個人的には、クレッセントの落ち着いた雰囲気が、ヨーロッパのシャトーホテルを連想させ好みです。
また、古美術商からスタートしたため、アンティークの家具、絵画、カラトリー等、こだわりの調度品が洋館内の至ることに装飾されており、洋館内を見てまわるだけでも興味がそそられ心が踊ります。
2階にあるメインダイニングに関しては、英国調の落ち着いた雰囲気で、窓から望む木々の緑が鮮やか。座席は5~6席ぐらいの円卓が用意され、テーブルの上に飾られているバラが真っ白なテーブルクロスに映え美しい。カラトリーも銀製のものが使用され、グラン・メゾンであるか否かがこういうところに現れてきます。広い敷地に対して、座席数が少ないため、じっくりと食事と会話と空間を楽しめるようになっています。
個室に関しては、3階のバイカウントルームがおススメで、東京タワーが一番良く見える個室で、初めての会う方との会食などでも話題に事欠くことは無いでしょう。
客層は、年齢層が他のフレンチレストランと比較すると相対的に高めで、皆さん落ち着いて優雅に食事を楽しまれている感じです。ドレスコードはエレガントカジュアル。男性であればジャケット程度はマストです。思いっきり着飾って、エレガントに食事を楽しむ。そういったレストランだと思います。
2 料理について
料理のコースは下記のとおりで、今回は土曜限定ランチ“夏の味わい”を事前の電話予約でお願いしました。
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◆ 土曜限定ランチ プティ・スポンタネ(\12,960)
◆ ムニュ・ドゥ・スポンタネ(\24,840)
◆ MARCHE(\19,440)
◆ CRESCENT(\27,000)
◆ CONFIANCE(\32,400)
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選んだコースの構成は、アミューズ+前菜+鮮魚の炭火焼き+肉料理+デセール+プティ・フール+カフェという構成で、全てシェフのお任せとなっています。残念ながらクレッセントのスペシャリテである「トマトのコンプレッション」はこのコースには組み込まれていませんが、1つ1つの料理のクオリティーは他のコースと遜色無く、ボリューム的にも満足でき、かつ値段も安いため、2回目以降訪問した際の、普段使いコースとして利用するには十分満足な内容となっています。料理の特徴は、基本クラシカルな手法が用いられていますが、そこに“軽さ”を加えたネオ・クラシカルな印象。
見た目が美しく、野菜を多用し、ソースに頼りすぎず、特に食材の存在感がひしひしと伝わる料理が多かったのが今回の感想です。個々の料理の感想は下記のとおりです。
(1)アミューズ:黒トリュフとグリンピースのデリカット【★4.3】
グリンピースのムースの上に、トリュフとグリンピースがちょんちょんとのっているもので、中はムースだけと思いきや、スプーンを入れるとざく切りのトリュフがこれでもかと言わんばかりに入ったなんとも贅沢な一品。トリュフは今が旬のオーストラリアのパース産のものが使用され香りは芳醇。また、グリーンピースも青臭さもがしっかり抽出され、初夏のニュアンスを醸し出していました。味の余韻、香りの余韻が秀逸な一品です。
(2)前菜:ガスパチョブランとオマール海老【★5.0】
銀製の蓋をかぶせて供された前菜は、オマール海老を部位ごとに異なる調理したものに、ジェラート状にしたガスパチョと泡状のガスパチョのソースでいただくというもの。
正直、クレッセントでこのような前衛的な料理が供されるとは思いもよりませんでした。
ツメの部分はミキュイで、プリプリした凝縮感と甘さの最適バランスを保つ極限の仕上がり。胴体の部分は少しスパイスを加えフライにし、淡泊な身の部分を飽きさせずに食べさせてくれる工夫が凝らされています。古典的な技法と前衛的な技法が交錯した見事な一品でした。
(3)鮮魚の炭火焼き:幸神メヌキの炭火焼きと夏のコンディモン【★4.8】
メヌキとは、メバル属の白身魚の深海魚かつ高級魚で、それをシンプルに炭火焼きにしたもの。付け合わせは、ソテーしたイカ、アスパラにミョウガを加え和風テイスト。ソースはイカのミンチをミートソースに見立てた一品。
個人的に初めて食べたメヌキは、弾力性のある身と甘み脂を含んだ皮目が美味で上品。(やや身が締まった金目鯛風?)また、イカが非常に新鮮で、単純にガーリックでソテーしたイカのゲソですが、これが悶絶級。メヌキの美味しさ、イカの鮮度の良さが感じられる料理でした。
(4)肉料理:羊のグリエ【★4.5】
洞爺湖サミットで使用された羊の生産者から取り寄せたという羊をグリエしたもので、
カブやニンジンなどを付け合わせ、マスタードとトリュフの2種のソースでいただく一品。まず驚いたのが、羊の品質の良さで、肉質がきめ細かく、噛みしめると溢れ出す脂が上品。半年前にパリの3つ星「エピキュール」で食べた羊よりも明らかに美味でした。また、付け合わせの野菜も、瑞々しくかつ甘く、とことん食材の鮮度にこだわっているなーと感じさせる一品でした。
(5)デセール:パイナップルのルクレアションとココナッツのクーリー【★5.0】
沖縄のパイナップルを使用したデセール。
ソテーしたパイナップルをココナッツのクリームで覆い、抹茶のクッキーをのせ本来のパイナップルの姿に再構築したもので、ココナッツとパイナップルのアイスを添え、パッションフルーツとマンゴーのソースでいただく一品。非常に芸が細かく美しいのですが、その美しさが味に直結しているのが素晴らしい。パイナップルをソテーすることによりとげとげしい酸味を排除し、そこにマンゴーのソースを加えることにより、微妙な酸味と微妙な甘みが絶妙にマッチ。良質なパイナップルが手に入れば常時出していいレベルのデセールだと思います。
(6)カフェ【★4.5】
コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティーから選択可能でハーブティを選択。
ハーブティーはフレッシュ・ヴェルベーヌで、ポットで供され、無くなると再びポットに入れて持ってきてくれます。非常に美味しく4杯いただいてしまいました。(無論、追加料金は無しです。)
(7)プティ・フール【★4.0】
ホオヅキのホワイトチョコ掛け、ブルーベリーのマカロン、黒糖のマカロン、抹茶のマカロン、カヌレみたいな小菓子が供されます。どう見てもプティではなく、食べきれない方もおられるかもしれませんが、これは持ち帰りが可能なので心配御無用。
しっかり、時間をかけてお茶を楽しんでいってほしいというサービス精神がこのボリュームの多さに現れているような気がします。個人的には抹茶のマカロンがヒットで、中に入っている小豆との黄金の組み合わせが美味でした。
3 ドリンクについて
ドリンクは全てグラスで、アペリティフにシャンパーニュ、前菜に合わせて白ワイン、鮮魚の炭火焼きに合わせて白ワイン、肉料理に合わせて赤ワインをオーダーしました。
グラスワインについては、赤・白ともに3種類用意され。価格は2,000円オーバーですがラインナップは地味な印象。ロオジエなどでは、有名どころのモンラッシェ、ムルソー、ジュヴレシャンベルタンやシャンボールミュジニーなどが同様の価格帯で美味しく飲めたと記憶しているので、ワインに関しては少々物足りない印象。
なお、いただいたワインの簡単なコメントを下記に記載しました。(生産者等の詳細は失念してしまいましたので価格だけでも参考にして下さい。)
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(1)シャンパーニュ(\2,376)
ゆっくり泡が立ち優雅。ローストアーモンドのようなリッチなテイストが良い。
(2)シャブリ・プルミエ・クリュ(\2,160)
目が覚めるくらいの酸味とキレ。ワインの酸味が強すぎて、ガスパチョの酸味の存在感が失われたのが残念。
(3)アリゴテ(\2,160)
これだけ高いアリゴテは初めて。香ばしさが特徴で、炭火焼きとの相性が良い。
(4)ボルドー(\2,376)
普通に美味しいが、価格に見合うかと言われれば微妙。
(5)VOSS(\1,404)
ミネラルウォーターは5種類ぐらいから選択可能で、ノルウェーのVOSSをオーダー
4 サービスについて
グラン・メゾンだけあって、扉を開けた瞬間から、帰路に就くまでサービスに非の打ちどころはありません。ちなみに、他のグランメゾンとの比較論で言えば、やや低調な物腰で、やや放置してくれる印象。決して悪い意味では無く、客同士の会話中に不用意に割り込まないという意味で、グランメゾンの中では、クレッセントの接客スタイルが好みで、大事な人との食事や会食をする際には、まずクレッセントが第一の選択肢となります。一流のサービスとは何たるかを実感できるレストランです。
5 総 評
クレセントの最大のストロングポイントは、格調高い雰囲気と最高級のサービスで、この点においては、日本随一と言っても良く、大事な人との食事・会食での利用は間違いないでしょう。価格面に関しては、料理が同じくらい美味しく、かつ値段が安いレストランは多々あることは事実で、そういった面においては、人によってはコストパフォーマンスが悪いと感じる方もいるかもしれません。ただ、私にとっては、格調高い雰囲気と最高級のサービスが唯一無二の付加価値であり、雰囲気・サービスを含めてフレンチを楽しみたい方には、おススメのレストランです。年齢層も高めの方が多いので、これからも末永く利用させていただきたい思います。