サラダバー渋滞 : バルケッタ 葛西店

再訪

なんとなく、和風ではないスパゲッティを食べたい気分でした。
限りなくイタリアンのレシピに則ったスパゲッティを望みました。
我ながらわがままだと思ったそんなある日のことでした。

こちら様のランチはセットにできます。
たとえば今回の注文は、サラダバー+パスタorピッツァ+ドリンクバー、といった内訳です。

・小柱と青海苔のクリームソース
スパゲッティと書いてありましたが若干細いスパゲッティーニでした。いえ、老いのせいか咀嚼が多くなるものは疎むようになったので指摘にはあたりません。ソースがスープの如くさらりとしていたのでロングパスタの巻取りは容易でした。アルデンテの具合も丁度良いものです。小柱は噛み締めると解けて味わいが滲み出てきます。ソースがクリームのコクを感じられるのにすっきりとしているのはおそらく、茹で湯を用いての調理をしてらっしゃるのだと想像します。他店では粘ったクリームソースによる巻取り難さと味の強さに辟易することが多いので、こういうクリームソースがあってもよいと思います。ただ茹で湯の影響か少々塩辛く感じました。青海苔はイタリアンとけっして無縁ではありません。ゼッポリーニという料理に用いられているのは日本人にだいぶ認知されたのではないでしょうか。海草を食べるのは韓国や日本だけではありません。とは言え青海苔の香りよりクリームが勝っていたのは惜しいと思いました。シェフの創作のセンスには今後も期待申し上げております。


総合☆２．７
サラダバーの前菜の内容が前回とだいぶ被っていたものの、さりげなくしっかりとイタリアンであることに良心を感じました。季節が重なっているので仕方のないことでした。レタスがぱりっと水気を切られていたのは良いものです。EXVオイルはフォカッチャのためだけではなくサラダにも用いられるよう塩・胡椒も置いていただけると嬉しいものです。ドレッシングは味覚を鈍らせるのであまり口にしたくないものですから。豆サラダに含まれるのはカヴァタッピというショートパスタでしょうか。豆のかりっとした歯応えとは違う品を持ってくるとは楽しいものです。前回訪問でも提供された南瓜をにんにくとローズマリーを利かせてオイル煮にしたものはめりはりが利いて好みの品でした。三口大ほどのにカットされた南瓜はまったくもさもさしておらず、甘さとにんにく・ローズマリーが３本の柱のように構築された意欲作だと思います。こちら様と言えばこの品、それほど印象に残るものでした。

ご馳走様でした。２０１９も良い年でありますように。

(加筆・校正しましたJAN 2019)

何故に渋滞が起きるのか明解なのですがここでは説明できません。
食べログサポートの検閲に抵触しますので。

平日のランチタイムに訪問。
外の歩道には子供ふたりを同時に乗せられるような自転車が並んでいました。ママ友同士で気軽に利用できるということなのでしょう、そのようなグループを多く見受けました。世間はセクシャリティフリーを目指しているように、そのような人々もファットな男性のように、皿に無造作に山盛りにハーフブッフェを積み上げていて唖然としました。この点において性差は無いのだと感じました。自分はサラダバーといえども自分の食欲を減退させぬよう少量を美しく盛り付けるよう努めています。けっしてここにアップロードするためにフォトジェニックを意識したりはしません。自分の美学のままにしていることとはいえ、結果として他者の美学の乏しさを見下してしまうことが悪いとは少しも思いません。何故ならこの美学が衛生につながるからです。日本人は国民性として貧乏性のように感じます。ブッフェなら元を取ろう、でも食器を取り替えるのは店に悪いし…などという風に考えたことはありませんか。こちら様のハーフブッフェでも使用済みの皿にさらに盛り付けて皿にトングが触れても何食わぬ顔の人を見受けました。誰もが感染症に罹患しているとは考えにくいとはいえ、誰かの唾液がトングを介して自分の身を侵すなど絶対に許せないのです。こちら様は皿を豊富に用意してくださいます。こちら様に限らず、ブッフェの皿は毎回替えてください。お願いします。

渋滞の話でしたね。
こちら様の来客の中では自分が多勢に負勢でした。上記の人達だけなら何も問題はないのですが、その人達の慣わしを強制されているようでとても煩わしい時間を過ごしました。即断するのが無理ならば、せめて配膳に関係ない者を連れ添わないでいただきたいものです。いえ、それでもここでの渋滞は解消しないでしょう。どちらか一方の規則性を一般論とするのことが差別につながるのは理解しています。それでも双方が納得できる一般論しなければ秩序は混乱するばかりだと杞憂しています。

話が大きく逸れましたね。失礼しました。

ハーフブッフェで気になった品を取り上げてみます。

・豆(ミックスビーンズ)
西洋では当たり前の、中東や中南米でも定番の豆を推してくるあたりに、イタリアンとしてのシェフの矜持を感じました。たかが豆ではありません。色とりどり多種の豆は見るからに食欲を刺激します。

・南瓜
にんにくとローズマリーの香りをまとったオイルに炊かれたそれは、皮付きのまま形を保ちとてもしっとりとしていました。これは意欲作ですね。南瓜が晩秋のものとはいえ、これほどのクォリティならば他の季節の他の食材にも魔法をかけられるスキルをお持ちなのだということは疑いようもありません。

ハーフブッフェはどの品も、無くなる前に補充されていて好感を持ちました。

・ミートソース
ダイストマトに水を加えたソースだったかと思います。方向性は誤っていないものの、トマトが薄く感じられたことは否めません。ソースがパスタに絡むこともありませんでした。塩気やトマトの扱いは絶妙でしたので、忙しさが影響していたとの見解に留めておきます。パスタは多めですので大盛りはやめておいたほうがよいと思います。ハーフブッフェにはフォカッチャも含まれます。オイルなどは用意されませんが、料理のおいしいオイルを上手く活用されるとよいと思います。