家から1分でいつでもコレが食えるって、よく考えたらスゴイな : スパイスマジック カルカッタ 南口店

2018/10/20訪問

塀の中から出てきたら家が清新町から西葛西に変わってたでござる。
地元民じゃないと分からないと思いますが、西葛西駅から徒歩15分程の緑の多い住宅街から、駅から徒歩5分の市街地へと、ぼくがいない間に家族が近場引っ越しをしていたのです。

ペットを飼うために引っ越したというんですけど、ぼくとしてはそれ以上に、清新町にいた時より格段に利便性が上がって満足しています。
スーパーコンビニ徒歩5分、家の近くにあるのは自販機だけ、だったのが…
徒歩3分圏内にスーパーコンビニドラッグストア、ジムにピザ屋に弁当屋、ファミレスからカフェから数多の飲食店…ときたもんだ。

そんな中で最も近所なのがココ。徒歩1分。近すぎて今まで逆に避けてたフシもある。
カルカッタの本店の方にはかなり昔一度行ったことはあるけど、こちらは未訪でした。
南口店は2階にあって、外観は本店よりちょいと小洒落た雰囲気を醸し出しています。
この日は午前中から家に籠もってPCに向かってずっと作業してて、ランチも近場で済ませて作業再開しようという考えになっていたので自然と足が向きました。

14時前の入店で、若奥様2人と男性1人客のみ。落ち着けそうです。
しっかし、テーブルがウソでしょってくらいベタベタだな…（笑）よろしくないとは思うけど、この場末感、嫌いじゃないというのもまた本心。
オーダーはBランチセット1,350円
　・お好きなカレー2種
　・パパド（極薄のカリカリサクサクのお煎餅的なヤツ）
　・チキンティッカ
　・シークカバブ（粗挽きソーセージに近い）
　・サラダ　・ナン（おかわり自由）・ドリンク
カレーはマトンコルマとキーマにしました。ドリンクはアイスマサラチャイ

↑の導入文を書いてたらあっという間に料理が来ました。ナンがでけぇ…
そして写真を見ていただくと分かる通り、残念ながらナンが部分的に焦げてる…
運ばれてきた時点で焦げ臭かったですから（笑）

サラダにはごまドレがかかってました。好きだから良いけど、ここでごまドレか…ｗ
そしてナンの味がまんま、「どんどん焼き」というか、アレです。家で天ぷらやった後余った天粉で作るクレープもどき。完全にアレの味です。焦げてないところの食感もソレです。
いや好きだから良いんだけど、ナンの味ってこうなのかな…？とは思ってしまうｗ
パパドは軽くてサクサク食べ進んでかなり好きな感じです。
チキンティッカは、湯島デリーなんかと比べると流石に一枚落ちますけど、美味しいです。
カレーをからめて食べると味が多層的になってぼくは良いと思う。
シークカバブは…これも安心して食べられる味というか、普通においしいんだけど、「あれ、カルディでこんなの売ってたような…？」と思ってしまう一品…ｗ
でもこれがまた、ナンに挟んでカレーをディップすると、まあ旨い。

肝心のカレーですが、マトンコルマはクリーミィでマイルドかつほのかに酸味がかった後味があって、羊肉も臭みなく硬さもなく、シチューの牛スネよろしく煮込まれててたいへんおいしい◎◎
キーマはもっとドライカレー寄りを想像してたら、思ったよりグレービーの比率が高いもの。
味はぼくがイメージする「理想的なキーマカレー」と寸分違わず。つまりおいしい◎
おいしくて、何ていうかな…安心するというか、「身構えない味」に仕上がってるの。

最後、食後のマサラチャイは…ごめんなさい、マサラチャイの味の定義がわからないけど、大多数の人は何も言わずにこれを出されて「これはアイスマサラチャイです」とは答えられないと思う。
つまりふつ～～～のアイスミルクティ（乳成分感とても薄め）だったように思います。

なんというか、よく言えば「日本人の味覚にだいぶ寄せてくれてる」感覚を受ける。
良からぬ言い方だと（邪推に過ぎないけど）「カレー以外はやっつけ感が無きにしもあらず」かな。

でも仮にそうだとしてもカレーの美味しさに文句のつけようはないし、おそらくより「現地の食事」に近いアムダスラビーよりぼくはこっちの方が好きかな。
単純な食べログの点数では僅かながらあちらに西葛西トップを譲ってるけど、元はと言えばチャンドラニさんが立ち上げたココが西葛西の言わば元祖ですしね。然るべき敬意を表したいところ。

アムダスラビー然り、東東京エリア最強と目するカマルプール然り、エリックサウスやダバインディアのような本格的なミールスを出す店だったり、あと多少ジャンルが違うけど魯珈のような個人経営のスパイスカレー店だったり、「旨さの最大値、爆発力」みたいなところではカルカッタは一歩及ばないのかもしれない。
けど、どうしてもそれらの店はその「強すぎる味の主張」に舌が身構えたり、雰囲気だったり価格だったり人気故の混雑だったりに要らぬ気疲れを起こすのも事実。

味も雰囲気もユルさもひっくるめて、「日常的に食べるならどれ？」となったら今挙げた中でカルカッタがいちばんじゃないかな。
ぼくなりの最高の褒め言葉のつもりです。