通は冷やしラーメンを経験してから結局餃子ライスに戻る : 來々軒

東陽町〜木場　ぶらぶら節　パート56
冷やし中華探訪記その21

町中華ではないし、ラーメン屋でもないし、餃子屋でもない。つまるところタンギョウ（私にとっては餃子ライスとタンメン野菜）のお店。
にもかかわらず、タンギョウを求む旅ではない。この度夏季限定の冷やしラーメンに惹かれて。

◇ビール大瓶　850円
◇焼き餃子3個　350円
◇冷やしラーメン　900円

計2100円の大豪遊。別に猛省はしない…！

大瓶はキリンのクラシックラガー。アルコールは全体的にややお高めだが、ハートランドに加えてチェコビールの小瓶まで常備されているのはポイントが高いぞ。（結局いつも大瓶orハートランド小瓶＋紹興酒を選択してしまうけども）

お通し代わりのサービスタンメン野菜には当然自家製辣油とコショーをたっぷりかけて。コレだけで十分過ぎるアテである。

暫定マイベストといっても過言でない餃子。相変わらずのビッグサイズは、3個でも十分に満足できる。（勿論食べようと思えば何個でも食べられる）
なんたって皮目カリパリの肉汁たっぷりジューシー。ボキャ貧ですまんけど、ほんと単体で当店の評価を格段に跳ね上げている説…きっと間違いない。

お目当ての冷やしラーメン。ちゃんと作り出すタイミングを確認してくださるファインプレー。
第一にクラゲ入りの意外性。こりプリ。刻みナルトのシャクシャクもあわせて、多様な食感が良き。
何より地味に初体験のチャーシューがしっとり美味い！このチャーシューが味わえるのであれば、チャーシューメンもしくは叉焼タンメンあたりを攻めるのもありやもしれない。いや、サービスタンメン野菜の存在を加味すれば、やっぱり後者は不要やもしれない。
そして麺とスープもキンキンに冷えてやがるっ…！
ズゾゾゾッと喉越し良くイケる中細縮れはなかなか。しかしながらスープは如何せんお出汁が効き過ぎて、さながら冷麺みたいな。塩っぱ味も強め。あんまり飲み進めるのを想定されてないヤツ。にしてもしょーじきもう少しバランスを整えてほしいヤツ。

若干の不完全燃焼感を抱きつつも、冷やし中華（冷やしラーメン）探訪を無事完遂。当店におかれては、引き続き餃子ライスを求む旅へと。あとちょい飲み。

ガッツリ飲みはたぶんしない。予算的な問題で。

江東区ランチ徘徊物語のその24はタンギョウを求む旅。

埼玉が誇る巨大チェーン日高屋のルーツとして名高い来来軒（同ハイデイ日高運営）…ではありません。
東陽町〜木場間の永代通り沿い。モービー命名、通称タンギョウストリートにひしめく店々の中でもグンバツの名店といっても過言ではない存在。

ていうか正確には餃子とタンメン野菜&スープが絶品かつ費用対効果抜群のお店と位置付けられるでしょうか。あくまで個人的な意見ですけども。

何故かと申しますと、当店ではデフォルトで何を頼んでも、タンメンのアタマ部分の野菜炒め煮が着席と同時に到着するわけで。
しかもライスを発注すると、今度はタンメンのスープ（これまた野菜入り）が付属するわけで。

従ってタンメン760円＋餃子1人前530円＋タンメン野菜（無料）のタンギョウが1290円なのに対して、
餃子1人前530円＋ライス&スープ200円＋タンメン野菜（無料）の餃子ライスはわずか730円とな。乞食としては後者を選ばずにはいられないじゃあるまいか！！

タンメン野菜とスープは厳密に言えば同じ存在なのですが、二品に分かれているということが大切。前者は途中で自家製辣油をかけて、後者は餃子ライスの合間の箸休めとして、様々な楽しみ方ができる喜び。

勿論タンメン自体のクオリティもなかなかのモノですよ。
たっぷりの野菜はシャキシャキにもかかわらず、甘味が出るぐらいの絶妙な火入れ具合。スープも気持ち塩気が強めなことが多い（日によって多少のブレが）ものの、典型的な塩ベースに程良い化調が効いた優しみのあるお味。今日のタンメンスープは濃厚系も人気なれど、個人的には当店のようなあっさり系が理想かな。安定のお酢→辣油による味変も忘れずに。
一方の麺はややちゃんぽん麺を彷彿とさせる太縮れで、短めカッティングなのが特徴的かと。だいぶ噛み応えがあって美味。

そして肝心の餃子。1個あたり100円超の価格にも納得できるビッグサイズに驚きを隠せません。
多めの油で揚げ焼いたようなカリカリズムの焼き面。餡は存外あっさりしつつも肉々しいガッツリさがあり、即ち野菜テイストが活かされつつも、旨味ばっちり。それこそ永久に食べ続けたい素晴らしき餃子でござい。
餡自体に割としっかり味が付いている上に、度々登場する自家製辣油もコクがあって◯でして、いっそ醤油なしの辣油酢だけでもイケてしまうやも。そこにコショーを加えるのもおすすめ。

お米も普通に美味しいですし、重ね重ねも費用対効果を考えると、やはり餃子ライスの方に軍配が上がるかしら。餃子が単体よりもライスに合わせたい仕様なのも大きな理由であります。例えギョービー（ハートランドも取り扱っているのが嬉しい）を楽しんだとしても、結局我慢しきれずライスも頼んでしまうのではなかろうか。

ちなみにかなりの人気店でありながら、大将ご夫婦の接客の気配りもとてもよろしく。これでタンギョウセットにほんの少しでもお値引きがあればなあ。そんな願いも餃子ライスの前では些細な事柄です。
どうやら餃子ライスを求む旅も、今ここから始まる模様。