口の中で消える天麩羅 : みかわ 是山居

初訪問

1月に此方で修業された店主が構えるお店を予約したので、師匠の技も堪能すべきか？と思いランチを予約してしまいました。カウンター席に必ず座れるよう単訪としてます。

到着1120。まだ、準備が整っていないとの事で、3階の待合室に通されました。待合室は、骨董品が並んでおり、チョットした博物館です。1130頃になって、1Fのカウンターにお呼びがかかりました。階段で降りますと踊場の飾棚にところ狭しと御仏像が並んでます。

通されたカウンター（10席）は、L字型の奥から3番目。名人の揚げを横から観れる好位置でした。

席に着くと飲物とお料理の注文を聞かれます。
飲物：ノンアル （700円）
*朝家を出る時、寒かったので車できてしまいました...
料理：おまかせ （19440円）
*当初、ランチ（12420円）お願いしましたが、年明けに予約したコースが「おまかせ」だったので、揚げの始まる直前に変更。

1140頃から、揚げが開始されました。
頂いたお料理は、以下となります。

1. 先付（イクラ醤油漬け、茎山葵のお浸し、朧豆腐）
2. 歳巻x2
3. 頭x2
4. キス
5. 墨烏賊x2
6. お椀（海老しんじょと湯葉のお吸物）
7. 雲丹の大葉挟み
8. 銀杏
9. 白子
10.ハゼ
11. 穴子
12.茄子
13.アスパラ
14.〆（小柱かき揚げ丼、赤出汁、お漬物）
15.デザート（花豆）

寸評は、
1. 詳細省略。日本酒が呑みたくなったとだけレポします。
2. 時間差で2本別々に出てきました。どっちも仄かな甘味を感じます。2本目が中身にレア感があって自分は好みでした。尻尾も香ばしくて美味しいです。
3. 兎に角、足と殻がが香ばしかったです。
4. ？？？衣付きすぎでは？と見た目で思ってしまいました。チョットしたフライのようでしたが、食べてみて納得。ネタがホクフワです。ネタが纏った衣も気になりません。
5. 此方も時間差で出てきました。後の方がクセがあって、酒呑みは好みかと思われます。時間差で出てきたので揚げ方が違うのだと思いますが、風味の違い以外は分かりませんでした。
6. 詳細省略。
7. 唯一の変わりダネ？そのまま食すると、大葉の風味が勝っているように感じますが、塩で食しますと雲丹の旨味が引き立ちます。
8. 揚げると、こんなに風味が増すものなのかと感じました。
9. 5cm大のボール状になって出てきました。お弟子さんが丸めていたのは此れだったんですね。酢橘と塩の交互に頂きました。マッタリ、ネットリ感が堪りません。
* 火傷注意
10.少々、苦味？のようなクセが酒呑みには堪らないだろうなと思ってると？？？2-3回噛んだところで、身がサーっと口の中で崩れて消えてしまいます...
11.シューと音を鳴らして登場。名人が箸で割ると湯気が上がるパフォーマンス付き。此方も仄かな風味を残して身が口の中で消えていきます。口の中がどうなってるのか、出してみたい葛藤に駆られましたが、お行儀が悪いのでやめました。

お野菜は、5種類の中からの選択となります。最近頂いた天麩羅が、茄子とアスパラが多かったので、食べ比べを兼ねて同じ物を選択してみました。
12.甘いです。皮も仕込みがいいのか簡単に噛み切れました。
*火傷注意
13. 直径1cm前後の立派な素材です。
下半分：仄かな甘味の他、野菜臭さを感じる揚げでした。本来、繊維質なお野菜ですが、全く気になりません。
上半分：途中から、ハゼや穴子のように身が消えていくような感覚が...謎です。
14.タレに浸かったかき揚げが、半膳位のご飯にのって登場。よってサク感は御座いませんが、小柱って、こんなにシャキシャキしてましたっけ？との食感を引き立てます。 その他の寸評は美味しかったという事で詳細省略。
15.省略。

今年は、天麩羅を結構な頻度で食しましたが、他の追随を許さない逸品を頂いたと思います。ハゼ、穴子、アスパラの口の中で消える食感の謎解きに、再訪させて頂きたいと思います。
*他にもお邪魔したい天麩羅屋さんが一巡しましたら...

退店1300。総入れ替え制のようで、皆さん退店。1300からのお客さんで玄関がごった返してました。ビックリでしたが、海外からのお客さんが目立ちます。カウンターも10席中、6席が海外からのお客さんでした。チョットした観光地ですね。

お会計は、お料理とノンアルx2 で、20,952円 でした。
メニューの金額は、全て税サ込みのようです。

【おまけ】
食後に「おまかせ」を食した女性客にのみ、名人がメニュー表に筆ペンで何やらサラサラと描いらっしゃいました。隣のご夫婦に尋ねたところ、海老の絵と名人のサインでした。粋です...思わず、お借りしてパシャしてしまいました...*写真1枚目