【安定の美味韓国料理。ハズレなし】 : 韓灯

この店に以前来たのも5〜6年前のことになる。
今では若者中心に人気で、直前では予約も取りにくくなって来ている。

最近少し気温も下がってきているので、1週間前の予約時に鍋メニューに申し出てみた。鶏一羽丸々煮込んだ水炊きの「タッカンマリ鍋」。お決まりのコースにしようと思ったら3人ではコースの量は多すぎるので、単品にしてあと適当にオーダーした方が良いですよ、と事前にお店から親切なディレクション。タッカンマリだけ事前に予約確保して、そうする事にした。
店の好感度1段階アップ。

当日、時間に来てみると、ひとり遅れて来ることになり、先にチビリチビリ始めることとした。僕はアルコール8%の「シークァーサーサワー(600円)」、もう1人の知人は生ビール(アサヒスーパードライプレミアム　690円)で乾杯。お通しには「牛すじ煮込み」が付いてきた(お通し代　400円)。

最初に食べて待つメニューをいくつか決めた。
「キムチ盛合せ(小　960円)」…3人なので大サイズの方が良いかを確認すると可愛いらしい女性アルバイト店員さんが、ちょっと考えながら小サイズで十分ですとの返事。素晴らしい客想いの答え…。好感度が可愛さと商売っけの無さでさらにプラス1点。
キムチの内容は白菜、カクテキ、オイキムチ、小松菜。全部ちゃんと美味しい。

という理屈で「ナムル盛合せも小サイズ(840円)」に。豆もやし、ゼンマイ、酢の物。
特筆するものはないが普通に美味しい。

「チャンジャ　(580円)」…自家製。タラの胃袋を使った韓国塩辛。鮮度よく、コリコリ美味い。

「海のチヂミ(1580円)」…海老、イカ、アサリ、小柱入りの海の幸の入った海鮮チヂミ。
専用タレにつけていただく。旨味もたっぷり。クセもなくかなり美味しい。ひとり分を残しつつも急ピッチで箸が進む。

ここで50分以上遅れて来た知人登場。
…店からは食事進行が遅れている事に対してひと言も言われず、逆に「ゆっくりして行って下さいね」と優しい言葉がかけられる。

まず再度の乾杯をした後、肉を少し焼くことに。
「ホッペ(1300円)」…いわゆるツラミ。牛の頰肉。
「ハラミ(2630円)」…大好きな横隔膜。
「特カルビ(2600円)」…霜降りの入ったカルビ。

と、焼いて食べ終わったところで…あらかじめお願いしておいた「タッカンマリ鍋(5400円)」登場。
グツグツ煮込まれた丸々一羽の鶏。軽くトングで触るとホロリと肉が崩れていく。骨まで溶けてるんじゃないかと思わせるほどの柔らかさ。(骨は普通に食べれません)
　スープはまさに長時間も煮出したコラーゲンたっぷりのスープ。塩胡椒で味付けされているが、物足りない時には自分で調整。僕も少しだけ、別皿に取った塩胡椒にチョイと付けて食べた。1.2〜1.3kgもあり3人だと確かに食べ応え十二分。…体ポカポカ、美味しくて大満足。
これからのシーズンに絶対オススメ。

鶏肉部をほとんど食べ終えたところで、ラーメンを投入。その前に美味しくて飲みすぎたスープの追加をオーダー(出汁追加　320円×2人前＝640円)。この鶏ラーメン美味しいわぁ。外せない一品。
もしさらにラーメンを追加でオーダーすると1玉320円で可能。

続いて一緒にいる若手の2人がまだ食べれそうな雰囲気を醸し出していたので、追加で雑炊(ひとり480円×2人前＝960円)もいただく。これは店の奥の厨房で調理され出来上がったら運ばれてくる。玉子の風味と刻み海苔の風味がたまらない。

〆にどちらか選べ、というのは酷な話でやはりラーメン、雑炊の両方を味わうべきだと思う。
両方とも期待を裏切らないため、〆含めて全体に良い印象が残る。

美味しさだけでも十分満足できるが、ここでもう1点加点。と言うのも、さっき書いた「ごゆっくり」含めご主人、上品なご主人のお母さんがちょくちょく気にかけてテーブルを見に来て『不自由がないか？』話しかけてくれる。その度ごとに親切なひと言ふた言。もう感じがよくて気持ち良い。で、加点って感じ。

デザートも頼むことにした。この日は「バニラシャーベット(380円)」一種。…これまたサッパリと美味しい。いくらでも食べられそう。

さていざお会計を済ませ、帰る準備で店の外を覗いて見ると雨が急に強く降って来ている。天気予報では晴れだったので傘の準備もしてないし、駅の入口まで徒歩0分なので走って駅に向かおうとしたところ店主から「傘、いっぱいあるので持っていって下さい」と優しいお言葉。
遠慮なくお借りしたら、帰宅時に使う下車駅からはかなり強い雨になっていてお借り出来て非常に助かった。お店の方の傘貸与に感謝。店の好感度がさらに1段階上がった。

美味しくてサービスの気持ちの良い店を味わえた。