甘みと柔らかさが卓越… きんぴらごぼうを乗せて美味しい高級食パン。食卓がラボになっちゃう！ : 銀座に志かわ 銀座本店

［東京都中央区］
2018/9/24（祝）
銀座一丁目・昭和通りの東側にある、高級食パン専門店。
2018年9月13日オープン。

場所は… 東銀座から昭和通りをずーっと北上、やよい軒の角（新京橋）を右折。
進んでゆくと、首都高をまたぐ橋が見えてくるので、その手前を右折してすぐ。
都営浅草線・宝町駅（A1出口）から徒歩4分。地下鉄東銀座駅から徒歩10分。

銀座の北東、その端っこに新しい食パン専門店が誕生した。
メニューは食パン、ただ一つのみ。

高級食パンの世界…
銀座一丁目「セントル・ザ・ベーカリー」、大阪「乃が美」、浅草「ペリカン」、
新興勢力「俺のベーカリーカフェ」などと対峙する、新たなる挑戦者である。

店頭には「食パン」と大きく書かれたシンプルな暖簾が掛かる。
イートインは無いので、店内にあるのは食パンのストックとレジだけ。極めてシンプル。

この日は特に行列もなく、さっと入って、さっと購入できた（1人2本まで）
セントル・ザ・ベーカリーの食パンは、1時間並んでようやく買えると聞いている。
美味しいものが好きな私だが、1時間待ちといわれると、足が遠のいてしまう。
並ばずに買えるというのは、好印象ポイント。

持ち帰り用の手提げ袋は、白地に「銀座 に志かわ」と筆書され、料亭で持たされた土産のよう。
なかなかのオーラがある。
蒸気を逃がすため、最初は口が開いているので、2時間経ったら封をして常温で保存する。

原料の約4割を占める水にこだわり、ミネラルを添加したアルカリイオン水を使用。
小麦などの産地などは、あえて記載されていない。
「ワインとチーズにはもちろん、きんぴらごぼうにも合う」という触れ込みがユニーク。

それならばと、松屋デパートまでお散歩し、地下の惣菜店できんぴらごぼうを購入。
さらに、エシレバター・マスカルポーネチーズ・いちごジャムを購入。
ついでに… ワインも（笑）

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■水にこだわる高級食パン（￥864）
重さを量ると820g。かなりどっしりとした感覚がある。
通常の食パンでいえば 2斤～2.5斤程度だろうか。

ここで比較対象として、大手コンビニの食パン（半斤185g、3枚￥95）を買ってきた。
果たして、4倍以上の価格の違いを見せてくれるのか？

◎まずは香り

・に志かわ　袋をあけた途端、ふくよかな香りに満たされる。
　　　　　　何かに例えるのは難しいが…「柔らかく包み込まれるような」香り。
・コンビニ　やや酸味のある、レーズンを思わせる香り。

◎包丁でカットしてみる
　面白いくらい、切ったときの感触が異なる！

・に志かわ　ふわふわ、もっちり感がすごく、切るのが楽しくなってしまう♪
・コンビニ　サクッと抵抗なく、包丁の刃を通す感じ。

◎断面積を比べてみる

・に志かわ　やや小さめ（1辺10cm）。少し厚切りにスライスするのが、丁度良いだろう。
・コンビニ　やや大きめ（1辺12cm）。

◎耳の様子

・に志かわ　焼き色は薄め。　全体的に肌色～薄いブラウン程度。
・コンビニ　焼き色は濃いめ。一部に焦げ茶色の部分がある。

◎中身の色合い

・に志かわ　より白く、やや黄色みが掛かる。大きめの気泡が全体に入る。
・コンビニ　生成りのようで、やや茶色みが掛かる。大きめの気泡もあるが、小さめの気泡の方が多い。

◎触り心地

・に志かわ　水分量が多く、ふっくらしている。
・コンビニ　水分量が少なく、ざらっとしている。
　　　　　　買ったばかりだが、製造から時間が経っているので、これは仕方ないだろう。

◎そのまま食べる

・に志かわ　甘い。はっきりと感じられる甘さ。
　　　　　　砂糖を入れていないとすれば、なぜ甘く感じるのか不思議なほど。生クリームかバター？
　　　　　　そして柔らかい。耳も硬さを感じない。
　　　　　「一斤すぐに食べられる」というのは嘘じゃない。
　　　　　　甘いだけでなく、柔らかくて風味があるから、食べ飽きない。

・コンビニ　ほんのり酸味が感じられる。香りで感じた印象通り。
　　　　　　中身は柔らかいが、耳の硬さがやや気になる。
　　　　　　噛んでいると、少し口に残る感じで、なんとなく飲み物が欲しくなる（含まれる水分量の違い？）
　　　　　　十分生で食べられるクオリティだが、に志かわに比べると「甘さ・柔らかさ」の点で違いは歴然。

◎with きんぴらごぼう

・に志かわ　推奨の食べ方。乗せるのか、一緒に合わせて食べるのかは不明だが…
　　　　　　こわごわやってみたが、意外といける！
　　　　　　パンの食感が非常に柔らかいため、きんぴらのシャキシャキ食感と競合しない。
　　　　　　きんぴらの甘辛味が、パンの甘さに寄り添って一体感を生む。
　　　　　　確かに、きんぴらが挟んである惣菜パン、あってもおかしくないよね(^-^)

◎トーストして食べる

・に志かわ　驚いたのは、一度冷凍したのに、パンの瑞々しさが全く失われていないこと！
　　　　　　焼き加減によるだろうが、うちの場合、カリッというより、しっとり焼きあがった。
　　　　　　もともと甘みの強いパンなので、バターの塩気にぴったり合う。
　　　　　　いちごジャムにも勿論合うが、どちらかといえばバターとの相性に軍配が上がりそうだ。
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生の状態では、パンの甘みが際立つので、ジャムなどを乗せて「甘×甘」にするより、
きんぴらのように甘辛いものの方が、もしかしたら相性が良いかもしれない。

ということは、なるほど、
巷にある惣菜パンの中身を、これに乗っけたら極上惣菜パンの出来上がりというわけか！
コロッケとか、チキンとか、カツとか、ポテトサラダとか…
それこそコンビニのホットフードでも、かなりいける組合せになるんじゃなかろうか？

さらに、銀座の有名店のトンカツを、このパンで挟んでみたらどうなるだろう？
考えただけで楽しくなる(^-^)


一方で、こういう贅沢品を頂くと、24時間いつでも買えて、安くてそれなりに美味しい
「普通の食パン」にも、改めて感謝したくなる。

高級食パン同士が火花を散らす、これぞ銀座の銀座らしい所以。
これからも健全に競い合い、互いを高めあって頂きたいと願う。


※試してみました
・with ベーコンポテトサラダ
　これは順当な組合せだろう。
　間違いなく順当に美味しいが、この組合せなら、普通の食パンでいいような気もしてきた。
　高級食パンが、ちょっともったいない（笑）
　…ただ、上に乗せるのではなく "交互に食べる" ことで、食パンの甘さがより引き出されるのに気付いた。

・with 切り昆布とさつま揚の煮物
　昆布とパンなんて、昨日まで考えたこともなかったが、
　コンビニの棚を眺めて、もしかしたら合うかも…と思いチャレンジ。
　味的には悪くない、ただ昆布との相乗効果はあまり感じないかな？
　ごぼうのように、目立つ食感が無いからだろう。

・with 牛肉コロッケ
　これも間違いない組合せ！　揚げ物と、甘みのあるパンは合います♪
　衣のサックリ＆食パンのふわり、食感的にも相性抜群。
　手元にソースが無かったのが残念だが、ソース味とも相性は良さそう。
　今度 "やきそば" も試してみたいね。