梅雨の子ヤギ日和。 : ビストロ・シンバ

気になるメニューが登場したので3ヶ月ぶりにお伺い。まずはアミューズ・イワシのブルスケッタをいただき、料理スタート。
・ヴィラアイーダ 小林農園 野菜の一皿 ¥1,500
和歌山のイタリアンから仕入れる野菜とハーブ。花ズッキーニを中心としていますが、野菜の味、ハーブの香りがちゃんとするのはもちろん、添えられたハム、ソースなど一皿の中で美味しい糸を紡ぐような構成が素晴らしい。野菜中心の一皿としては感動レベル。
・カモ、ホロホロ鶏、フォアグラのパテ アンクルート
鶏中心なのでさっぱりとした仕上げですが、香りの良いパイがあることでグッと料理が深まっています。
・シンバ特製ブーダンノワール ¥1,300
初めていただきましたが、爽やかささえ感じるお味。定番料理ですが、菊池シェフらしさが存分に出ています。リンゴが相性が良いのは当然ですが、下の玉ねぎソースが気が利いています
そしてメインはお目当ての・群馬 乳飲みヤギのロースト ¥6,000、ヤギは初めていただくかもしれません。ヤギ肉の既成概念である臭いは、生後6ヶ月ほどの乳飲みであることもあり一切ありません。むしろ良い香り。似た種類である羊と比べてしまいますが、よく動くためか、大分しっかりと肉感、クセはあまりないように思います。食べ応えもあって、特に柔らかい脂感のある背肉が、とても美味しい。付け合わせのヒゲ巻き巻きヤングコーンも最高でした。

お目当ての肉料理だけでなく、他の皿も非常に美味しく大満足でした。全てに理由を感じられる料理、シェフの意志が感じられる料理はとても好感がもてます。混み合っていると提供時間が長くなりがちですが、サービスも素晴らしく、普段使いしやすいビストロとしては間違いなく銀座最高レベルです。
シャラン鴨、ほろほろ鳥、見覧牛なども気になるので、またお伺いいたします。ごちそうさまでした！

今年初めて、5ヶ月ぶりにお伺いいたしました。今日のお目当ては・北海道産放牧エレゾ豚の骨つきロースト ¥5,400、ボリュームも十分で嬉しくなります。う〜ん。これは美味しい。アグレッシブに活動していた豚らしい弛みのない引き締まった力強い肉の食感と噛むほどに答えてくれる旨味。普段苦手な脂身部分もストレスなくいただけます。
そしてパワフルでありがながらジビエとは異なる豚肉特有のさっぱりとした清涼感も兼ね備え、今まで食べた豚肉（ほぼトンカツですが・・・）の中でも最高クラスの美味しさでした。大満足！

他いただいたのは以下。
アミューズ・加賀レンコン、ヤリイカの揚げニョッキ、ねっとりとしたレンコンが美味。
・グリーンサラダ ¥850 少し健康を考えて。野菜も大好きです。
・北海道産ブリ、甘エビ、菜の花、玉ねぎ、レフォール ¥1,800 脂の乗ったブリにレフォール（西洋ワサビ）のソースが違和感なくマッチ。少し和食っぽい雰囲気。
とても綺麗なお味の料理がいただける雰囲気も大変素敵なビストロです。またお伺いいたします。ごちそうさまでした！

今年もジビエの季節がスタート。昨年同様食べ初めはこちらへ。

アミューズ・北海道 本シシャモのフライ ふんわりした身の雄のししゃも、米と一緒にフライしているのが香りもプラスされ良い感じ。美味。
・北海道 新サンマの燻製 キノコのムース ¥1,700 中にはホタテも、大好物のサンマは外せません。
・香るジビエ 雷鳥のフォアグラファルシ ¥6,000
今年もスコットランドから。昨年よりもやや苦みが強く感じますが、苦みの元となる皮を取り除くことでごく爽やかに仕上げてあります。「お好みでどうぞ」という雷鳥の骨の出汁ソースが絶妙。良い部分がグッと強調されるようで絶品。数分で完食！

本日もシンバさんらしい「香る料理」に大満足です。またお伺いいたします。ごちそうさまでした！

今年初めてのシンバさん。前菜の・加賀レンコンとイカの揚げニョッキから始まり今日も美味しく香る料理を沢山いただきました！本日はアラカルトでオーダー。
・長崎県小長井産生ガキ 柚子クリーム 2P ¥1,200
・オオミゾ貝、赤貝、ホタテ、佐渡の新ワカメとウド ¥2,000
・北海道産カスベほほ肉、縮みほうれん草のケッパーソース ¥1,700
エイ、初めていただきましたが、魚とも貝とも違う独特の食感。「軟骨は食べなくても良いですよ」と言われたのですが、軟骨も非常に美味しい。
・エビ香るブイヤベース ¥2,200
今日のお魚はサワラ、シタビラメ、黒ソイ。いつもより余計に香っております！
・新潟産真鴨のロースト ¥6,000
思ったよりあっさりとした肉質。クセの出ない、こういう仕上げ方がシンバ流と言えるのかも。清涼感さえ漂うソースが絶品。付け合せはキタアカリ、縮みほうれん草、ジャンボマッシュルームでした。
最後は別腹で・和栗モンブランと金柑、ラム酒のアイス ¥700、美味しい・コーヒー ¥600でゆっくりと。

お酒は以下をいただきました。
・（白）ドメーヌ アンドレ ステンツ/リースリング ヴァン ダルザス 2013 ¥900
・（赤）ドメーヌ ティミオプロス/ナウサ クシマヴロ 2015 ¥900
・（赤）ドメーヌ・グラムノン/エレメンテール 2015 ¥1,100

季節の変わりめ、終わりゆく冬と、やってくる春を同時に感じられるのが良いですね。また今日も、香草スパイスの使い方に感心しきり。そしてお店の雰囲気、居心地の良さも本当に素晴らしい！
またお伺いいたします。ごちそうさまでした！

一度食べてみたかった雷鳥が入荷したとのことで早速お伺い！雷鳥までに少々お時間がかかるので、少しだけオーダー。
・モンサンミッシェルムール貝のホイルバロン ¥1,400
シンプルな白ワイン蒸し、ホイルを開けた時に立ち上る香りが素敵。

・大分産カワハギマリネとマッシュルーム ノワゼットの香り ¥1,700
マッシュルームの下には食感の良いカワハギの肝和え。秋の味覚。ヘーゼルナッツが効いています。美味。

続いてメイン！
・香るジビエ 雷鳥のフォアグラファルシ ¥6,000
鶏系ジビエ料理では定番のフォアグラ詰め。雷鳥の下にはキノコや栗。フランスでも天然記念物指定されたそうで、スコットランドからはるばる到着。

クセがあるものかと思っていたら全然そんなことはなく、軽い苦みを感じる程度でしょうか。山ウズラとも違う個性的な味わいで、とても柔らかくて美味しいお肉です。
いつもは主役級のフォアグラが、今回は控えめに雷鳥の引き立て役に。
上は胸肉、下はもも肉のミンチで2種の味わい。調理法にもよると思いますが、私は胸肉が好み。
皮がもの凄く苦いそうですが、とても綺麗な仕上がりです。そしてここからシェフの本領発揮。

お好みでどうぞという雷鳥の骨の出汁ソース。シェフ曰く「これが本来の雷鳥の味に近いと思う」とのこと。試しにそれだけいただいてみると、はっきりと苦味を感じるソース。
そして実際お肉に掛けて食べてみると、不思議と苦味より甘みが全面に出てくるよう。鼻から抜けるノーブルな香りも心地よく絶品！
フランス料理ならではのソースマジック、「香るジビエ」とは言いえて妙ですね。
通常2人前の1羽を1人でいただいたこともあり、初の雷鳥、大満足です。

ドリンクは以下をいただきました。
・生ビール ¥800
・クリスチャン・ビネール/ピノ グリ ヒンテルベルグ NF 2014 ¥1,100
・ミレーヌ ブリュ/ボルディーグ 2012 ¥1,250

まるでシェフを中心として、家族のようなスタッフの皆様、お店の雰囲気もこの店の魅力です。
カウンターもあり、1人でも気軽に行けるのも素晴らしい。
そして翌朝目覚めると口の中に小さい雷鳥がいる。この力強さも素敵ですね。
またお伺いいたします。ごちそうさまでした！

とある飲食店のスタッフの方にお勧めされてお伺いいたしました。頻繁に通る道ですが、完全に見逃しておりました！
明るいオレンジ基調のお店で温かい雰囲気。カウンターも4席あるのでお一人様でも安心です。
目の前は京橋公園ととても気持ちの良いロケーションですね。開店直後の17時半にお伺いしたので、子供が元気に遊んでおり銀座らしからぬ、ほのぼのさです。

初めてでしたので、本日は・シェフのおまかせコース ¥8,000（w/o tax）をお願いしました。

・イワシのマリネ
挨拶の一皿。どのお客様にもシェフが直接サーブし、一声掛けられていました。初めてでも一気に寛いだ気分になります。
こういった心遣いが随所に見られるのですが、スタッフの方全てに浸透しているのが本当に素晴らしい。
そして、肝心のお味も抜群。柚子とディルで香り付け、脂が乗っていて美味。

魚介料理が続きます。

・カツオのカルパッチョ、水ナスのサラダ
焼きなすのピューレの香りが素敵。

・アマエビと真鯛のセビーチェ、トマトのグラニテ
・アユのフリット
・ロワール産ホワイトアスパラ、ヤリイカ
太さにびっくり！こんなに太いのは初めてです。
そして皿が200℃に温められており、香りが凄い。
どうしても味の凝縮感はなくなりますが、カルダモンにより引き締められているようです。
この甘みと柔らかい食感はなかなか体験できませんね。美味し。

・ブイヤベース
今日一番印象的な料理でした。
シェフにストウブ ココットに入ったスープを掛けいただき完成。濃密な香りに包見込まれるようです。
魚介は海老、タチウオ、アイナメ、サゴチ、ホタテ。
スープの量はかなりありましたが、すいすい吸収されていきます。最後はバゲットに付けて、一滴残らずいただきました！

・滋賀県産木下牛のロースト
ここにきて、このボリュームの牛肉！食べられるか！？
と心配になりましたが、美味しくて普通に完食。発酵胡椒も美味。

デザートの・パリブレストは別腹処理にて。最後は美味しい・コーヒーをいただきました。

ワインは白 ¥1,000、赤 ¥1,250を一杯ずついただきました。
コズミックフラワーという南アフリカの赤ワインが美味しかったです。

良い素材を使用されているのはもちろん、ハーブや香辛料の使い方が素晴らしく思いました。
そしてお店の和み感。シェフ、ホールの方全員感じが良い！料理はもちろん人、空間などお店の全てにシェフの人柄が現れてるのですが、なかなか出来ることではありません。
終了まで2時間半ほど、開店時は私1人でしたが、周りを見渡すと満席に。お忙しい中、シェフ自らお見送りもしていただきました。
実直な素材の美味しい料理と温かいサービスで、本当に元気になれるお店ですね。
またお伺いいたします。ごちそうさまでした！