築地・場外、東通り・喫茶店「coffee ４SEAZON（フォーシーズン）」。【95th】 : フォーシーズン

僕の築地での喫茶店。

単にコーヒー気分だけなら「米本」の新店の方もアリだろう。
本店とは違い、ゆっくりできる雰囲気である。

でも、軽食を伴ってとなると、この「フォーシーズン」が真っ先に候補になる。
久々に、お父さんとお母さんに会いに行った。


場内があった頃は、１号館の「木村家」や「茂助だんご」、６号館の「愛養」、８号館の「岩田」や「センリ軒」などにも度々訪問した。
一般的には人気の無かった「木村家」を一番愛用していたし、「茂助だんご」の店頭奥のイートインスペースも狙い目だった。
また、この食べログでは登録すらされていなかった場内の売店が、一番雰囲気のある店だったりした。

この築地界隈は以前から仕事の関係で度々訪れているのだが、６，７年前に頻度の高かった時代もあり、ソレがちょうど豊洲移転前の時期と重なり、噛みしめるように場内中心で過ごした。


「いか・たらこクリーム、スープスパゲッティー」(1,000円)＋「セット・アイスティー」(180円)　ーー　写真の通り。

まず、この店にあるのは、「スパゲティ」や「スパゲティー」でなく、「スパゲッティ」若しくは「スパゲッティー」である。
ややカタ茹での細くてキレイな麺である。

たらこクリームスープは、クリームの甘みとタラコの塩分のハーモニーが素晴らしいと思う。
ソコに、築地のレベルを感じる厚みのあるイカが主張する。

刻み海苔の風味も、このクリームスープに呼応する。

最後まで、熱々で食べられる感じのスープスパ、イイ感じである。


アイスティー、甘み抜きでとお願いしても、必ず一つ何かが入ってくる。
今回はポッキーをいただいた。

ごちそうさまでした。


（文責：京夏終空、2022.7.13）
（295件/3.49）

やはり、築地のレベルを感じられる海鮮スープスパゲティだった。

６年ほど前の「警告レビュー」は、もう必要のない状態だと聞いた。
約２年ぶりに、この店を訪れた。

築地にも度々仕事があり、コンスタントに訪問しているのであるが、この店への訪問はちょっと期間が空いた。

食べログで、「3.66」の店で、これほど閑散としている店は少ないだろう。
確かに、築地は観光地という側面もあるし、一過性のブームのようなモノもあった。
第何次ブームだったのか、マツコデラックスの番組で取り上げられて、大行列の日々が続いた。
この店のマスターもスグ終わるだろうと言っていたら、約１年半続いたと云う。


「あさり・海老・いか、スープスパゲッティー」(1,100円)＋「セット・アイスティー」(180円)　――　写真の通り。

大変失礼だが、横浜中華街の「華錦飯店」で「海鮮煮込みそば」を食べた翌日だった。
新鮮を謳った海鮮麺類として不完全燃焼だった部分もある。
アサリもエビも入っていたのだが、やはり築地の店には敵わないんだと思った。

この店は、市場関係者も訪問する。
海鮮を知り尽くした人の前で、妙なモノを出したら、築地ではもうアウトである。
そういうレベル感は、やはり感じる。

エビもイカも価格的妥当性の中で最高である。
アサリもこの時期に、コレだけの粒ぞろいのモノを惜しげもなく投入している。
15～20コ程度は入っていた。

また、スープが優しく味わい深い。
ソコに、刻み海苔のアクセント。

うん、美味しい。

アイスティー、甘み抜きを申し出るを忘れた。
この店、何も言わないと、アイスコーヒー同様いつも甘いんだった。
つい、期間が空くと忘れる。
キライじゃないけど…。(笑)

ごちそうさまでした。


久々の訪問で、お父さん、お母さんとちょっと話しをした。

もうお父さんがハッキリと飯類は復活させないというから、そうなのだろうが、エビピラフをこの店で食べるコトはできなくなってしまったのが個人的には悲しい。
（オムライスやハムピラフなどは、２年ほど前に一度復活させたのだが。）

いつも正対して、目を見て接客してくれる。
僕も、もちろん正対して礼を言うのであるが。

次回は、たらこクリームベースのスープスパゲッティーを久々に食べたい。


（文責：京夏終空、2021.7.6）
（239件/3.66）

ジャスト昼時を外せば、ずいぶん落ち着いてきた感じもする。

前回アップの「警告レビュー」のままじゃ忍びない。(笑)


冒頭に書いたように、平日は、日によって、すんなり入れる日が多くなった。
なので、ムリに「3.5」にとどめた点数を、正常値に戻した。

アイスコーヒーや、他の飲み物だけで利用するコトもある。
でも、今回は、ランチで訪問した。


「いか・たらこスパゲッティー」(950円)+「セット・アイスコーヒー」(180円)　――　写真の通り。

スパゲッティーもいろいろ食べるが、結局、コレが一番多い。
もう、その名の通りのスパゲッティ―なのだが、クセになる。

ソーセージや、玉ネギ・ピーマン・パプリカなどの基本形に、ゆで卵に、刻みシソと刻み海苔。
そして、特製ダシ醤油スープベースの味付けに、タラコがまぶされ、イカが入っている。

和風スパを好む人なら、違和感は無い。

でも、あくまでも喫茶店のスパゲッティ―である感じが何ともイイのである。
こういうスパゲッティーに、本場イタリアの…、などという理論を持ち出すのは、お門違いな気がする。

そもそも、ソコを目指していないのである。

日本のスパゲッティ―が、ミートソース・ナポリタン・イタリアン・和風の４種類ぐらいしかなかった頃からの、進化系なのであり、はなから本場イタリアを模倣しようとすらしていない。

日本の喫茶店のスパゲッティ―として、ウマい。

と、今回もまたスパゲッティ―について書いてしまったが、致し方ない。
まだ、この店のオムライスやピラフは、当分、復活しそうにない…。

アイスコーヒーは、何も言わず、甘いのが入って出てくるコトが多くなった。
聞かれれば、抜きでお願いするのだが…。

でも、アイスコーヒーを飲み、一服する。
喫茶店なのだから…。

ごちそうさまでした。


いつもそうだが、帰るときに、お父さんに深々と頭を下げられる。
また、お邪魔します。


（文責：京夏終空、2019.9.14）
（209件/3.65）

みんな、コーヒーを飲もう！ (笑)……でも、かなり真剣。

喫茶店のホットケーキなどもそうであるが、ソレが目玉商品のようになってしまうと、ソレ目当てのお客が殺到する。僕が、よく行く大山の「ピノキオ」のレビューでも少々触れた。星乃「珈琲」やイワタ「コーヒー」でも言えるコトかも知れない。喫茶店なのにコーヒーを飲まない客があとをたたないと嘆いている店主によく遭遇する。
極論すれば、お笑いでてっぺんとったろうと思って頑張ってたら、芥川賞などをとってしまった感じにも似ている。ソレはソレで素晴らしいのであるが、小説は売れるが、お笑いの仕事が来なくなったら、本人はどう感じるのだろう。ジミー大西や片岡鶴太郎のように、完全にソチラの人になればソレはソレでアリな気もするが、この店は、今現在、スパゲッティ屋では無い。

さて、その喫茶店「coffe ４SEAZON」である。
しつこいようだが、「コーヒー フォーシーズン」なのである。KEY COFFEEブランドの、店主が喫茶店を始める際に、あれやこれや考えた末に決めたこだわりのコーヒーなのである。でも、そのKEY COFFEEが「コーヒー＆スパゲッティ」という看板にしてしまった経緯がどうも怪しい。

第何次ブームなのか知らないが、急に混みだした。以前からそれなりに人気はあったのだが、ここ何カ月の混みようはハンパでない。マツコ・デラックスは、個人的には好きだが、番組の構成が悪かったように感じる。ソレが原因だと聞いた。辛口の方が発するコトバの重要性は高いと受け取られがちである。いつの時代も、無責任なマスメディアが作り出すブームというモノに、そのままのっかるのは、もうやめようではないか。のっかり方がある。分別のある大人ならなおさらだ。好き嫌いも、好みも自由だし、他人を批判する意図は無い。しかし、この喫茶店のご主人は、一日中フライパンを握っていなくてはイケなくなった。
また、従来からのお客は、ピラフやオムライスを普通に食べたがっている。スパゲッティの大盛だって、普通に注文したい。ソレが、時間的にはすべて不可能な状態にこの店は追い込まれている。


さて、スパゲッティは美味しいと思う。築地でどうこうとか、喫茶店レベルでどうこうとは書こうとは思わない。ナポリタンと和風スパゲッティしか食べたコトはないが、両方とも美味しかった。ナポリタンにおいては、新鮮なエビに興奮したコトもあるし、濃い味付けが甘いアイスコーヒーとよく合うと納得したコトもある。また、同じ皿に盛られているサラダのドレッシングと部分的に中和させて食べるとアクセントになり、ソレもウマいと感じた。
また、和風スパゲッティにおいては、シソと海苔のビジュアルに驚き、醤油バターの味わいが何ともイイと歓喜したコトもある。ウィンナーなど和風に合うもんかと口にすれば、コレがまたどうして和風になるのか不思議だと感じたコトもあった。
麺質は、どちらも細めで、硬めである。時間があったときはもっと良かったが、今は、押し寄せるスパゲッティ軍団のために、茹で置きしなくてはイケなくなった。大量に茹でるので、メリットもデメリットも発生する。しかし、少しでも良いモノを出したいと、手間暇かけるご主人。頭が下がる。
炒めも、味を均等にするため、またフライパンの容量的に、基本的には最高でも２人分しか一緒につくらない。グループが違えば、ソレさえも分けて１人分づつつくる。

あぁ、結局、スパゲッティに文字数を費やしてしまった。

いつも、キチンと正面を向いて、ありがとうございますと直立で言われるので、コチラこそ美味しくいただきましたとコトバにしてしまう。この築地という場所にあって、一番思うのが、この店のご主人は、熟練の職人であり、今なお、一切妥協せずに戦っているという雰囲気を強く感じるコトだ。
全く、感服する。
ホントは、気持ちの上では「4.0」以上を付けたい店だが、千件を超えた自分のレビュアーとしての影響を考え、あえて「3.5」とした。


【警告レビュー】と銘打ったのは、注目を集めるためでもあり、この店に少しでも長く頑張ってもらいたいからでもある。
上から目線な書き方をしたコトについては申し訳ないと思っている。
以下は、僕の勝手な判断なので、守る守らないは自由であるが、少しでも参考になればという思いはある。

まず、並んでない時は、普通に使うべき店である。しかし、並んでいる時は下記の通りである。

【この店の、現状での好ましい利用方法。】（2015.7.30現在）

①並ぶ時は、階段側に向かって並ぶのではなく、マンションの奥に向かって並ぶ。

②メニューを聞かれたらスグに答えられるよう、表のメニュー表で決めておく。

③コレが、重要なのだが、コーヒー又はソフトドリンクをできれば注文する。
（おかみさんは、ウチは喫茶店だから！と、特に喜ばれる。）

④注文したら、先にドリンクをお願いする。（コレも、助かると言って喜ばれる。）

⑤変に、早食いする必要などない。（よく味わって美味しく食べるべきである。）

⑥並んでいる日は、店主の調理具合を感じながら、店を出る。（コレは、任意であるが。）

⑦その他、たくさん。（道徳、マナーを重んじて個々に考えるべきである。）


でも、ホントに一番僕が思っているコトは、やはり別の意味でもこの店は、あくまでも喫茶店だというコトである。
並ぶ時間が長すぎるとか、客が並んでいるのに、なかなか出てこないなどと、逆ギレするのは失礼だと思う。ましてや、ご主人や奥様の要領が悪いなどと発言するのはもってのほかだと思う。駅前のスタンド喫茶店ではあるまいし、街ナカの喫茶店って、そんなトコロでは決してない。各々が、自由な時間を使い、のんびりするべきトコロでさえあるはずだ。
確かに並んでいる現状を見て、居眠りするのはどうかと思わないでもないが、くれぐれも言いたいコトは、

この店は、喫茶店であり、もし並びたいのであれば、時間と心に余裕を持って、来るべきである。


（文責：京夏終空、2015.7.30）


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＜非更新再訪メモ＞（2016.8.7）

・この約１年位の間に、２度だけ訪問した。当初のレビューは加熱時のモノで、この頃の平日は落ち着いてきたようだ。
・平日ランチタイム、12時半ごろ、２人待ちで約５分程で入店。「スパゲティーいか・たらこ」(950円)、コレも美味しい。たらこ風味のスパは好みでもある。イカの味わいも食感も良い。僕が食べる時は、空席ができ始め、すでに待ちが無かったので久々にゆっくり食べられた。
もちろん「アイスコーヒー」(180円セット価格)をお供にした。この店、甘いのどうします？とお母さんから聞かれたら、抜きでとお願いするが、忙しい時はおまかせしていた。
※「スパゲティ大盛」は、ようやく対応しているようだ。

・別の暑い日、昼前に待ちがゼロだったので「オレンジスカッシュ」(500円)を飲んだ。グラスの上にウエハースが添えられる。フレッシュなオレンジの良い香りと味わい。イイ。

マスターと昔話をした。お話の中にも、平日は一時期より随分落ち着かれたのがわかった。
「僕、もう一度、この店のエビピラフが食べたいんです。」と言ったら、嬉しそうではあったが、まだまだ当分は実現しそうにないコトもわかった。
普通の喫茶店に戻る日は、まだまだ遠いのだろう。
いや、またしばらくしたらマスコミがテレビや雑誌で特集し、第何次かの超混雑店になる方が先なのだろう…。