喫茶店の焼きスパ！居心地の良さもあいまって大満足♪ : フォーシーズン

【総評】
・正式店名は「coffee 4SEASON」
・昭和生まれの年齢層高めの世代の人間が俗事を忘れ、ボーっとしたい時にお邪魔するような昭和的な「ザ・喫茶店」
・初めて存在を知ったのは2005年発行の「築地完全ガイド」という朝日新聞社発行の紙媒体。
・地元の方に人気のスープスパがウリの喫茶店として紹介されていた。
(その時の紹介メニューはナスとトマトのスープスパゲッティで、現在もメニューにある。)
・2015年にマツコのTVで紹介されたことで大ブームが到来。現在はブームが少し落ち着いたようだが、それでも土曜日だと間断なくお客さんが訪れているし、行列待ちもある。
・店主は新井義信様。奥様と2人で切盛りする個人経営のお店。
・スパは麺は茹で置きだが注文の都度フライパンを振って炒める。だから注文してサッと出てくる感じではない。ファーストフード的にサッとスパゲッティを食べたいという方には馴染まない。
・スパは9:30から提供開始。
・スパの提供時間前の早めに入店(その場合、飲み物を先に頼み、スパは予約オーダー)、11時頃に訪問のパターンだと入店待ちはなかった。
・時間にも心にも余裕があり、寛いで長居するつもりの人向き。
・喫煙フリー。漫画、週刊誌、新聞が置いてあり、BGMは懐かしの昭和の歌謡。
・もし漫画の蔵書や選曲が店主様のチョイスなら趣味が合い過ぎ。
・10/6はピアノの森の22巻、23巻、11/10は甘い生活の2巻、3巻を堪能。
・喫茶店の焼きスパ。居心地の良さもあいまって実に満足できる食事だった。
・10月の訪問では帰り際、店主様が「待たせちまって悪かったね」と声をかけてくれた。僕が満ち足りた表情で笑うと、店主様も奥様もなんだかとても嬉しそうだった。何と11月の訪問では「いつもありがとね」とのお言葉。顔を覚えて頂けたよう。かなり嬉しい。

■注文の品・味
＜10月6日＞
・レモンスカッシュ500円。レモンの酸味と強すぎない炭酸が実にいい。
・たらこと海老のスパゲッティ⁽サラダ付き)950円。
会計1,450円。
スパの麺は細め。固めの茹で加減。タラコを纏った麺はよく炒められていて香ばしい。具にはプリプリの小海老がゴロゴロ入り、ソーセージ、玉葱、ピーマン、固ゆでの玉子が顔を覗かせている。海苔や大葉がいいアクセント。

＜11月10日＞
・オレンジスカッシュ500円。オレンジがほどよく、炭酸も強すぎない。
・和風スパゲッティ⁽サラダ付き)870円。
会計1,370円。
麺は共通。スパを覆いつくすように大葉と海苔がかかる。具はソーセージ、玉葱、ピーマン、椎茸等。大葉と海苔のおかげでサッパリとバクバク食べられる。

<訪問記録>
■日時～2回ともタイミングよく入店待ちなし。
・2018年10月6日8:44。3年2ヶ月ぶり2回目。
　先客8名。後客17名。男女比はほぼ半々。女性がやや多い。
・2018年11月10日11時頃。1ヶ月チョイぶり3回目。
　先客13名。後客14名。退店時の外待ちの行列は6名。
■場所:最寄駅は日比谷線の築地。新大橋通と晴海通の交差点を晴海通沿いに勝どき橋方面に進み、すき家さんの築地四丁目店を超えた最初の角(中川食品さんというキムチを扱うお店の手前)で右折。寿司清別館と通りを挟んだほぼ対面のビルの2階。当店のビルの1階は東上野や鶴橋にありそうな雰囲気のケーマートという韓国食材を扱うお店。
■お店の状況
・オジサンより人生の先輩と思しきご夫婦お二人での切り盛り。店主様が調理、奥様が注文取り/給仕/会計という役割分担。
・調理場前のカウンター4席+テーブル席16席(かなり詰めて相席前提と考えた場合)キャパは最大で20名。
・入口に最も近い壁沿いのテーブルに着席。偶然にも3回とも同じ席。
(2018年10月7日時点：レビュー196件。3.58/マイレビュアー様14件。3.46）

当店の存在を初めて知ったのは確か10年位前だったと思う。当時購入した築地の場内、場外のお店を特集した紙媒体の記事がキッカケ。ただ築地というと寿司、魚介系のお店を優先しがちだし、場外より場内のお店に行ってしまいがちなので、なかなか訪問の機会がなかった。

再び当店を意識したのは、マイレビュアーの本生様が当店のナポリタンを激賞されていたから。お薦め頂いたのが2013年6月22日だから約2年2カ月前。それ以来、いつかお邪魔しようと心に決めていた。最近マイレビュアー様はじめ、複数のレビュアー様の当店のレビューを立て続けに拝読してスイッチが入り”夏休みの課題店巡り"と称して、念願の初訪問！

大和さんで早朝から寿司を頂き、愛養さんでコーヒーブレイクをした後、当店を覗いてみる。時刻はまだ朝の6:30分。開店は7:00からだと思っていたので30分位なら待ってもいいかなという気持ち。お店には既にご主人も奥様もいらっしゃり、仕込みというか開店準備というかをなさっている。

通りに置かれた看板によれば、開店は7:30～。1時間待つのはさすがにシンドイので築地本願寺の周辺等、界隈を散歩してみる。

再度7:30過ぎに伺うと、お店のドアに、先程(6:30時点)にはなかった貼り紙がしてある！当面は開店は8時～で飲み物のみ注文可。スパゲッティは9時30分～の提供になるというのだ。

思わぬ大誤算だ。しかしここで挫けてはいけない。初志貫徹すべく、8時入店しコーヒーブレイク→9時30分迄待ってスパゲッティを頼むという作戦を遂行することにした。

幸運なことに、お店には沢山の漫画が置いてある。実は店内で待とうと決めたのも、この漫画の蔵書を見たから。

プロレススーパースター列伝　夢のタイガーマスク編、ピアノの森23巻、甘い生活40巻、掲載誌の再編でリセットされた新・甘い生活の2巻､3巻と読みたい漫画が目白押し。あまりに漫画の趣味が合うので仰天。(脱線するが、プロレススーパースター列伝は30年以上前、少年チャンピオンに掲載。当時中学生だったオジサンはその連載をリアルタイムで夢中になって読んでいた漫画。ピアノの森は一色まことの最高傑作。カイがショパンコンクールでの最後の演奏にのぞむシーンを描いた23巻は特にお気に入りの巻。甘い生活も個人的には弓月光の最高傑作だと思っている作品。)

かかっている音楽もいい。入店するなり最初に流れた曲はスザンヌ・ベガのルカ。大好きだった曲。

洋楽の有線だと思うのだが、その後もDay Dream Believer等、イマドキの流行りの曲じゃなくて、オジサン世代の好きそうな少し昔の洋楽ばかりが流れてくる。ああ、何て素敵なお店。あまりの居心地の良さに、お店の迷惑も顧みず、2時間半近くも長居してしまった(大汗)

入店直後、まずはホットコーヒーを注文。

漫画を読みふけり、BGMの音に身を委ねているうちに、あっという間に1時間半近くが経過。晴れてナポリタンの注文タイム♪オジサンは漫画を読んでいたので、調理の順番が劣後(笑)したのか、30分程待ってナポリタンとご対面!

噂通りのルックス。まさに完璧な昭和のナポリタンだ♪

ケチャップベースの紅のソースを纏ったスパゲティ♪具には小海老がゴロゴロと5～6尾も入り、そして昭和のナポリタンの三種の神器、ソーセージ、玉葱、ピーマンが顔を覗かせている。この見た目だけで、オジサンは大喜び!

かなり酸味のあるソース、海老やソーセージの風味、玉葱の甘み、ピーマンの苦みが渾然一体となって、口の中に広がっていく。ビックリするような美味さではなく、究極の既知というか、懐かしいものに出会う時の喜び。実に満足できる食事だった。

帰り際、ご主人が「随分、待たせちまって悪かったね」と声をかけてくれた。僕が満ち足りた表情で笑うと、気のせいか、ご主人もなんだかとても嬉しそうだった。

<定例の訪問記録>
■場所:最寄駅は日比谷線の築地。新大橋通と晴海通の交差点を晴海通沿いに勝どき橋方面に進み、すき家さんの築地四丁目店を超えた最初の角(中川食品さんというキムチを扱うお店の手前)で右折。寿司清さんの別館と通りを挟んだほぼ対面のビルの2階。当店のビルの1階は東上野や鶴橋にありそうな雰囲気のケーマートという韓国食材を扱うお店。

■お店の状況等
・私より随分、人生の先輩と思しきご夫婦お二人での切り盛り。ご主人が調理、奥様が注文取り/給仕/会計をなさるという役割分担。
・調理場前のカウンター4席+テーブル席16席(かなり詰めて相席前提と考えた場合)キャパは最大で20名。
・先客2名様。後客は15名程。
・BGMは懐かしの洋楽。
・漫画、週刊誌、新聞等が置いてある昔ながらの喫茶店。
・時間に余裕があり、寛いで長居するつもりの人向き。

■注文の品
・ホットコーヒー380円。
・ナポリタン790円。
コーヒーとスパゲッティを同時に頼むとセット扱いでコーヒーは150円。(オジサンは間を置いて別々に注文したので、品毎に個別会計。)
会計1,170円。

■総評
昭和生まれの年齢層高めの世代の人間が俗事を忘れ、しばしの間ボーっとしたい時にお邪魔するような昭和的な「ザ・喫茶店」
マツコのTVに触発されてオレンジスカッシュだけを頼んだり、ファーストフード的にサッとスパゲッティを食べたいという方には、恐らく馴染まないと思う。ちなみに、もし漫画のコレクションやBGMの選曲がご主人の趣味なら、個人的にはメチャクチャ感性が合いそうな気がする。

■その他:「coffee 4SEASON」が正式な店名だと思う。
(2015年8月17日時点：レビュー106件。3.53/マイレビュアー様8件。3.53）