『無限に食べられる』ってなんだよ。出来るもんならやってみろよ : ラーメン二郎 環七一之江店

最近『無限に食べられる』なんて表現が見受けられる。
「美味しい」と言っているつもりなのだろうか？

あのさー、『無限に食べられる』ってなんだよ。
出来るもんならやってみろよ。
出来るわけが無いんだよ。

どんな美味しいものでも、いつかはお腹一杯になっちゃうの。
分かる？

まったくよー、われわれ人間はね、
ラーメン二郎の一杯程度で、満腹になってしまうのヨ。
それ以上は入らないの～。
オレが試してみようか？

■汁なしを注文。コールは全部で、それではといただいてみればウマ過ぎて無限に食える、今も食ってる一生食える無限に食ってる最中一之江店の汁なし最高ー！

暑い時期になると、こちらの「汁なし」をよくいただきます。
それで毎回思うのは「ラーメンと汁なしの違いって何だろう？」という事です。

ネットで検索をかけても、明確な違いは出てきません。
また単に「スープを半分にして、魚粉がトッピングできる」だけだったら、
メニューを分ける意味はありません。


頑張って調理中にガン見した事があったのですが、
汁なしはカエシで麺を和えている様に見えました。
しかし、それだけであの味の違いが出るのだろうか？
（汁なしのスープは粘度が高く、旨味が濃そうに感じます）。

私は、そんな疑問を何年も抱えていました。
しかし、生来の気弱な性格が邪魔をして(笑)、
店主に直接訊ねる様な事はできませんでした。

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そんなある日、解決の糸口となるかもしれないサイトを発見しました。
【二郎はなぜうまいのか？】というタイトルで「科学的な視点で二郎の味の分析」をしているのです。
https://cookingmaniac.net/archives/24964166.html
（ちなみにこの筆者は現在、タンタンタイガーという担々麺専門の店主の様です）

そのスープ編なのですが、二郎には寸胴が二種類ある、という説明がされていました。
ひとつは①メインスープ用、もうひとつは②二番出汁スープ用。
①で出汁を取られた豚骨の出涸らしは、②に移動され、水を足されて二番出汁を取られます。

①のメインスープは商品としてとして使われ、だんだん減っていきます。
そこに新たな豚骨を投入するのですが、水を足すのではなく、
②の二番出汁スープを足していくのだそうです。


つまり、ドンブリにそそぐスープは、①の寸胴からしか取られない、らしいのです。
しかし私は「②の寸胴からも何らかの形でドンブリにそそいでいないだろうか。そのブレンド比率が、ラーメンと汁なしの違いを生んでいるのでは!?」と仮説を立てました。
居ても立ってもいられなくなり、さっそく一之江二郎に突撃です。

■汁なし小を注文。トッピングはニンニクヤサイ魚粉

……結論を言いますと、私の仮説はまったくの見当外れでした (^▽^;)
比率もクソも無く、商品用スープは①からのみ取っていました。

結局、私の長年の疑問は解けずじまいでした。
どなたか、店主に直接確認できる、勇気のある方はいらっしゃらないでしょうか？

あっ、汁なしの味は相変わらず最the高～(^^♪

テイクアウトに切り替えていた一之江二郎も、6月22日より通常の営業を再開です。ようやく、コロナ騒動が終息した実感を味わうことができたような気がします。
しかしすごい行列。どれだけの人が復活を心待ちにしていたことか。。。

騒動前と比べ、いろいろ変わったところがありました。
・14席→10席となり、５人の入れ替え制
・食事寸前までマスク必須。してない場合は50円で購入
・割りばしがドンブリに載せられて提供
など、もろもろ変わっているところはありましたが、テイクアウト中に販売していた「つけ麺」は提供していないようです。そして、問題のラーメンなんですが、その美味しさは変わっていませんでしたよ～。

人間の食べる量なんて、そんなに変わりません。美味しい物を提供できる腕前さえあれば、いつでも復活できる。椎名林檎が歌うように、コロナ程度じゃ飲食店の持つ「ありあまる富」を奪う事なんてできない。
https://www.youtube.com/watch?v=GvHmMv2JHDk

店内はカウンターのみの14席。ただし、コロナ騒動が始まってからは席数を少なくしてましたね。開店前から並んでいた常連さんが、入店してから「え!?席がない！」なんて叫んでました。ようするに並んでいる時に、14番以内だから座れる、と思っていたのでしょう。。。

4月上旬からは「テェィクアウト」のみ、となっています。
https://twitter.com/ichinoejiro/status/1248426683264151552

■持ち帰りセットを購入（1セット二人前）

いつもは目の前に提供されるのですが、今回は自分で調理します。これがけっこう手間でした。こんな大変ことをしてくれている、すべての飲食店の方々に感謝です。

大昔だが、一時はかなりラーメンにハマり、喜劇らーめん・ゼータしげっち氏の
サイトは店舗選びにかなり参考にさせていただいた。

更新が止まっていたのは知っていたが、私自身の食の興味が他に移り、氏がご病
気でお亡くなりになっていたのを知ったのは、曇りがちの暗い空が広がる平成最
後の二月如月のある寒い月曜日。

以前、氏のサイトで紹介されており、ラーメン食べ歩きをする切っ掛けとなった
ラーメン二郎環七一之江店にある意味慰霊のためにやってきた。

十人強の並びであるが進みは意外と早く、汁無しのボタンを連打後に食券を握り
しめ15分ほどで入店。全部コールののち数分で程なく到着。

うっとりするぐらいに華麗な豚と野菜のビジュアルに興奮し、魚粉さえも艶やか
に映るほどだ。

それではと行かせて貰えば、一騎当千・群雄割拠の旭日昇天・国士無双の風情風
合いが、ふくよかに際立ちそれはもう途徹もなくたまらないもの。

やや甘みを感じる微乳化のスープが醤油ダレと絡み合い、混然一体となった野菜
と麺がハーモニーがとなって怒涛の感動が津波となっておしよせてきた。
そしてその感動に飽きてきた時でさえ豚を一口食せばすぐさま美味しさが再生、
それはまさに嗚呼、復活の前に死があるね状態。途中で粗挽き胡椒を投入して味
変。これまた良かった。


それだけに、気がつけば完食。いや、美味かった。