鳥しきを彷彿とさせる絶品焼き鳥 : 焼鳥　おみ乃

鳥しきで6年修行した小美野さんが始めた焼鳥屋さん。
最初に伺った時は週末でも半分くらいしか埋まってなかったですが、予想どおりというべきか、当然と言うべきか、あっという間に超人気になっていて、週末は予約困難、平日も2回転が当たり前だそう。

17：30の開店と同時に訪問しました。
2回転目は8時スタートにしてるみたいで、それまで2時間半の滞在。
小美野さんは、前回の訪問を覚えていてくれ、こういうのは嬉しいな。
この日もお任せでお願いし、ちょうちんとハツモト、食道のみ着席と同時にリクエスト。
当日の内容は、以下になります。

＊お通し（お新香）
＊天かぶ（生で食べられる蕪、追加注文）

＊さび（ササミ）
＊ちぎも（レバー）
＊銀杏
＊ハツモト
＊砂肝
＊厚揚げ
＊マルハツ
＊石川芋
＊せせり
＊かしわ（正肉）
＊ちょうちん
＊椎茸
＊かっぱ（やげん軟骨）
＊白玉
＊食道

＊親子丼
＊鳥スープ
＊冷凍シャインマスカット・洋梨

前回に比べ、忙しいせいなのか、若干焼きが不安定でしたかね。
少し焦げが目立ちましたし、少しですがジューシーさに欠けました。
焼きが、前回に比べ性急かつ深めな感というか。
同じ部位で写真を比べると、お分かり頂けるかも。
それでも、かなり美味しいことには変わりはないですし、焼きが深めな分、炭の香りが立ってた。
串ごとの感想は、前回の感想に上記の要素を加味した感じ。
美味しかったのは、鳥関係ではマルハツ、かしわ、せせり。
前回良かったハツモトは、ちょっと焼きが深くなってしまっていて、その分少しハツモトらしい香りに欠けていた感がありました。
白玉も、前回より少し火が入り過ぎてましたかね。
脂が多めなせせりは、少し火が深くても十分美味しかった。

鳥以外では、銀杏と椎茸、厚揚げが素晴らしい。
椎茸は、冬になって椎茸そのものが美味しくなっており、旨みが素晴らしかった。
銀杏も、サクサクの食感が良かった。火が深めなのが、かえって良かった感。
厚揚げは、相変わらずトロトロで美味しい。
今回は、全般的に野菜関連の方が良かったです。

親子丼は相変わらず、とても美味しい。
炭の香りが卵のトロッとした風味に良く絡む。

また、箸休めの大根おろし（お代わり自由）が、甘くて辛みが無いのにも唸った。

そんなこんなで、前回ほどの感動は無かったもののかなり満足。

小美野さんは、相変わらずすごく感じが良いし、気が付く。
ただ、注文忘れやダブりなどもあって、少し回ってない感もありましたかね。
今が大変な時だろうなぁと思いながら、お店を後に。

ご馳走様でしたー。

スカイツリーがある押上駅近くの、焼鳥屋さん。
店主（小美野さん）は、あの超予約困難かつ高評価店である鳥しきに6年もいらしたとか。
もともと押上が地元の方だそうで、2017年の3月に独立開店。

食べ友さんに教えてもらい、別の食べ友さん達と訪問。
外観も中も高級感があり、煙も気にならないデートにも使える造り。
カウンター15席のみ（鳥しきは17席）。
金曜の夜でしたが、満席ではなかったです。

こちらは、お任せもお好みも両方対応してくれる。
お任せの場合は、ほど良いところでストップを掛ける、鳥しきと同じ方式。

お任せにし、当日頂いた内容は以下になります。
ちなみに、おろし大根が、箸休めとしてお代わり自由。

＊お通し　香の物
＊水ナス（別注文）

の後は、焼物。

＊さび（ササミの山葵乗せ）
＊ちぎも（レバー）
＊ぎんなん
＊厚揚げ
＊砂肝
＊かしわ（正肉）
＊まるハツ
＊せせり（首肉）
＊ハツもと
＊椎茸
＊膝にく
＊ひしの南蛮（丸い万願寺みたいな野菜）
＊やげんナンコツ
＊つくね
＊白玉（うずら玉子）
＊合鴨
＊ちょうちん
＊手羽先

＊親子丼
＊鳥スープ
＊冷凍ピオーネ

素晴らしかった。
鳥しきと大きくは遜色ない印象で、とても美味しい。
鳥しきと同じ伊達鶏を使っており、他のレビュアーさんの情報だと、タレも鳥しきから譲ってもらっているみたい。
でっ、何より焼きが素晴らしく見事。
鳥しきは親方のみが焼きをやりますが、遅い時間の常連さんが相手に、焼かせてもらっていたそう。
部位ごとに非常に適切な焼き方で、ジューシーで香ばしく、旨みがたっぷり残ってる。
噛むと、エキスがジュワッとあふれ出るような。
全てが完璧ではないものの、この焼きの技術には恐れ入りました。
鳥しき出身というと、それでブレイクした亀戸の某人気店があります（今回知ったのですが、実際は3か月しかいなかったそう）。
が、そちらは少なくとも数年前に伺った時は、人気や他の人の高評価とは裏腹に、鳥しきに大きく及ばないと感じました（昔のことなので今はどうか分かりませんし、あくまで個人的な感想です）。
こちらはそういうこともなく、十分鳥しきを感じる。
6年間の経験は、確実に生きてる印象。

特に美味しかった部位は、はつもと。
適度に脂が乗っており、一方血管なので血の香りもして、旨みが際立つ。
かしわ（正肉）やせせり・ひざ肉も、噛むと肉汁が溢れ、旨みが素晴らしい。
一転すなぎもは、きっちり焼いてる。でもジューシーさは残しており、ソリッドな旨みがタマラナイ。

白玉（うずらの卵）は、噛むと柔らかい黄身部分が溶け出す。
表面（白身部分）はしっかり焼けているのに、中はトロトロの魔法のような焼きは、まさに鳥しき。
ちょうちんも、さすがに美味しい。
まるハツも香りと旨みがたっぷりで、悶絶。

椎茸は大きさに驚き、食べた時のジューシーさにまた驚くなど、本当に素晴らしかった。

〆は、鳥スープのお茶漬け、そぼろご飯、親子丼が用意され、頂いた親子丼がまた美味しい。
黄身のトロトロ具合と固めに炊かれたご飯との相性が、すごく良かった。

ご主人も非常に感じが良く、目配りも良いお店。
行くなら、今のうちかも。
人気が出ることは必定かと。

ご馳走様でしたー。