【0083-2】八広を代表する牛モツ酒場 : 丸好酒場本店

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丸好ハイボール（300円）
生ビール中（500円）アサヒスーパードライ
瓶ビール大（550円）アサヒスーパードライ

ポテトサラダ（250円）
ニラ玉子焼（250円）
牛ハツ刺身（300円）
牛モツ煮込（400円）
牛千枚焼（450円）
牛レバニラ炒（650円）

6年ぶりぐらいに訪れたのですが大女将はまだ健在のようです、母娘で切り盛りする下町の老舗酒場。
爽やかなオリジナルハイボールは氷無しで300円という安さ。
ビール（アサヒスーパードライ）の大瓶も550円ということでアルコール類が下町価格。

生姜や大蒜が効いた怪しいタレを乗せたニラタマ、手作りのポテサラも250円なので安いです。
マヨネーズの主張が強くて江戸政（小岩）のポテサラを思い出す同店のポテサラ。
「大衆酒場の定番」といった味わいで悪くないです。

ハツ刺しは相変わらず大振りカット、ブリブリのハツを噛み砕く快感、これも300円と格安。
牛モツの扱いに長ける同店だけあって「レバニラ炒め」のレバーも牛レバー。
650円ということでハツ刺しに比べると割高感を否めないのですが面白い一品。

同店で一番のお気に入りだった煮込みですが、今回たまたまなのか昔の記憶が美化されてしまったのか。
ギトギト脂っ濃いのは相変わらずなのですがモツのワイルドな臭みが強烈で気になってしまいました。
過去の記憶ではここまで臭みは強くなかったと思います。

センマイは焼くとチリチリ縮んで「あたりめ」のような食感に。
もっともジューシーさは失われて、えぐみも出てしまうので、センマイは茹でたほうが良さそうです。
牛モツもアルコールも安くてコストパフォーマンスは相変わらず良好。

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東京墨田区の八広。
荒川を渡ればすぐそこは葛飾区です。

荒川からの風が心地良い八広には老舗の大衆酒場があります。
元祖レバ刺しを謳うこのお店は戦後間もない頃からメニューに取り入れ、
日本でのレバ刺し普及に尽力してきたお店。

大衆酒場と言えばレバ刺し、あん肝、〆サバが好きな自分にとって、
よくぞレバ刺しを普及させてくれたと感謝したいお店。
そして美味しい下町ハイボールを飲めるお店でもあります。

お店によって全然違う味わいの下町ハイボール。
ここのハイボールは爽やかで口あたりの良い危険なハイボール。
これが名物のこってり煮込みと相性抜群で、
お店における至高の組み合わせとなっています。
八広の人気店、丸好酒場本店です。

お店の立地は京成線の八広駅から徒歩5分ほど。
八広駅出入口1を出て右折、水戸街道まで直進するだけ。
四ツ木橋南交差点の角にお店はあります。
そのまま直進すれば鐘ケ淵駅にも辿り着きます。

店内は厨房を囲むカウンター14席のみ。
日曜日の昼間から満員で外で少し待つことになりました。
大女将が仕切っており、娘さんでしょうか女性2人で切り盛りしています。

飲み物まずは丸好ハイボール（300円）。
このお店ではこれ以外飲むことはありません。
これを飲むために来ているのです。

爽やかなブレンドの焼酎ハイボールは飲み易くて何杯でもいけてしまいます。
カウンターの上に空いたグラスを置くのがおかわりのサイン。
飲み干すたびに無言でグラスを置いていきます。

料理はまず煮込みを頼むのが定番なのですが、
本日はホルモン丼を食べたい気分になったので牛ハツ刺身（300円）を注文。

保健所のHPを見ると牛レバー、豚、鶏は生で提供するなと記載があります。
牛レバーは明言されながら牛ハツへの言及はないので、
現状では牛ハツ刺しは出しても問題ないと解釈して良いのでしょうか。

塊の牛ハツから包丁を引いて、厚切りのハツを8～9切れも皿に乗せる大女将。
300円でこんなにボリュームがあって良いのでしょうか。
ハツの上におろし生姜を乗せ、怪しいタレをかけます。
さらに醤油と刻みネギを乗せて完成。

この怪しいタレもお店の名物の1つです。
お店の料理には大抵このタレがかかります。
醤油ベースで生姜やニンニクが入った秘伝のタレだそう。
ひと味のプラスが丸好酒場ならではの味なのでしょう。

ハツ刺しは食べ応え抜群であっさりながら内臓の旨味も感じます。
新鮮で臭みなく、心臓を噛みちぎる食感もたまりません。
秘伝のタレとも相性が良く300円は破格です。

続いてニラ玉子焼（250円）を注文。
普段は野菜系メニューは頼まない自分もここでは例外的にニラ玉を頼みます。
大女将のニラ玉を作る手捌きを見たいからです。
フライパンを使い熟練の技でフカフカのニラ玉を作ってくれます。
そしてニラ玉にも秘伝のタレがかかります。

ただのニラ玉を何故ここまで美味く感じるのでしょうか。
秘伝のタレのおかげか、大女将の技術か。
周りの常連さんもよく注文する一品で丸好酒場の名物の1つでもあります。

さらに〆サバ（350円）も注文。
さすがに〆サバには秘伝のタレはかかりません。
醤油とワサビで頂きます。

350円とは思えない身厚なサバですが、中まで白く生っぽさは皆無です。
焼き物や煮物のサバに食感は近いのですが、
350円でこのボリュームなら十分ではないでしょうか。

最後にホルモン丼を注文しようとするもご飯が切れていました。
うどんならあるとのことでホルモンめん（550円）で〆ます。

柔らかめのうどんと茹で野菜を大女将が鍋で調理し、
その上に牛モツ煮込、秘伝のタレ、醤油、刻みネギと乗ります。
うどんのおかげで通常の煮込みほど脂っ濃さはありません。

酒のアテというより食事の印象ですが、ややりこのお店の煮込みは美味しいです。
このお店の煮込みは城東エリアでは一番のお気に入りかも知れません。

飲んだあとは水戸街道を進み四ツ木橋へ。
火照った体にあたる川風が気持ち良い、そんな荒川沿いの名酒場です。