「あたしラーメン二郎になります！　ラーメン二郎になります！」 : ラーメン二郎 亀戸店

すでに40店舗を超える数まで増えたラーメン二郎。
それぞれ店長がいるのですが、彼らはいつ
「ラーメン二郎の店長になる決心」をしたのでしょうか…？

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私は2022年8月31日、つけ麺最終日の亀戸店に突撃したのですが、
食券を間違えて買ってしまい、つけ麺を食べる事が出来ませんでした。。。
2023年の7月に入り、ようやくつけ麺再開。との事で突撃～！


■つけ麺の食券を慎重に購入。コールはニンニクアブラ

本日は巨漢の店長と女性アシスタント（体重差三倍以上？）。
汗ダクダクの店長と、黙々と手を動かす女性アシ。
もう慣れたのでしょうか、よどみなくオペを進めています。

…とここで私は、何故か店長が、月影千草に見え、
また女性アシが北島マヤに見える、という妄想が膨らみました…。

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国民的少女漫画『ガラスの仮面』。
その主人公・北島マヤ。
彼女は「劇団つきかげ」にどうしても入りたい。
しかし彼女の家は貧乏で、そんな金なんてどこにも無い。

「…入学金や月謝は、あとで働いてきっと返します！」
そんな彼女に月影千草は冷たく言い放つ。
「あとで働いて…？　あなたは将来何をして働くつもりなの？
大人になったらどうするの!? 演劇をやめて働くの？」

ここで思わずマヤは
「あたし女優になります！　女優になります！」と答え、
自分の夢に初めて気づき、ハッ！とする。

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つけ麺を食している私の耳には、
「あたしラーメン二郎になります！　ラーメン二郎になります！」
という彼女の叫びが聞こえて来るようでした。


初めての、ラーメン二郎女性店長。
その誕生はそう遠くないかもしれない(!?)。

夏季期限である『つけ麺』。8月中旬に初めて食べて「ウマ過ぎる～!!」と感じる。
絶対再訪！と決心するが、噂では8月末で終了との事だ。急がないと～！

しかーし！　本来亀戸店は年中無休なのだが、店主やアシスタントの体調不良が重なり営業時間が不安定に…。
「これは行けるぞ！」と思っていた日でも、のちに「昼の部のみ営業」などとツブヤかれる始末。
すぐにでも再訪したいのだが、予定が立たない。。。
さらに8月25日の「つけ麺限定の日」にも参加できず。だからレモントッピングも体験できず。

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国民的少女漫画『ガラスの仮面』。
「紫のバラの人」の正体である速水真澄。彼は北島マヤと両想いでありながら、すれ違いを繰り返す。
それを嘆き「いつも赤信号だな、あの子とおれの間の道路は。いつまでたっても渡れない」とつぶやく。

これに倣うならば、私は速水真澄である。
「いつも赤信号だな、亀戸店とおれの間の道路は……」である。

しかし有能秘書の水城冴子は真澄に対し、次のように励ます。
「真澄さま、いつまでも信号は赤ではありませんわよ」と。

そうなのだ、あやうくてもいいのだ、黄色なら渡れるのだ！
そしてつけ麺最終日の8月31日の本日に限り「シークワーサー」のトッピングがあるというツブヤキまで発見。
輪切りにされたシークワーサーの断面は黄色信号にも見える。まるで「おれに渡れ」と言っているかのようだ。
すべての予定やしがらみや後ろ向きの気持ちを断ち切り、私は亀戸店に突撃したのだった。

■小ラーメン＋つけ麺の食券を購入、コールはニンニク。もちろんシークワーサーもお願いした。

つけ麺を楽しみに待っているおれに、アシさんが「小ラーメンの方、トッピングは？」と声掛けする。
「へ？　つけ麺なんですが…」
「あー、つけ麺と玉葱キムチの食券を間違えて買ってしまった様ですね」
Σ(OдO)
私はガラスの仮面の登場人物ばりに白目をむき、
「いつも赤信号だな、亀戸店の玉葱キムチの様に……」とツブヤいた。

夏季限定の『つけ麺』を求めて、こちらに訪問。
平日のお昼過ぎにうかがうと、なんと店外の並び無し！
お店に着いてから20分に満たない時間で、以下が提供された。

■つけ麺。コールはニンニク、カラメ

着丼と同時に麺を大量に持ち上げて、一気にズルズル～
Σ(ﾟдﾟ) --ｳﾏｲ------!!

Σ(°д°) --ｳﾏｽｷﾞﾙ---!!

何なんだこのつけ麺は？　今まで食べた二郎の中でも一番ウマいと言っても過言ではないゾ。

おそらく、旨味や塩分や脂分や食感などのバランスが、ギリギリ絶妙な状態なのだろう。
ただしその項目ひとつひとつが、突き抜けてしまっているのだ。
レーダーチャートに例えるならば、このつけ麺は超巨大な正多角形なのだ。

ウマ過ぎて、あっという間に完食。味変する事すら忘れていた。
二郎の食後に「足りない」と思ったのは初めてである。。。

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国民的少女漫画『ガラスの仮面』。
月影千草は北島マヤの演技力に驚嘆し、畏怖さえ覚える。
その際の発言に倣うならば、こちらのつけ麺は
「亀戸店、おそろしい子・・・！」となるだろう。

10年ほど前の話しでしょうか。
ラーメン二郎の一之江店に何回か通ううち、次第に
「二郎って、めちゃ美味しい！」と感じるようになりました。

そして「ラーメン二郎って支店がたくさんあるんだなあ」とか、
「支店によって、味やトッピング、メニューに違いがあるんだ」という事を知り、
まずは比較的近くにある小岩店を試してみる事にしました。

並びは一時間程度だったでしょうか、着席後に緊張しながらもなんとか呪文をすませます。
しかし目の前に提供されたラーメンを見てビックリ。
麺量や野菜は普通なのですが、ブタの大きさだけが異様に小さく、
小指の先ほどのものが二個のっているだけでした。

「エンコ詰めした指を間違えてのせちゃったのかな？」と感じたほど（笑）。

その後ネットで調べると、
ニカタツ氏が重量計を持ち込んだ次回のときは、ひどく量が少なかったり、
またバタ氏（神保町店のTシャツのデザイナー）も、原因不明の極少のときがあったとの事。
その他、似たような書き込みがちらほら。

外国人の方と思われるのですが
「アメリカでこんな態度でラーメンを売るなら、貴方もう死んでるよ」
なんて書き込みもありました（笑）。


私の場合、何が癪に障ったのかは分かりませんが
（呪文時の緊張が何か誤解された？）、
店主の悪意やBrainのCrash加減は明確に感じ取れました。

ただでさえ向こうのテリトリー内で縮こまっていて、
長時間並びようやく出てきた状態のものに対し何ができるはずもなく、
呆然と悲しく食事をしました。

だから私は、「二郎って別に怖くないよ」「思ってるほどハードルは高くはないよ」
といった意見を見かけるたびに、違和感を感じてしまうのでした（笑）。

その後の私は、一之江店以外の、ラーメン二郎に行く事はありませんでした。
一之江店は「初心者向け」と言われる事が多いのですが、
その理由は量や味以外にも、店のやさしい雰囲気が関係しているのではないでしょうか。


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「もういいだろう」そんなふうに考えました。
いまでも小岩店に行く気にならないのですが、
それでも亀戸に用事が出来た事で、十年前に果たせなかった
「いろいろな二郎に行く」という事を亀戸店で試してみよう、そう考えました。

■小ラーメン、ニンニクアブラを注文

呪文から着丼まで数分。
ドンブリの上の豚は、普通の大きさでした。
麺も野菜も普通の二郎の量でした。

そうか、これが亀戸店の味か。
一之江とはまた違うけど、やはり二郎だ、美味い。

食べ終わる頃の私は「いろいろ二郎を試してみたいな」などと考えていたのでした。