食べログ 喫茶店 百名店 2022 選出店
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甘味と塩気と香ばしさのハーモニーが最高なホットケーキ
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店舗基本情報
| 店名 |
ワンモア
|
|---|---|
| 受賞・選出歴 |
喫茶店 百名店 2022 選出店
食べログ 喫茶店 百名店 2022 選出店
喫茶店 百名店 2021 選出店
食べログ 喫茶店 百名店 2021 選出店 |
| ジャンル | 喫茶店、パンケーキ、カフェ |
| お問い合わせ |
03-3617-0160 |
| 予約可否 |
予約不可 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
平井駅から134m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
￥1,000～￥1,999
|
| 支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席・設備
| 席数 |
29席 （カウンター5席、テーブル24席） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
不可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | カウンター席あり、ソファー席あり |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| オープン日 |
1971年 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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総武線平井駅。初めて来る場所だな…と思って過去の記憶を思い返すと、学生の時の学校行事で一度だけありました。
そんな主観的に影の薄い駅に降り立つ目的となったのは、テレビ番組（マツコの知らない世界）にて紹介されたこちらのお店でした。
ちなみに私事ですが、2012年の4月から本格的に食べログの更新を始め、このレビューで丁度900件目となりました。800件目以降は仕事の忙しさも増し、行動範囲も狭まったために更新ペースもゆっくり目になった気がします。今回はJRの１日乗車券を使って、一度行ってみたかったこちらのお店を訪れました。
クリーム色のタイルが並んだ外壁。看板も深い色のタイルに白い浮いた文字で表現されています。
引き戸を開けると、店内にはテレビでも拝見したご主人と奥さん、そして店員さんが２名いらっしゃいました。
厨房とホールはカウンターで仕切られており、その壁沿いに少人数のテーブル席が並びます。
照明はランプシェードのような笠がかかり白熱球の直接的な明るさを防いでいます。
白のアクリル板に木板でできたテーブル。外光を入れながら外から見えないようにする磨りガラス。壁沿いのソファーは緑色でビニール素材の表面を壁に鋲で止めています。店内の匂いも含めて、いかにも"昭和の純喫茶"というイメージにピッタリです。
そんなピッタリなイメージに吸い寄せられるためか、先客も年配の方が多い印象でした。コーヒーを見ながらスポーツ紙を読んでゆっくりするおじ様や、パンケーキと共に読書にふけるオバサマがいらっしゃいました。
そんなお店で運ばれてきたのは、文字だけのシンプルなメニュー表と、夏でもアツアツのおしぼり、そしてこれまた昭和風のずんぐりむっくりなグラスのお冷でした。
文字だらけのメニューの中から、今回のお目当てであるホットケーキ（税込\530）と、ドリンクとしてアイスコーヒー（税込\450）を注文しました。
スマホを見ながら10分ほど待つと、容量大きめのアイスコーヒーが運ばれてきました。
フレッシュのピッチャーはあるけれど、ガムシロップの容器が見当たらないな…と思ってストローを挿すと、既にコーヒーの中にガムシロップが入っているタイプでした。
しかし普段ブラックで飲み慣れている自分でも、結構な深煎りの香りと苦味が感じられていたので全く甘さは感じず。ガムシロップによって渋みを和らげているように感じました。
そして白いお皿に乗って真打ちが登場。今どきのフルーツや生クリームやソースたっぷりの見た目とは真逆に振り切り、厚めの生地に溶けたバターのみというムダのないルックスです。甘みのあるシロップも別の容器に入れていただけます。
最初はシロップも何も付けずに、このキレイな焼き目にフォークとナイフを入れると、柔らかいのですが、手応えのない柔らかさではなく、シュワっとした触感を感じました。
その感触を感じて切った固形物を口に放り込むと、きめ細やかな生地の舌触りに、焼いた小麦の香ばしい香り、加えてほんのりと生地の小麦の甘みがありました。
そして驚いたのは、溶けた有塩バターの塩気。この塩気が生地の香ばしさと甘味を引き立てています。普段家でホットケーキを食べる際には、切るのが面倒くさいのでマーガリンを使っているのですが、このバターの塩気の意味をまざまざと見せつけられました。
今後はシロップを付けていただきます。シロップはメープルシロップのようですが、だいぶサラサラで、味も甘味はありながらメイプルのクセがないものでした。そのため、小麦の香ばしさや甘味を殺さないようになっていました。
ちょっとずつシロップをかけて、シロップと小麦の甘味、生地の香ばしさ、バターの塩気のハーモニーを味わっていました。
これをコーヒーの苦味で口の中で締めることがでいます。
ホットケーキもコーヒーもいただいて、少しゆっくりしてからお店を後にしました。
ホットケーキ・パンケーキとしてはおそらく初めてと思われる今回の投稿。極限までシンプルながら、味わいのバランスが最高な、洗練された一品をいただきました。コレを食べに平井まで行く価値があります。
ごちそうさまでした。