しょうゆうどんセット（ひやひや）＋天ぷら（たまご）＠純手打ち讃岐うどん五郎 : 純手打ち讃岐うどん五郎

JR総武線・東京メトロ半蔵門線錦糸町駅より徒歩6分。

南口ロータリーの右手にある「ピアきんしちょう・駅ビル通り」のゲートを潜って線路沿いの道を進む。ハローワーク墨田を右手に見ながら300ｍ程進むと左にファミリーマートがあるので、その手前を左折。最初の四つ角を右に曲がり30ｍ程先の四つ角の右手前に店がある。

この時期は店舗前のスペースに日除け用のタープを設置しているため店の表札や暖簾が見えにくいが、常に店頭に行列ができているのでたぶん気が付くと思う。

こちらは2013年に開業した讃岐うどんの店。

店主の方は香川県にある宮武ファミリーとして有名だった「純手打ちうどん あたりや」で修行をして、川崎の「純手打ち讃岐うどん 綾」（閉店）で暫く働いていたのだそう。

「純手打ち讃岐うどん 綾」も同じく「純手打ちうどん あたりや」で修行をした方が2001年に出された店。以前は関東で唯一宮武系のうどんが食べられる店と言われていた。御徒町の「かがり火」も当初は宮武系を謳っていたが、「おにやんま」へと転換していく途中で宮武の名前を出さなくなった。あと、「讃岐うどん いわい」も「宮武うどん」出身だが、現在のうどんはその系統とはちょっと異なる感じ。

「あたりや」と「綾」を経て独立という経歴から、きっと宮武系の跳ねるようなコシの太いうどんを出す店なのだろうと想像して、一度お伺いしたいと思っていた。

14:15頃訪問。店内満席で外待ち7名。この時間帯でこの行列はちょっとびっくり。店側も行列ができることを前提で店頭に日除け用のタープを設置している。

15分程で空き席ができ店内へ。女性店員さんにカウンターのいちばん手前の席に案内される。

注文はメニューを見ながら口頭で。代金は後払い。

メニューはうどんがしょうゆ、あつあつ、ひやあつ、ひやひや、湯だめ、ぶっかけ、じょうれん（ざる）の7種類。あとは天ぷらとご飯もの。オプションで辛味大根おろしや大和芋とろろをトッピングできる。そして、しょうゆうどんセットというしょうゆうどん（小）とあつあつ、ひやあつ、ひやひやのかけうどん（小）3種から1つ1つ選択するというものもある。

初訪問につきいろいろと試してみたいと思ったので、しょうゆうどんセットをひやひやで。それにたまごの天ぷらを付けてもらった。

かけうどんをひやひやにしたのは、入口横に「ほんじつのおすすめ。ひやひや。甚五郎最強のコシ！」というPOPが貼ってあったから。多少気温が高めだったというのもある。

店内はカウンター5席に4人掛けテーブル1つ、2人掛けテーブル3つの15席。カウンター席は間にアクリル板が設置されているので若干窮屈。テーブルも小さく2人で座るとちょっと大変かもしれない。厨房に店主の方と思われる男性1名と女性1名。フロアに女性2名の4名体制。

7分程でしょうゆうどんセットが提供される。

トレイの上に小さな丼が2つ。ひとつは冷たいかけ汁の中にうどんと小口切りの青ねぎ、もうひとつはうどんと小口切りの青ねぎのみ。別皿に玉子の天ぷら。そしてしょうゆうどん用の柚子果汁が入ったプッシュ式ボトル。

うどんは太めで若干捻れが入っている。太さも若干ばらつきがあり、耳のような部分も入っている。純手打ちという店名の通り、手打ち手切りなのだろう。

ひやひやのかけ汁はしっかりと冷やされている。いりこの香りが強いが、汁自体には鰹節や昆布などの旨みも出ている混合タイプ。若干甘口の味つけかしら？温かいかけ汁だともっといりこの香りが開きそうではある。

次にひやひやのうどんを。太いので1、2本ずつ啜る感じ。嚙むと歯が押し戻されるようなコシの強さ。いや、これはコシというより硬いと言ったほうが良いかも。もっちりとした食感ではない。うーん、これはちょっと辛い…。

そして、しょうゆうどん。卓上にある出汁醤油と柚子果汁を掛けて良く馴染ませたから食べ始める。こちらはひやひやと違ってもっちりとした強い弾力。この食感なら強靱なコシと言っても差し支えがないと思う。そして、小麦の旨みもしっかりと感じられる。出汁醤油と柚子果汁の相性もぴったりで、大変美味しい。

玉子の天ぷらはひやひやの丼に投入。衣に出汁を含ませてから美味しく頂いた。

セットで小を2杯（2玉分）頂いたので、けっこうお腹一杯に。お代わりは50円引きになるそうだが、もう1玉入る余裕はなかったのでそのままご馳走さま。

しょうゆうどんはとても美味しく頂けたのだが、ひやひやのほうは冷かけ汁の温度でうどんが更に締まってしまったのだろう。硬さを辛く感じてしまった。このうどんだと、ひやひやよりもひやあつ、あつあつのほうが良かったのかもしれない。

こちらのうどん、太さといい強靱なコシといい、私が思っていた宮武系うどんそのものという感じだった。ただひやひやの度を超した硬さはちょっと…。まあ、うどんというものは気温や湿度によって仕上がりが変わるセンシティブなものなので、偶々そういう日に当たったのかも。

訪問ハードルの高い店なのでなかなか難しいかもしれないが、次回訪問する機会があったらひやあつで頂いてみたいと思う。あと、ぶっかけやじょうれんうどんも試してみたい。