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ジョイーレ/プロ市民として
空がすこぶる蒼い。
同じ晴れだけど昨日とは一変、秋の気配を感じさせる、爽やかな空気につつまれた錦糸町。いや、正確に言えば爽やかな空気につつまれてはいるが、染みついた垢抜けなさから永遠に逃れることの出来ぬ町、錦糸町。
(まあこれ、赤羽だって北千住だって西新井だって、どこだって同じなんだけど)
からりとした風が抜けた。町も人も誰も彼も、オレンヂ色の憎いやつから放射される、それでも枯れた光線に晒されて、もう手のひら返したかのようにセンチメンタルな気持ちになってる。ふと、いたずら小僧の風に軀が押され、どきりとした。そこかしこでひらめくスカートの裾に、にわかに心が舞い踊る
<H30.8.17 錦糸町>
「ワイン食堂 ジョイーレ」
ランチスパゲッティ数種が掲げられた店頭の看板を見て(或いは見てしまったからこそ)数歩行き過ぎたんだけど、京葉道路をまさかこのまんま亀戸まで歩かなければご飯にありつけないんじゃないかという不安に激しく駆られ、即 Uターンして開け放たれていたドアに突っ込んだ。
午後二時。先客の姿なし。
お店の方が、一瞬のラグを以て私に気付く。こういうふうにドアを開放している時には、とりわけ注意を払う必要があると私は常々思っているんだけど。
「お客様がお店の真ん中まで入ってきてしまってからいらっしゃいませをいったって、それではもういらっしゃいにはならないのです」
―― 或るお蕎麦屋さんのご隠居が、暇にまかせて執筆した(これはご本人談)蕎麦屋での嗜み的本より引用
そして女の子から「すみません、三時までとなりますがよろしいでしょうか ?」とやられるんだけど、何しろ私は食事だけなので、即答でそれを了解。
因みに店頭では、ランチタイムは午後三時までと掲げられていて、だからそのアナウンスは些か早いんじゃないかと思いつつメニュウに目を通すのだが、店頭の看板で確認していたとおり、偏食の私にぴたりと嵌まるものがない。ベーコンは脂身の多いやつだったらやだなぁとか、ヤリイカがちょっと気になるよなとか、タリアテッレは要注意だな(なんだよそれ !)、とか ……
“なんとかとヤリイカのペペロンチーノ” @920也。
女の子が一所懸、命彩りに溢れる四種の前菜を説明してくれるので、なるべく感情移入しないように左耳から右耳にスルーさせながらからくり人形のように頷くんだけど、それでも多少の疲労を伴ってしまうことは、これは私だけの特異体質のせいなのであろうか。
その中では、とくにキャベツと人参を細く切って松前漬けに混ぜたようなものが味覚、また食感的に面白かった。
そしてペペロンチーノは、些かあっさりとし過ぎか。
まあそのあっさりがペペロンチーノのペペロンチーノ足るところなのだと言われたら何も言い返せないんだけど、でも希望としては、それがヤリイカと相乗するかは分からないんだけどアンチョビペーストとか、そんなちょっとしたうま味というかコクのようなものが付加されていれば尚良いのじゃなかろうかと
大道具さんが(大道具じゃねえだろ !)目の前で、店内に掲げられていた大きめのランチ用のパネルを撤去している。
私の食事の真っ最中、お店スタッフの方々は、お昼の部を〆る為に後片付けに全力で精を出されていた。最後の皿を男性が下げてくれた。一人残った、というか最初から一人だった私も、大した頻度で利用させて頂いているわけでもないこちらのお店になるべく貢献させていただきたいという心持ちで、でもちびっ子ワープロでこの食事の感想を悠々と粗書きしているのは何故か ?
と、ようやく、お皿を下げてくれた男性が若い女の子に小声で「飲み物 !」と。
あと 5分待ってドリンクが出てこなかったら席を立とうとカウントダウンをはじめてたんだけど、これじゃつまんない ! (笑)
と、そういうことである。
随時思ってしまうし、また随時言っちゃってることだけど、接客は、こういったお客が少ないとき、ということはお店側から見て負荷が軽くなったときが、最も要注意であると。そのメカニズムまでここでは説明しないけど。
接客のプロ、また客のプロでもある、ということはひっくるめてプロ市民に間違いない私から具体的に言わせていただくと、後片付けはしてて良いと思うんだけど、表情は観音様フェイス (口角少しあげ) をキープ。また食器を置くときや冷蔵庫のドアの開閉はソフトに、くらいは最低限、守ったほうがいいんじゃないのかなぁと思うんですけどね ……
Gioire/夜に叫ぶ
【 平成28年11月/再訪録追記 】
「UFO歌いましょうよ、UFO !!」
午前一時の二十分ほど手前、もうすぐ仕舞いとなるスナックにて。
目の前で私だけのエンジェルが囁いて、私は嫌だと言った。何故ならば、私はUFOは歌えるが踊れないから。目の前で、到底そんな世代じゃない若い女の子に気持ちよさそうにそれを、しかも完璧に踊られると、何とも言えない屈辱感に苛まれるのよ ……
しかし女の子はどうしても歌いたいと言い、無理矢理私のボトルに福沢諭吉のおちゃらけたカラオケ回数券を巻き付けてくる。そのボトルのネックにかけられた券を鋏むためのクリップというのも、これも完全に私の美的センスにアンマッチのものであったが、もうそのあたりでその娘の魔力にあらがうことができず、全体としては何ら滞りなかったかのように、昭和の生んだ永遠の名曲、「UFO」のイントロが厳かにはじまった
曇天の錦糸町。
夜は雨になるというが、空を見るとまだそれほど暗くはないような気もする。楽天地の劇場の切符売り場。その映画はオリナスの集合映画館でもかかっていたが、字幕で3Dというと、選択肢がここ全席自由席の楽天地しかなかったのだ。
売場の女性に並ぶようになるのか聞いてみたところ、前回の上映では十分に座れていたので、よっぽど希望の席でなければ絶対NGという以外大丈夫だろうとのこと。
―― ということはやっぱ立ち見ありなんじゃん。やだな~二千二百円も払って立ち見になんかなったら ……
「ジョイーレ」
ざっと見回して、女の中に男が一人。
男というものが女性の中に自分一人という状況に対して耐性が低く、逆に女は男の中に一人となっても比較的平気で馴染む、という印象を私は持っているが、それがどういうメカニズムなのかを考えることは今はやめておく。ただ言えることは、稀に女の中に唯一人、極く自然に馴染める男がいるが、俺はそんな奴とは友達になりなくないということだけだ。
―― まあ、向こうも嫌だろうけど ……
ランチの品書きに目を通し、海老クリームのフェットチーネかちょっと迷ったが、正攻法でいくことに。スパゲッティもスーパーカーも、イタリアンはやはり基本、燃えるRossoでいくべきであろう
“ツナとオリーブ・ケッパーのトマトソース” 980也。
いつもの“きれい”な前菜があらわれて、いつもの隙のないスパゲッティがやってくる。
それらは滞り無くやっつけ、最後のアイスカフィにポーションミルクとガムシロップを入れた。カフィの量からしてほんとうはガムシロップを二つ入れたいところだが、それは私のダンディズムから大きくかけ離れた行為であるので、出来ない。が、口をつけてみると意外にも甘く、ああ、随分濃厚なガムシロだったんだなと感心していたら何かが違う。
そう、私はミルクとガムシロを入れたつもりで実はガムシロを二つ投入していたのだ。そうなっては仕方がないので、妙な罪悪感に苛まれつつも隠密行動でミルクを投入し、自分の中では結果オーライと折り合いをつけることにした
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今日は夏の陽気になるとのこと。
今年になって初めて、半袖一枚で外へ出た。オーヴァに夏の陽気なんて軽く言うが、東京の夏もこのくらいの爽やかさでおさまってくれれば苦労しないと思う一方、いや、やはり一時でも酷暑に打ちのめされなければ、日本の四季としてやっぱり物足りないだろうな、という気もする
【 平成28年6月/再訪録追記 】
「ワイン食堂 Gioire」
BGMは洋楽。
独りと告げると、これは今回(独りでは)初めてかも知れないが、入り口近くの背の高く明るい席に。ふつう入り口近くというのは忙(せわ)しなくて上席にはあたらないと了解しているが、こちらのお店に関しその定石はあて嵌まらないなと、いつも羨ましく眺めるばかりの席であったので、ちょっと嬉しかった。
どうしても、“厚切りベーコン”、また“オクラ”という私にとってエネミーとなりかねない食材を警戒してしまい、消去法的注文となってしまう。ペンネアラビアータというのをスパゲッティでやって下さいと喉まで出掛かったが、年に何度もこなく、しかしこれからも低頻度ながら絶対に利用させて頂くであろうお店につき、謙虚な気持ちでそれは諦めることにした
“パプリカと獅子唐のジェノバソース” @980也。
前菜・ドリンク付き
前菜の皿をもうちょっときれいにしたかったが(ちゃんと食べ切りたかったが)、その直前にスパゲッティがやってくると同時に、憐れその皿は持ってかれてしまった。
パプリカとは色の付いたピーマン、獅子唐とは細くて辛いピーマンくらいの浅はかな理解であったが、実際、そんな感じのものがマウントされている。
スパゲッティはやや細目の茹で上げ。私には少々塩っ気が不足気味であったが、寧ろ女性はこのくらいのものを好むのではなかろうか、といった優しい味付けであった。
食後とお願いしてあったアイスカフィが、無言、且つ“素”でやってきた。
よほどミルクとガムシロップをお願いしようと思ったが、カフィに長けていない私なので、いやいや、イタリアではコーヒーにそんなの入れませんよ、そんなことやったらマストロヤンニに笑われますよ、なんて指摘されたら恥ずかしいので、泣く泣くあきらめることにした。
―― 苦いなぁ、まるで俺の人生みたいに ……
「すみません、ガムシロとミルク付け忘れてしまっていましたね。ブラックで大丈夫でしたか ?」
会計に向かったらスタッフの方がそれに気付いたようで、心配して声をかけてきてくれた。途中まで、せっかくちゃんとした料理出して、この店前からこんな感じ悪かったかなと訝っていたが、どうやらまったくの勘違いであったようである
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約二十年前。
小岩から錦糸町に流れたか、秋葉原から錦糸町に流れたのか、もう忘れた。男四匹、いい加減酔っ払い、今度は歌える場所を目指していたのだと思う。先頭を風切って歩くヤクザ者が、心逸ったか、更にその脚を加速させた。刹那、軽蔑はしていなかったが、特に尊敬もしていなかった当時の店長が、大通りを歩道もないところで突っ切って私に向かって「こっち! こっち!」 と喚き散らすではないか
看板だけは華やかな、時間幾らの店の詰まったビルの下、先頭を切って歩くヤクザ者の紛うことなく一直線に進む方向に、場末スナックの婆の姿が思い当たってふと恐怖に支配されたか、機転を効かせてそのパーティを離脱し、今まさに私を共犯者に仕立て上げようとする男の悲しみが、それでも敢然と仁王立ちしていた。
エレベータに二人して乗り込んだ時、私達の共犯関係はそこで成立した。このビルの、二階だったと思うが定かではない。当時「マガンダ」というロシアンパブであったと記憶している。ドアを引いた瞬間、目に飛び込んできたカウンターにもたれて整列した夥しい数のスラブ系美女軍団に、即座にノックアウトされたことはもう言うまでもないだろう
<H25.5.24 錦糸町>
私はこの街を往くとき、殊更その場違いさに居たたまれぬ思いをすることもないし、かといって諸々しっくりきて、心地の良い感覚に包まれるわけでもない。
ルノーのファミリークラスの群れの中に、一人フィアットの同クラスで紛れ込んでしまったような、そんなそこはかとない違和感を覚える程度である。
「イタリア食堂 Gioire」
三年振りくらいであろうか。
実はこの店の利用は、はじめてではない。だから、ある程度勝手は分かっていたが、単独潜入は、今日がはじめてのことだった。
フロアに足を踏み入れて人差し指一本立てたら、喫煙の有無を問われたのでやらないと返した。すると一直線に最奥の、一段高くなったフロアへと通されたが、特別優越感が満される席でもない。その頃よく着いていた、京葉道路に面した入り口付近の明るさが、妬けに魅力的に映えてみえた。
天井はフレイムだけを残して取り払う形でリフォウムされたものか、抜けていて圧迫感は感じない。ムーディな女性ヴォーカルの洋楽バラードが、耳に優しかった
“ジョイーレ特製 ミートソース” @890也。
ドリンクが付く。だからアイスカフィを食前に、とやった。で、ガムシロップとミルクをたっぷりとやるのが、繰り返しとなるが、これがハードヴォイルドの常套である。間もなく白いスクエア、前菜的な皿がやってきた。グリーンサラダと、粉ふき芋の洋風みたいなやつとガーリックトーストを高級にしたみたいなやつ(だからちゃんと言えねぇのかっつ~の)が、そこそこのボリウムで搭載されていて、結構ハートが満たされた。前もって準備されていたもののようで、サラダが若干シズル感に欠けているような気もするが、サーヴィスランチとして、これは全く合格点に達したものだと云えるであろう
ほどなくして、繊細さと庶民感覚が同居したような、同じく純白ながら、今度はラウンドの皿がやってきた。フェデリーニであったことに少々落胆したが、ラグーソースが、きめ細かなソフリットを纏った、トマト感の弱いさらりとしたものであったので、案外これでマッチしているのかも知れない。挽き肉が、塊でゴロリとした存在感を、それはそれとして力強く醸し出していた。
他、給仕の若き男性のフロアに対する神経の配り方も、別段何の要求もしなかった私ながら、適切なものであることが手にとるように分かった。何より、錦糸町という、この国内において最も庶民的な地においてボロネーゼ、ボローニャと呼ばずに“ミートソース”とやる潔さが気持ちよかった
還って、約二十年前。
野郎二人に対し、女の子が何故か三人となったが、私は未だ納得していなかった。全員、スラブ系美女である。しかし私は我が人生、女性を年齢やルックスで判断したことなど、金輪際ない。だから、半分不貞腐れていた。それを店側が察知したのか、ついにもう一人のRussianが、満を持して我々のボックスに投入された。
彼女は日本語が、ほぼ理解出来なかった。中国人ではないので、筆談も不可能だった。すらりと背が高く、躯の全ての造りが途轍もなく華奢にみえた。大きく露出された肌が、限りなく透明に近いほど、白かった。碧の瞳が、吸い込まれると抜け出すことがとても不可能に思えるほどに、深かった。言葉は通じなかったが、この娘なら、言葉以外の何もかもが、全て通じるような気がした。私の腕がまるで別の生き物のように、すぐそこにある限りなく透明に近い太股を、もう探検しはじめていた。向かいの店長も自己完結で楽しんでいたようで、ボーイに自動的に延長を告げる姿が、遙か遠くに霞んだ。
ナターシャ……
今でも心が夜にその名を叫ぶ
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Jackie_m
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店名 |
ワイン食堂ジョイーレ(Gioire)
|
---|---|
ジャンル | イタリアン、ピザ、パスタ |
予約・ お問い合わせ |
050-5590-3658 |
予約可否 |
予約可 ご予約状況次第でお席に時間制を設ける場合がございます。 |
住所 | |
交通手段 |
JR錦糸町駅南口 徒歩3分/地下鉄錦糸町駅 徒歩2分 錦糸町駅から231m |
営業時間 |
|
予算 |
¥4,000~¥4,999 ¥1,000~¥1,999 |
予算(口コミ集計) |
¥6,000~¥7,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 QRコード決済可 (PayPay) |
サービス料・ チャージ |
なし |
席数 |
36席 |
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個室 |
無 半個室あり 7~8名様がけ 13~16名様がけ |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキング有ります |
空間・設備 | オシャレな空間、カウンター席あり、ソファー席あり、プロジェクターあり、車椅子で入店可 |
コース | 飲み放題 |
---|---|
ドリンク | ワインあり、カクテルあり、ワインにこだわる |
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
家族・子供と | デート | 大人数の宴会 | 知人・友人と こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | 2時間半以上の宴会可、お祝い・サプライズ可(バースデープレート)、ソムリエがいる |
お子様連れ |
子供可 お子様用の椅子、フォーク・スプーンあります。椅子は2つまで有ります。 |
電話番号 |
03-3631-0141 |
初投稿者 |
このレストランは食べログ店舗会員等に登録しているため、ユーザーの皆様は編集することができません。
店舗情報に誤りを発見された場合には、ご連絡をお願いいたします。お問い合わせフォーム
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昨日新宿で映画をやったあと、ぼくのコンビニ「新宿髙島屋」さんで、青森のひとへの誕生日プレゼントを物色。
一介の客としてお店の女性へ、となると、貰うほうにしても、そしてあげるほうにしてもだが、必然的にそれはごく軽いもの(安価なもの)のほうが、いろいろな意味でお互い救われる(笑)ということを私は熟知しているので、となるとバカのひとつ覚えのようにハンカチコーナーをぐるぐると回るのが関の山 ……
elegantなそのひとのイメイジ、そして夏にマッチするだろうと思って、レジスタカウンタに「プレゼントなのですが、嵩張らないような簡単な包装でお願いします」と差し出したTOCCAのタオル・ハンケチだが、それがラッピングされていくのをぼぉっと眺めていると、ああ、この色合いと図柄って、もしかして、いきつけだった居酒屋の女子大生の誰かにあげたものと同じだったんぢゃない ? なんて、結局はそのひとに合わせて選定したつもりになっていただけで、その実自分の好み、悪く言って自分エゴだけで選んでしまっていたのではないか ? と自分を省みたならば、にわかに心が萎れて来ちゃって ……
<R5.7.23>
場外馬券売り場に大勢たむろするむさ苦しいおじさんたちが、ただでさえ常夏の錦糸町の不快指数をさらに上げていく中、せめてボクだけでもと、ひとり爽やかに歩き始める。
今日は京葉道路の南側を責めていく。
と、一件、ぼくが普段使いするには若干値の張る天ぷら屋さんを見つけたのだが、二千円超の天丼を出すにしては店構えが草臥れすぎているように思え(笑)、怖いもの見たさということもあったのだけれど、入店したときの暑苦しさを先回りして勝手に想像してしまって、そこはthrough。
炎天下をいつまでも往くわけにもいかないので、京葉道路を返ったところのイタリアンに、久々だなぁと思いつつ、今度は迷わずに足を踏み込んでいった
「ワイン食堂 ジョイーレ」
こちらのお店に対しては、料理は及第点だが接客に難あり、という印象を私は持っていて、だから積極的に高頻度使いしていないわけだが、入店して一人と告げるとやっぱりカウンターの“順番詰め”を言い渡されて、あらためてその印象が確かだったことを再認識させられる。
(お客を詰めてでも空ける部分は、結局後客が入って来ればそこに座らせるわけだけど、客入りにゆとりがあるときに、厨房とホールとの料理の行き来の動線にしているのかも知れないが)
おもての看板で注文を既に決めていたことは、その“具”をみて私に出来る唯一のものを選定しただけであって、バイクを選ぶときにも生ずる“ドキドキ感”と同様のものが得られたわけではない
“ジェノベーゼ/小エビと枝豆” @1,100也。
先ず私の中で高評価させていただいていたこちらのランチsetの前菜のカラーリングがくすんでいることが気になったが、これはその材料が長葱とごぼうという、オーソドックスな野菜のありのまま使い、ということに起因する問題であろうか。
あのときの、黄色い猿どもがおれに木の根っこを食わせるのか ! との米軍人捕虜の主張が果たして現代通るのだろうか ? なんて無駄な想いを巡らせつつ、タコのクラウス・マリネは私の個人的な問題に依り、一身上の都合でそのまま手を付けずに残させていただいた
へんな言い方だがspaghettiniのスパゲッティは、乾麺の銘柄選定と仕上げは、エラそうな言い方ながらこれでOKだと思う。
ただ一点、極端な冷房のドラフト直撃というわけでもないところでみるみると料理が冷めていったという点を、これを改善するのは(お皿を予めあたためておくのは)確かに手間だろうから、そこまで求めちゃいけないのかな ……
その後オリナスの中の集合映画館で、ラッセル・クロウが実在した最高の悪魔祓い(エクソシスト)を演じた映画を鑑賞。
それは良いのだけれど、私が一度、“ちゃんと”オリヂナルの「エクソシスト」を観たいと強く望んでいることは、それがオカルト映画の金字塔だから、ということだけではなくって、その前に、数年前に鑑賞してしまった同じくウィリアム・フリードキン監督、ロイ・シャイダー主演の「恐怖の報酬」という作品が図抜けて素晴らしく、もう度肝を抜かれてしまった ! ということに依る