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店名 |
山利喜 本館(やまりき)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
居酒屋 百名店 2021 選出店
食べログ 居酒屋 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 居酒屋、もつ焼き、ワインバー |
予約・ お問い合わせ |
03-3633-1638 |
予約可否 |
予約可 月~金曜18:00入店まで、2人から予約可。土曜は予約不可。 |
住所 | |
交通手段 |
都営地下鉄 新宿線(S11)、都営地下鉄 大江戸線(E13)森下駅A4出口から 森下駅から135m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
~¥999
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX、JCB) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
お通し 275円 |
席数 |
78席 (地下1階30席(予約専用)、1階18席、2階30席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 外に灰皿あり。 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
サービス | ソムリエがいる |
お子様連れ |
十歳未満のお子様連れはご遠慮下さい。公式ホームページにも明記有り |
ホームページ | |
オープン日 |
1925年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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1,932文字★
森下の山利喜と言えば三大煮込みとして有名な老舗。
とはいえ同じ三大煮込みの月島岸田屋や北千住大はしとは違い、
こちらは大衆酒場らしい雰囲気はありません。
まず煮込みからしてワインやブーケガルニが加わる洋風煮込み。
それをガーリックトーストで食べるというお洒落なお店なのです。
お店の立地は都営新宿線・大江戸線の森下駅から徒歩1~2分。
森下駅前交差点の銀だことすき家の間にお店はあります。
お店に入ると2階と地下に行き先が分かれており、地下は予約専用。
2階に向かうとカウンター8席と4人用テーブル2卓の店内。
カウンター前の厨房には炭火の焼き台と、煮込みの大鍋が2つ鎮座。
三大煮込みと呼ばれる煮込みがグツグツ煮込まれています。
飲み物まずはビール大瓶(620円)。
ラガービールでメーカーはキリンかサッポロか選択可能。
洋風なメニューの揃う店内なのに赤星があるのは老舗ならではでしょうか。
飲み物のメニューは豊富でワインも充実。
グラスワインは赤、白、泡、ロゼとそれぞれ650円となります。
まずはお通し(300円)にちりめん山椒。
大瓶が620円の上にお通し代まで徴収されます。
ここは大衆酒場ではないのです。
料理はもちろん煮込み(580円)からオーダーするのですが、
煮込み玉子入り(630円)にしてガーリックトースト(300円)も。
煮込みの汁をトーストで掬って食べるのが山利喜流です。
煮込みは牛のシロやギアラを脂のついたまま煮込んでいます。
味噌ベースながらワインやブーケガルニが加わります。
セロリ、パセリの茎、ローリエを束にしたブーケガルニ。
煮込みの大鍋に紐がついています。
岸田屋の煮込みに比べるとモツ臭さは完全には消されていませんが、
独特の味わいのある煮込みなのは確かです。
煮込みの汁を見ると脂っ濃いように思いますが、
煮込みのシロやギアラに脂は感じません。
玉子はホクホクしていて、おでんの玉子のような食感です。
煮込みの汁で食べる玉子も悪くありません。
三大煮込みの中であえて順位をつけるなら、
1位岸田屋2位山利喜3位大はしという感想です。
東京の煮込みの中でも、平均以上の美味しい煮込みと思います。
脂の浮く煮込みの残り汁は確かにガーリックトーストに合います。
しかし煮込みセット、お通し、ビールだけで既に1,850円。
個人的には割高のように感じてしまいます。
炭火の焼き台で焼くモツ焼きも味わいたいところ。
やきとんは2串縛りで2串300円、1串あたり150円となります。
軟骨たたき、軟骨、しろ、てっぽう、れば、はつ、
がつ、たん、子袋、かしらの10種類。
軟骨たたき、てっぽう、ればの3種6串をお願いします。
レバーを若焼きにするのは今の時期だからと拒否されました。
軟骨たたきは軟骨入りのつくねという印象。
ふわっとしていて150円は少し高いですが美味しいです。
しかしテッポウとレバーは残念なレベル。
タレがみたらし系なのは好みもあるのでしょうが、
モツ自体の質が良くなく量も少ないです。
これで1串150円は高過ぎるというのが正直な感想です。
自分は1串100円でも納得できません。
洋風料理に傾倒し過ぎて基本のモツが疎かではないでしょうか。
お店としては洋風料理やワインに力を入れているのかも知れません。
実際この日食べた中で一番美味しかったのは、
豚肉と鶏レバーのテリーヌ(800円)でした。
先日訪問したた俺のフレンチGINZAのテリーヌより美味しかったです。
確かにテリーヌを食べるとワインが欲しくなりました。
お店としてはこの方向を目指しているのでしょうか。
他にもピクルス、チーズ盛り、燻製盛りといったメニューが並びます。
ワインに合いそうなメニューばかりです。
最後はフランス産うずら焼き半身(550円)。
炭火で焼かれ、岩塩がかかっています。
野趣あふれる味で鶏よりあっさりしているのですが、
可食部が少ないので物足りなさもあります。
自分はこの値段なら立石鳥房の唐揚を選んでしまいます。
たとえ値段が高くても美味しいなら構わないのですが、
モツ焼きが高値でありながら味が伴っていなかったのは残念でした。
とはいえ煮込みは独特ですし、大衆酒場と違って女性ウケする店内です。
森下を代表する1軒なのは間違いないでしょう。