定点観測 : 笑がおイタリアン

2021年9月8日
今日は在宅で朝ごはんを自宅で優雅に食べていたら
柔らかいパンなのにガリっという音が咥内にしびいた。

銀歯の詰め物が取れてしまった。

そのままにしておくと虫歯になるので慌てて歯医者さんに電話して昼休みに予約を入れた。

歯医者さんの治療が終わった帰り道にクイックランチで訪問。

ランチラッシュが丁度引いたところで
空いててすぐありつけた。


定番メニューとなったエビとモッツァレラのトマトソース
もちもちの生パスタでアツアツ。

最近どうですか？と女将さんに尋ねたら
おかげさまで常連さんに助けられてますと。

しっかり地元に根付いていらしてほっとした。

3月上旬訪問。休日ランチはコース的なメニューがある。

以前ディナーでおニクを食べたので魚が付くメニューにしてみた。


彩りサラダとバゲットののちパスタ。
パスタはその日のパスタから選べる。

又してもトマトソースをチョイス。
エビとモッツァレラチーズのトマトソース


パスタはナマパスタだが
ふにゃふにゃすぎない加減がいい。
イビの出汁が効いてこほばしさも。
モッツァレラはボッコンチーノタイプ
大きなエビがゴロゴロと5尾もはいっている。

お魚は目鯛。

皮目がパリッとしていて香ばしい。
ソースはビーツのソース
エキストラヴァージンも上からかかっていて2色の色味が美しい。


ドルチェは以前と同じチョコムース
ジェノワーズとの層なのでボリューミー

ビールと白ワインを頼んだから2千円オーバーだが
デフォルトで1,700円は大分お安い。

昼の軽めのコースととればかなりCPが高いと言えるであろう。

先日のディナー訪問時はパスタを食べなかったため、ランチに再訪。

1番安いのは850円からでお茶まで付く。

サラダ付きパスタランチを。
トマトソースのサツマイモとミートソースを選択。


サラダはたっぷりのサニーレタス、ブロッコリー、トマト、有機ニンジン？！黄色いニンジンなどごろっと多種類入っている。　
エキストラヴァージンが効いたドレッシング。

バゲットはしっとり目のタイプ。

パスタはミルポワ状に賽の目に切られたカボチャとごろっとした肉感が残るボロネーゼ。

麺は柔らかくひと目で生パスタだとわかる。


ランチの回転率を考えると肯ける。

ドルチェはチョコレートムース
ジェノワーズで挟まれて層になっている。
ムースのふわふわと、すこし柔らかめのジェノワーズのコントラストがいい。

ドルチェまでついた1,000円はナカナカお得で
手軽に済ませたいなら850円とランチの選択肢は多い。


ランチもしっかり埋まっていて近所に浸透しているのが見て取れた。
仰々しくなく、気軽に立ち寄れる“トラットリア”
これからも頑張ってほしい。

嘗て、牧野というとても美味しい鮪を出す居酒屋さんがあった。
ご高齢の為惜しまれながらも閉店し、早5年が経とうとしている。

その、すぐ近くに小さな“トラットリア”が昨年末にオープンしていた。
治験で有名な墨田病院のすぐ目の前と言えばわかりやすいかもしれない。


一軒家の一階部分がお店になっている。
扉を開くと思いの外奥が深く、想像していたよりは広かった。


店内は先客で賑わっており、入り口近くのカウンターに腰掛ける。
確かに、この辺りでイタリアンと言えば
橋を渡った蔵前、もしくは戻って錦糸町、或いは浅草まで足を伸ばさねば真っ当な店はなく、
唯一我が家のすぐ近くのチエロ エ マーレかレストラン クインベル位しかない。

飲食店だけでなく、どの駅からもだいぶ離れているため、都バスが利用できなければ陸の孤島だ。


立地条件は決して良いと言えないのに、
オープンから3ヶ月程度にも関わらず、
ご近所のハートを掴んでいる様子が見て取れる。


メニューを開き、
アラカルトと睨めっこしたが、
コースのリーズナブルさを見た為、そちらでお願いすることにした。


アンティパスト　ミスト
カルネ
ピッツアでお願いした。


アンティパスト　ミストは7種の盛り合わせ
生ハムやサラミ、エスカベッシュにリエット、スモークサーモンに二色のテリーヌ
周りに熟成バルサミコをちりばめエキストラヴァージンを回しかけている。

これだけ色鮮やかに品数が揃っているので正直、バルサミコとオリーブオイルは無くてもいいかなと感じる。

盛り付けをもう少し立体的にまとめれば　アンティパストたちだけで充分綺麗に見せられると思った。


これ程多くの前菜は、さぞかし仕込みが大変だと感じた。頭が下がる。


カルネは米沢牛ホホ肉の赤ワイン煮
わさび菜やサラダほうれん草でこんもり盛り付けられている。
ポーションは小さめだが、女性には丁度いい。
おニクをガッツリ食べたい男性諸君には物足りないであろう。


お食事のお供はグラスワインで
ジャパニーズもあったのだが、琴線にふれず
イタリアのにした。


ピッツアはたっぷりネギとシラスのピッツア。
ピッツアといってもモチモチのナポリピッツアでも　ローマのカリカリのとも異なり、どちらかと言うとやや厚めのタルト・フランベと言った面持ち。

遅めの時間に入店したこともあり、
アテ的な役割には相応しいピッツアだ。


この、2,500円のコースには本来ドルチェは付かないのだが、黒板のメニューラインナップの多さが気になり
ドルチェを追加してみた。


“りんごのタルト”
パート・シュクレは　甘みのバランスがよく
タルト中身部分はカスタードだけでなくアーモンドプードルが少し感じられるような気がした。
りんごは薄くスライスされ綺麗に並んでいる。

プードル・デコールが粉雪のように美しく舞う。

フランボワーズソースも酸味が立っていてバランスが良い。


最後に、カフェをお願いした。
おそらく無いだろうと覚悟していたのに、なんとエスプレッソがあったことは評価に値する。


冒頭で“トラットリア”と記した通り、リストランテでもオステリアでも、勿論バールでもない。
普段使いのお手軽なトラットリアとして、これからもこのイタリアン不毛地帯に根付いて欲しい。